続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)谷冱てゝ。

2021-06-20 07:35:58 | 飯島晴子

   谷冱てゝ葉蘭のそばに男の子

 谷冱てゝはコク・ゴと読んで、古句、語。
 葉蘭はヨウ・ランと読んで、用、濫。
 そばに男の子(側男子)はソク・ダン・シと読んで、則、断、試。
☆古句の語(言葉)を用いる。
 濫(むやみ)に則(手本として従う)のは断(前もって了解を得る)試みである。

 谷冱てゝはコク・ゴと読んで、克、悟。
 葉蘭はヨウ・ランと読んで、要、覧。
 そばに男の子(側男子)はソク・ダン・シと読んで、即、談、枝。
☆克(十分に)悟(理解する)要は、覧(よく見ることである)。
 即ち、談(話)には、枝(分かれたもの)がある。

 谷冱てゝはコク・コと読んで、哭、孤。
 葉蘭はヨウ・ランと読んで、様、覧。
 そばに男子(側男子)はソク・ナン・シと読んで、惻、難、疵。
☆哭(泣き悲しむ)孤(ひとりぽっち)の様(ようす)を覧(よく見ると)、惻(心を痛める)難(苦しい)疵(きず)がある。


鈴木しづ子(私的解釈)ははの忌の。

2021-06-20 07:09:47 | 鈴木しづ子

   ははの忌の棘美しき枳殻かな

 亡くなってしまった母、今はもう心配して忠告してくれることのない母。
 枳殻の花は白く香りは清涼である。でも、ミカン科はみんなそうであるように棘がある。
 美しい枳殻の棘・・・あなたの子供として美を由として生きているだろうか。ごめんなさい、心に負った傷は癒えないまま、母の忌の前で悔やんでいる。
 母の𠮟責をもう聞くことはない。あなたを苦しめたかもしれない恥ずべき娘の行状の数々、《棘美しき枳殻》を戒めの訓として生きていけたなら・・・。

 ああ、お母さん、嘆かないでください。お母さんの悲しみ(棘)は心の中の訓として活きつづけるのですから。