続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

女のおしゃべりは止まらない。

2012-02-26 07:15:02 | 日常
 四人会は一周年を迎えた。月に一度四人が集まりやすい粟田の夢庵で会食をし、それぞれの近況を語り合う。

 それぞれの情報は当然リアルでありライブであれば、それなりに面白く切実に胸を打つ・・・(なるほど、そうだったの)


 わたしは気づく。何もわたしが話すべきことがなくてそれを重荷に感じる必要はないということに。彼女たちはわたしの情報など求めてはいない。被せるように降り積もるように言葉を衝いて出てくるのは自らの状況なのである。
 不意に軽くなる気持ち。
 けれど彼女たちも気を使ってちょっとした意見や同意を求めたりする。そんなときは困惑せずに正直に感想を言う。

「一間もある仏壇は場所塞ぎだわ」
(「家政婦のミタ」では燃やしちゃったらしいわ。「それもいいわね」)
「お米は主人名義の田んぼから収穫の一部を送ってくるので買わないの」
(でもそのかわり、冠婚葬祭の連絡も来るのよ。とくに仏はね、知らない人でもお金だけ送っているわ)
「兄の遺産分配がなかなかはかどらなくて・・・山林なんかは云々」
(甥は弁護士だけど、行政書士さんに頼んでいるの)
「○○霊園に二メートル四方の墓地があるけれど、子供たちが継がないといっている以上もう返して共同墓地へ・・・」
(お墓なんか要らないって、どういう考えしているのかしら・・・)
「田舎のお墓に入るのは嫌だから、バイトして市営墓地を買ったわよ」
「法事なんていったい何時までやればいいのかしら」「田舎じゃ法事をやらないと、何時までも予定の紙が剥がれないらしいわ」

 コメントしづらいことも多いので、ただ黙って肯き聞いている。けれど集約すると《年配者の整理整頓に対する気構え》に尽きるようでもある。

 侃侃諤諤・・・女のおしゃべりはタイムアウトと決めたその時刻まで、延々切れ目がない。

『風の又三郎』243。

2012-02-26 07:07:20 | 宮沢賢治
 みんなは一郎の兄さんについて緩い傾斜を、二つ程昇り降りしました。それから、黒い大きな路について、暫らく歩きました。

☆宇宙は経/常に変わらず、環(わ)の景(景色)として写る。
 自(わたくし)の定める衝(重要なところ)を告げると、題(テーマ)は字(文字)に残るように保/持ち続けている。

『城』745。

2012-02-26 06:57:58 | カフカ覚書
あのとき、わたしは、すでにあなたのことをいくらか聞いて知っていました。しかし、全体として言うと、あなたのことなんか、わたしにはどうでもよかったのです。

 いくらか/einiges→ahn/先祖。
 どうでもよかった/gleichgultig→gleich gultig/平等、通用する。

☆わたし(平和、自由)はあなた(土地がないことに気付いた人)の先祖のことは知っていました。しかし、すべて完全に平等は通用しているのです。

もう、ダメかも・・・。

2012-02-25 06:58:27 | 日常
 月イチの会食の帰り、大矢部ではなく佐原経由のバスに間違えて乗車・・・やむなく佐原から徒歩。

 とぼとぼでも、よろよろでもなく亀が地を這うような鈍さ(実際には案外亀は早い)で、我が家のほうを目指したわたし。
 当然人目につかない裏道を遅々と・・・。

 もうわたしの人生は終りだ・・・とまで思いつめるほどの痛み。
 携帯を持っていないので夫に電話を掛ける術もなく、ただひたすら《千里の道も一歩から》という感じで歩いたというより身体を微妙に少しづつ前に移動した。


(もう、ダメかも)
 そう思ったとき、目の前に大矢部接骨院の看板が。
《あとちょっと頑張れば、わが家が・・・でもそこまで頑張れない》

 長いこと看板を眺めて立ちすくんでいた。
 毎日診療、午後は14時から。入るなら今!

 思い切ってドアの中へ。

 
 超音波を当てたあとマッサージ・・・超音波の時点ですでに軽くなり気持ちがスーッと楽になった。
 わずか10分程・・・わたしは何事もなかったように帰宅。
「膝変形関節症の初期段階ですね、痛みはそのうち治まりますが、手当てを怠ると蟹股への進行が早まります」と先生。

 家から至近距離のこの接骨院・・・しばらく通ってみるつもり。

Ps 10分程度に感じたけど、実際にはもっと長くて二十分以上三十分近くの治療。ここには何やかやとこれからもお世話になる可能性大・・・。いいとこ見つけたと思ったら、顔見知りがちらほら・・・(やっぱりね)双方思いは同じかも。

『城』744。

2012-02-25 06:35:18 | カフカ覚書
あなたを初めて酒場でお見かけしたときーあなたはオルガと腕を組んではいっていらっしゃったわねー

 初めて/erstenmal→arrest mal/拘留、記号(痕、烙印)
 酒場/Ausschank→ausschlag/決め手。
 腕を組む/eingehangt→Ahn hangen/先祖、絞首刑に処す。
 オルガ/Olga→Organ/機関(仲介)
 入る/Kamst→kampf/戦闘する。

☆拘留の痕(烙印)の決め手を見るとーあなたは先祖を絞首刑に処した機関(仲介)と戦いの中へー

先輩。

2012-02-24 06:57:22 | 日常
 久しぶりにYさんに電話をした。膝痛の先輩、二十年以上も膝痛に悩まされている。やっぱり太っているので二人で「痩せなきゃねぇ」が合言葉の仲。

 でも、やっぱりダメな二人。

 昨今の膝痛を訴えたくての電話。
「原因はね、二階の網戸を洗うのに網戸を両手でもって狭い階段を何回も昇降したとき、足をひねったせいだと思うの。二ヶ月も治らなくて、とうとう病院に行ったら、云々」という話。
 黙って聞いてくれたYさん。

 二人でため息。

「わたしね、とうとう・・・手術することにしたの、人工関節にね。」と、Yさん。
「えっ!・・・」
「人工関節にすれば、もう痛くないって言うでしょ。以前から勧められていたけど、孫を抱きたいから。いまは四ヶ月だけどこれからどんどん重たくなるから」と、言った。

 とうとう・・・。

「どこで?」
「ほら、スポーツ選手がよく来る南共済病院・・・」

 いつかわたしにもそういう日が来るかもしれない。

 しんみり・・・涙。

『城』743。

2012-02-24 06:37:42 | カフカ覚書
そう言いたければ、ふたりがいまこうして好きどうしの仲になってしまったのも、まったくバルナバスのおかげかもしれないわ。

 好きどうしの仲/einander→Ahn ende/先祖、最後(死)。
 バルナバス/Barnabas→Bar(~座/天文)、nah(近く)、Base(血縁の人)

☆わたしたちがいまこうして先祖の最後(死)に必要なのは、単にバルナバス(死の転換点=北極星の近くを常に廻っている血縁の人)のおかげかもしれないわ。

*カフカは「北極星は現世と来世の転換点」という構想に基づいて(作品)世界を展開させている。

ゴミ(清掃)当番。

2012-02-23 06:45:53 | 日常
 今週のお当番は、SKさんだと分かったので、わたしは気を引き締めてゴミ集積場に気を使い、カラスの食い荒らした跡の清掃も引き受けている。

 SKさんは息子のママ(ババ?)友、もう長いこと病んでいる。家から外へ出るのが辛いタイプの支障。何年か前には回復し、二人で三浦海岸の河津桜のお花見に行ったりした仲。でもこのところ何年も彼女の姿を見かけない。

 通りを一本隔てているので家の様子は皆目分からないけど、息子さんが買い物などをしているらしい。そのSKさんのゴミ当番、なんとしても後ろ指一本刺されないように、厳重に見張っている。(一日も早く良くなって)心の中でつぶやきながら、元気のいいSKさんの声を思い出しながら掃いている。

 本日は生ゴミの収集日、でも外は雨。こんな日はカラスもあまり飛ばないので被害は少ない。明日は缶ビンの収集だからノープロブレム。無事に今週を乗り切りたい。


 SKさん、早く良くなって下さい。また河津桜を観に行きましょう。以前は移植したばかりの稚なく頼りない桜だったけど、もう立派な樹になっていると思います、きっと行きましょうね。

『風の又三郎』241。

2012-02-23 06:35:31 | 宮沢賢治
「探したぞ。危なかったぞ。すっかりぬれたな。どう。」一郎の兄さんはなれた手付きで馬の首を抱いてもってきたくつわをすばやく馬のくちにはめました。

 探したはタンと読んで、譚。
 危なかったはキと読んで、記。
 一郎は一(uni→Univers)から宇宙。
 兄さんはケイと読んで、経。
 手付きはシュ、フと読んで、衆、普。
 首はシュと読んで、衆。
 抱いてはホウと読んで、法。
 馬はウマと読んで、午(十干の第四→die、死)から、死。

☆譚(ものがたり)を記/書き記す。
 宇宙は経(常に変わらない)。衆(人々)は、普く死ぬ。
 衆(人々)は、法(真理)として死んでいく。