続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』742。

2012-02-23 06:11:31 | カフカ覚書
「そんなに腹をたてないでちょうだい」と、フリーダが言った。「あなたは、わたしたちが興奮している気持ちをよくわかってくださらなくてはいけないわ。

 興奮/Aufregung→Auflehnung/反抗心。

☆「そんなに腹をたてないでちょうだい」と、フリーダ(平和、自由)が言った。「あなたはわたしたち(天の番人、平和、自由)の反抗心を正しく理解してくださらなくてはいけないわ。

結局、病院に。

2012-02-22 14:59:18 | 日常
 膝の痛みが続くので不安になり、思い切って近くのクリニックへ朝一番で出かけた。

 ところが、受付へ行ってみると、
「整形の先生は本日からお休みです」という。(ええっ!、どうしよう)
「いつまでですか」と聞くと、「三月いっぱいです」(なんで?どうして?)

 やむなく家に戻ろうとして、やっぱり近年足を引きずって歩いているAさんにばったり。
「わたしも同病なの、どこで診てもらっているの」と尋ねると、
「初めはクリニックだったけど、最近は衣笠の裏道にある整形に通っているの」という。
「そう、そこへ行くわ。衣笠の入口ね。分かった!」

 早合点して、即、出かけたわたし、左右見回しながら裏道を探したけど整形なんて看板は皆無。
(どうしよう、ここまで来て・・・)

 結局、たどり着いたら衣笠病院の入口・・・《ええい、もうここでいいわ》とばかり受付へ。

「紹介状のない方は2600円を支払っていただきますがよろしいでしょうか」と聞かれたけど、《もうここまで歩いてきただけでも痛いの、何とかして!》という感じで肯いた。

「どうしました?」と太った先生(ああ良かった、ご同輩で)。

 足の触診とレントゲン・・・。
 レントゲン写真を見ながら、
「このボヤボヤッとしたところが骨の老化です。年並みですね、大丈夫です、水も溜まってないし。今後、変形膝関節痛に移行する恐れはありますが、今のところはいいでしょう」
「痛いんです!やっとここまで歩いて来たんです」と訴えると、事もなげに、
「じゃ、痛み止めを出しておきますから」
「・・・」
「で、もういいんですか?」
「はい」
「運動と減量、これを心掛けて下さい。運動のやり方を書いた紙を出しておきましょう」と。

 初診察カード・・・でも、再診はない。
 薬を飲んで痛みは軽減したけど・・・ポンコツ状態は続いている。



 

『風の又三郎』240。

2012-02-22 14:48:32 | 宮沢賢治
「おゝい。嘉助。居るが。嘉助。」一郎の声もしました。嘉助はよろこんでとびあがりました。
「おゝい。居る、居る。一郎。おゝい。」一郎の兄さんと一郎が、とつぜん、眼の前に立ちました。嘉助は俄かに泣き出しました。

☆火星は巨きい。火星は宇宙の星である。
 火星の拠(よりどころ)は、挙(すべて)宇宙にある。
 宇宙の景(景色)、宇宙に現われる全ては律による。
 火星は我(賢治自身)の宮だと推しはかられる。

『城』741。

2012-02-22 06:22:43 | カフカ覚書
お内儀の笑いかたは、嘲笑をふくんではいたものの、Kが予期したよりははるかにおだやかであった。助手たちのほうは、意味がありそうでまったく無意味な、すべての責任を拒否したようないつもの笑いかただった。

 嘲笑/spottisch→spetten/一時的に。
 責任/verantwortung→verenden Wodan/死、(北欧神話の)最高神。

☆お内儀(天の番人)は、一時的に笑った(復讐を暗示)ものの、Kが予期したよりは平静だった。助手たち(Kの頭脳)のほうは、意味がありそうでまったく無意味な、死における最高神を拒否したようないつもの笑いかた(復讐心)だった。

これ、面白い!

2012-02-21 07:34:19 | 日常
 アートテラーさんのブログに「素晴らしきミュージアムショップの世界」というコーナーがあって今日は「POPET」(原美術館)を紹介していた。

 動物を模った透明ビニール袋。それにゴミを詰めていくと立体的になり、よりその動物がそれらしく立ち上がってくるというもの。
(いいねぇ)
 ゴミ集積場に、熊や何かの動物が可愛らしく重なっている。(残酷?)
 それはともかく、育っていく(形成されていく)日常の変化がなんとも言えず、想像するだけでも楽しい。

 形の不思議、それが認識された形であり、生命の宿る形となると、奇妙な感覚に襲われる。
 わたしと彼(平面であるビニール袋が別のものに変化していくプロセス)との時間の経過における関係性。

 この発想を助長していくと部屋は無機的な生物に占領され、やがて有機的物質である自分がその中で死滅していくという幻想に到る。

(面白いなぁ・・・)

孤独の領域。

2012-02-21 07:10:19 | 日常
 人との交流が淡白である。サークルには参加しているけれど、そこまで。
 滅多に人を家に招くことはない。だから「歩こう会」で、ごく至近距離に来たときも、
「ハマダさんの家はこの近くだ」と誰かが声をあげたけど、ひたすら無視。
「この近くなの?」と、同行のOさんに聞かれたときも、
「まあね、でも来なくていいから」と冷たい返事(感じ悪いよね)。

 あれから一年以上を経て、昨日電話が鳴った。
「すぐ近くまで来ているの、頼まれて渡したいものがあるから」と言う。
 結局、「いいのよ、いいのよ」と遠慮するOさんに上がってもらったけど、質素すぎるわが家、お見せするものとて無く、去年いたずらに描いた漫画のスケッチ帳を見てもらったら、「わぁ、すごい」と言ってくれ、何時までも離さないので、
「あらが見えないうちに・・」とか何とか言って強制的に閉じてしまった。


 独りでこそこそ何かをするのが好きなわたし・・・本当にごめんなさい、嫌な奴で。
 
 こんなわたしを訪ねてくれてありがとう。これからもよろしく。(向こうは大分、引いてしまったかも・・・)

『城』740。

2012-02-21 06:37:59 | カフカ覚書
「それじゃ、あんたたちと話をしてはいけないことになっちまったね」と、お内儀は言った。そして、三人とも、どっと笑った。

 alle→尽きた、無くなった、疲れきった。(ある人を)殺す。
 三人/drei→drama/事件。
 笑った/lachten→rache/復讐する。

☆「それじゃ、あなたたちを強制的に解放してはいけないことになってしまったね」とお内儀(天の番人)は言った。そして、(ある人を)殺した事件を笑った(復讐の複線)。

テレビが燃える?

2012-02-20 07:02:14 | 日常
 隣りの火事の原因を、奥さんはこう説明した。

「テレビが燃えたんです、下の台もろとも真っ黒です、他の部屋は何でもないんですけど、今ハウスクリーニングを頼んできました」

 中国では電圧が急激に上がってテレビやパソコンが燃えたという事件があったらしい。日本では某メーカーが1990年より前のブラウン管テレビに問題があってコンセントを抜くように警告していた件があったとの情報。


《テレビが燃えた》という衝撃的な事件・・・事故。
 
 怖い・・・。思わずうちのテレビを、画面ではなくテレビ自体を凝視してしまった。

『風の又三郎』238。

2012-02-20 06:54:12 | 宮沢賢治
 嘉助ははね上がって馬の名札を押へました。そのうしろから三郎がまるで色のなくなった唇をきっと結んでこっちへ出てきました。

☆火星の情(気持ち)は死地の妙(不思議)。
 察/推しはかる往(人の死)。
 太陽になる式(きまり)、神と決めて推/推しはかっている。