続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『ポラーノの広場』419。

2014-08-11 06:20:17 | 宮沢賢治
「いまわたくしは全く収入のみちもないのです。どうか諒解してください。」
 わたくしは礼をしました。

 全くはゼンと読んで、繕。
 収入はシュウ・ニュウと読んで、修、new(新しい)
 諒解はリョウ、カイと読んで、両、解。
 礼をはレイと読んで、例。


☆繕(なおして)修(ととのえる)のは新しい。
 両(二つ)に解(ばらばらにする)例(規定)である。

『城』1706。

2014-08-11 06:04:43 | カフカ覚書
「それじゃ、さっそくきさまらをたたきのめしてやろう」と、教師は言って、生徒たちのひとりにとなりの教室へ籐の鞭をとりにやらせた。やがて教師が鞭をふりあげると、フリーダは、


☆それじゃ、さっそく充分に調べてみようと教示は言い、先祖の子孫に死のテーマをありのままの人間として送った。人間としての声が上がるとフリーダ(平和)は、

恐怖と戦っている。

2014-08-10 06:41:24 | 日常
 恐い、恐くてたまらないけど、何とかやっている。(汗)

『トンボ玉教室』、先ずライターで着火(ボッ!)、そして離形剤の付いた棒を赤くなるまで熱し、それからガラス棒を高温で熱し垂れてくるのを逆にする。それを繰り返しながらガラス棒を充分柔らかく溶かしていく。
 もうこの初期作業の段階で胸はドキドキ緊張はマックス。(割れて跳ねたら・・・ビシッ!ああ、隣で作業している人の音でも恐い)

 高温加熱、ガラス棒の飛び散り・・・耐えられない恐怖。講師も先輩方も見守ってくれている。事故などありえないと思っても頭の中は大爆発のような妄想が走る。

『大丈夫よ』と諸先輩はにこやかにわたしの緊張をほぐしてくれる。でもこんなの(わたしのこと)が部屋の中に居るだけで部屋の空気に罅が入るのではないか。

(ああ、向いてないな。こんなに恐がりでは)と、思う。


 戦火を潜り抜けるのでもなく、発砲するわけでもない。
 微妙な温度差で時たまガラス片が割れてしまうに過ぎない。(現に昨日などは一度もガラス棒を欠けさせていない)

 ない、ない、ない!大丈夫!
 蚤の心臓のわたし、この(小さな)衝撃に耐えられるだろうか、慣れることが出来るだろうか。

「三年も経てばこの通り」と、講師は緒先輩のお手並みを紹介してくれるけど、果たして三年経って微笑えむ自分がいるだろうか・・・。

『ポラーノの広場』419。

2014-08-10 06:35:10 | カフカ覚書
「ではわたくしは帰ります。あなたはこゝをどうかお立ち退きください。わたくしは帰ってこの事情を云わないわけにも参りませんから。」
 デステゥパーゴがしょんぼりして云ひました。


☆鬼(死者の魂)が留まる他意。
 鬼(死者の魂)の辞(言葉)には常に雲(空に浮かび、漂うもの)である太陽を運/めぐらせている。

『城』1705。

2014-08-10 06:23:00 | カフカ覚書
「そうか」と、教師は言った。「じゃ、きさまたちは、嘘をついたんだな。と言っていけなければ、すくなくとも罪を小使いになすりつけたんだな」
 助手たちは、あいかわらずだまっていた。しかし、小きざみにふるえ、心配そうな眼つきをしているので、いかにも罪の意識を感じているように見えた。


☆「そうか」と教示は言った。「では嘘だったのか、あるいは少なくとも責任の罪を負わそうとしたんだな」助手(脳/精神)はあいかわらずだまっていた。戦慄し不安そうな様子はいかにも罪の意識を示しているように見えた。

じっと手を見る。

2014-08-09 06:33:45 | 日常
 駐車場の空き地の草むしりをしたのはもう十日も前のこと。その時、右手の薬指の付け根辺りに痒みが生じた。一週間経っても収まらず痒みのエリアは中指にまで広がってしまった。
(何となく痒い程度)なので放置、時たま思い出したように炎症剤を塗り(そのうち治るわ、こんなもの)くらいに考えていたのに一行に治まる気配が無い。

 今朝起きると、薬指の第二関節の下部が膨れている。(ちょっとまずいかも)
 すでに十日目・・・よほど悪質な毒虫に指されたに違いない。皮膚科に行くべきか・・・けれど、今日は『トンボ玉教室』の講習日。(手が曝されるとしてもガラス棒を握るので、その膨れた部分は見えなくなるから他人に気付かれる心配はない)
 今日辺りが峠で、この毒虫の毒も治まるのではないかとも思う。痛くは無いが・・・そして痒みも消えたように思われる。

 この先、生命にかかわるほどの事もなければ、やっぱり放置でOKか・・・。
 それにしても、長引いた炎症、どんな毒虫に刺されたのだろう。

 何をするにも素手・・・手袋で保護をする習慣が皆無の荒っぽい日常。よく見るまでもなく、手は荒れ放題、人差し指の第一関節より上は傾いている(曲がっている)。

『トンボ玉教室」のミツコ先生はわたしより年長と思われるのに、きちんとネイルアートを施し、月毎に爪の景色を変えている。
 長年、爪なんぞ構っていられない生活・・・あの世に逝く前に、甘爪なんかもきちんと処理して・・・。
♪爪も染めずにいてくれと 女がほろりとするような~♪
 爪も染めずにいたほうがいいのかな(楽ちん)と、当たり前のように爪どころか、手の美容にも無関心だった。(いまさら・・・)


 でも、先日、化粧品店で一人の老婦人が化粧の手ほどきを受けていたのに遭遇。(今さらだけど、お化粧ってどうすればいいの?)分かるわーっ、あの女の人の気持ち。わたしも知らないし、いつもいい加減。

 めくら滅法、美容とは無関係。抵触することもなく、どこか《田舎のおばちゃん風で悪いか》と。けれど内心微妙に素っ頓狂を恥じてきたわたし。

 まだ生きて、生き続けるとしたら・・・老年時代の美容にも関心を持って、持つべきか・・・しどろもどろのわたし。(笑)

『ポラーノの広場』418。

2014-08-09 06:22:30 | 宮沢賢治
「わたくしはあの子どもを憎んで居りません。わたくしに前のやうないゝ条件があれば世話して学校にさへ入れたいのです。けれどもあの子どもはきっとどこかで何かしてゐますぞ。警察でもさう見ています。」
 わたくしはいきなり立ってデステゥパーゴに別れを告げました。


☆試みて造る、挙(ならびたてて)全(すべて)の状(ありさま)を見る。
 正しい和(調合)を学ぶ講(はなし)は、新しい試みである。
 化(形、性質を変えて別のものになる)で継(つなぐ)と、冊(書きつけ)が現れる。
 留まるものは、別なものを告げている。

『城』1704。

2014-08-09 06:02:53 | カフカ覚書
しかし、どうしても成功しないとみるや、ふたりともあきらめて、フリーダの言葉は命令なんだと考えることにし、教師が重ねて質問をしても、もう返事をしなくなってしまった。


☆フリーダ(平和)の言葉は委ねているのだと思い、重ねて論争点の教示は、虚報の言葉ではないと阻止した。

夢。

2014-08-08 06:55:55 | 日常
 寝苦しい夜が続いているけれど、昨夜などは寒いくらいの風が通り、(ああ、もうすでに秋に向かっているのだなぁ)と微妙に安堵。

 掛け布団も掛けないでごろごろ、まるで回転しているように寝ている寝相の悪さ。ふと目を覚ますと、今あんなにはっきり言った言葉は何だったのだろう・・・と、思う。いわゆる寝言に、夢うつつで現実との堺が判別できない状態。
 自分の意識下から出た言葉を反芻してみる。あれが本心か・・・否・・・などと考えている内に、こうして考えている自分も夢の中なのだろうかと混濁するのは頭ばかりで、目も開かない眠気の渦中。

 外は薄く白んでいる・・・夜明けは少しづつ遅くなっているけれど、それでも夏の夜明けは清々しくて至福である。そんな中のわたしの混濁した意識・・・夢は夢として次第に形を失い、起床して数時間も経たないのに、今は《夢を見た》という事実だけが余韻のように残るばかり。

思い出せない夢の内容・・・わたしは確かに何か言ったのだった、なのにその言葉で覚醒したはずなのにその言葉すらも思い出せない。
 夢と現実、思い(願い)は潜在的に自身の中で膨らみ出口のないまま彷徨っているのかもしれない。

 そうしてこんな風に人生最後の瞬間にも、思い出せないまま(何だったのだろう)などと何も為し得なかった人生に惜別して逝くのだろうか。

(霧消に帰する)という大前提の下に、何かを為そうなどと考えるのはむしろ不遜であって全ては夢の如き泡なのかもしれない。

 否定、重ねて否定・・・否、大いなる夢想に遊ぶ破天荒は67才のわたしに残っているか。(夢はまだまだ)と小さく叫んでいる。

『ポラーノの広場』417。

2014-08-08 06:40:40 | 宮沢賢治
ところが株主の反感は非常だったのです。わたくしはもうやけくそになってあゝいう風に酔っていたのです。そこへあなたが出て来たのですからなあ」
 わたくしははじめてあの頃のことがはっきりして来ました。それといっしょに眼の前にゐるデステゥパーゴがかあいさうにもなりました。
「いや、わかりました。けれどもあゝファゼーロはどうしたらうなあ。」
 デステゥパーゴが云ひました。


☆趣(考え)を取(自分のものにする)ことを探す。観(よく見て)比べると、帖(書き付け)は二つあるので、推しはかることを遂げる。
 啓(人の目を開き)願(神仏にねがう)の善(正しさ)を、運/めぐらせている。