続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『小岩井農場』62

2018-07-20 06:45:07 | 宮沢賢治

  さびしい反照の偏光を截れ
  いま日を横ぎる黒雲は


☆半(二つに分けた一方)の章(文章)は返(元へ戻る)講(話)であり、再び果(結末)の往(人が死ぬ/そののち)を告げる運(めぐりあわせ)がある。


『城』2989。

2018-07-20 06:36:26 | カフカ覚書

あなたひとりでわたしたちの幸福をぶちこわしてしまったのよ。イェレミーアスがjy主として働いているあいだでもわたしをkどわかすような真似をしただろうと、お考えになっていらっしゃるの。もしそうだとしたら、あなたは、この土地の規則をまったく見そこなっていらっしゃるのよ。


☆あなたはわたし達の幸福を妨げている。イェレミーアスが働いているあいだに、わたし(フリーダ=平和)を運び去ってしまったのではありませんか。
 その時、あなたは当地の人の組織を全く見誤っていたのよ。


「青い槍の葉」⑥

2018-07-19 07:10:25 | 宮沢賢治

  そらは黄水晶ひでりあめ
  風に霧ふくぶりきのやなぎ
  くもにしらしらそのやなぎ
    (ゆれるゆれるやまぎはゆれる)
  りんと立て立て青い槍の葉
  そらはエレキのしろい網
  かげとひかりの六月の底
  気圏日本の青野原


☆講(話)を推しはかる章(文章)である
 普く謀(はかりごと)を留める律は、照(あまねく光が当たる=平等)である。
 総ての要は亡(死)を録(書き記したもの)を合わせた体(ありさま)の記を兼ねている。
 化(形、性質を変えて別のものになる)で、翻(形を変えてつくると)照(あまねく光が当たる=平等)が現れる。


🈞マグリット『恋人たちの散歩道』③

2018-07-19 06:47:21 | 美術ノート

 暗い画面は、抑圧された暗い世相であり、集合住宅の並べて閉じられた窓は他言無用に鎮圧を感じる。
 足元不如意…足を着けるべき安心の着地点がない不安。
 光の欠如。

 大いなる暗黒は、恋人たち(若者)の行く手を阻む。
 右か左か、直進は封鎖の態であり、心安らぐ散歩道はない。道すら消失を疑う態である。
 暗黒の重圧に見出すべき未来の展望はなく、フレームの中の架空の展望を描くばかり・・・。
 しかしこのフレームの中の雲の在り様は、二つともよく似ている。永久なる平和の概念であると思いたいが、同じような思想を洗脳される予兆の翳りをも感じる。

 決定的な答えは保留されている。
 暗い世相、ファシズムの台頭・・・未来を担う若者へのエールなのか、単なる静観なのかは分からない。


(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)


『小岩井農場』61

2018-07-19 06:32:06 | 宮沢賢治

  それらかゞやく氷片の懸吊をふみ
  青らむ天のうつろのなかへ
  かたなのやうにつきすすみ
  すべて水いろの哀愁を焚き


☆表れる変(有tリ代り)を兼ねている
 調えて章(文章)を転(ひっくり返し)推しはかる
 相(互いに)修(おさまり)、分かれる。


『城』2988。

2018-07-19 06:12:48 | カフカ覚書

結局、みんなあなたの罪ですのよ。あなたが助手たちを追いださず、あの娘どものところへ走っていかなかったならば、いまごろは学校でむつまじくしておれるところですわ。


☆動機はすべてあなたの罪です。あなたが助手たち(脳)を追いださず、あの社会を追いかけなければ、今頃は罪過の中で呑気にしているところでした。


「青い槍の葉」⑤

2018-07-18 07:17:23 | 宮沢賢治

  りんと立て立て青い槍の葉
  たれを刺さうの槍ぢやなし
  ひかりの底でいちにち日がな
  泥にならべるくさの列
    (ゆれるゆれるやなぎはゆれる)
  雲がちぎれてまた夜があけて


☆留まる律は、照(あまねく光が当たる=平等)である。
 総ての要は詞(言葉)に双(二つ)の様(かたち)がある。
 詞(言葉)の総てを綴(綴り合わせ)化(形、性質を変えて別のものになる)に泥(こだわり)裂(バラバラに離す)運(めぐりあわせ)である。


🈞マグリット『恋人たちの散歩道』②

2018-07-18 06:41:30 | 美術ノート

 道というものは地上にあるが、この作品では地上が描かれていない。もちろん精神的な道であれば、その条件は外され自由である。
 集合住宅の均一化された窓はカーテンがかけられ少しばかり室内が見えるが、並べて暗く閉鎖的である。他の家々も屋根と壁、小さな窓が見えるだけで人影はない。背後は高く茂った木立、その向こうには漆黒の闇が見えるだけである。

 World War 1~2へ、ファシズムの横行・・・この時代背景の中での『恋人たちの散歩道』である。
 自由を抑圧された人々、とりわけ若者(恋人たち)たちは踏むべき大地の激震に『道』を塞がれていたのではないか。

 平和への渇望、あるがままの自然、自由に開かれた未来は、フレームに納まった単なる象徴としての絵空事に過ぎない。それを描く口惜しさ。
 静かなる抗議・・・深い哀しみ・・・マグリットは語らずして語る。


(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)


『小岩井農場』60

2018-07-18 06:13:02 | 宮沢賢治

  みんなさくらの幽霊だ
  内面はしだれやなぎで
  鴇いろの花をつけてゐる
     (空でひとむらの海面白金がちぎれる)


☆誘(いざなう)両(二つ)の題(テーマ)は綿(細く長く続く)法(神仏の教え)である。
 化(教え導くこと)の句(言葉)を解るように、綿(細く長く続けて)吐くことを混ぜている。


『城』2987。

2018-07-18 06:02:35 | カフカ覚書

「そうね、彼が部屋にいますもの」と、彼女は言った。
「そうじゃないと考えていらっしたの。彼はわたしのベットに寝ています。戸外にいて風をひいたのです。寒気がして、ろくすっぽ食事もとりませんでしたわ。


☆「彼は下にいます」と、彼女は言った。
 「ほかのことを期待していたの?彼はわたしのことを祈っています。外で予告を聞き、(恐怖で)震えていたのです。エッセイも見ませんでした。