6月1日、米FRB(連邦準備制度理事会)のRichard Fisher,
ダラス連銀総裁は、「利上げは、1イイング0.25%、
8イニング目を迎えた。6月末のFOMCは9イニング目になる。
ただ、今後出る米経済データがインフレ的であれば、延長戦は
避けられないだろう。」と一連の動きを野球に例えて、
CNBCとのインタビューで発言した。
6月1日、NY株式市場は、利上げが最終局面に
近づいているとフィッシャー発言を好感、
前日比82ポイント上昇した。
一方、同じ日、NY原油先物市場では、WTI相場が、
バレル2.63ドル、5%上昇、54.60ドルへ急騰したが
株式市場は無視した。
オランダがEU憲法を63%が反対する国民投票を
受けて、ユーロは、対ドルでの足場を弱め、
1ユーロ=1.2305ドルから1ユーロ=1.2205ドルへ
値下がり、ドルは上昇した。
ドルは対円でも、対ユーロ高の地合いを受けて、
前日の1ドル=108.53円から1ドル=108.77円へ上昇した。
10年物米国債は、フィッシャー発言を受けて、上昇し、
利回りは年3.899%へ急落した。
フィッシャー氏は、FOMC(米公開市場委員会)、19メンバーの
中での12名の投票メンバーの一人であり発言に重みがある。
米景気指標の1つの、ISM(Institute for Supply
Management)景況感指数が、4月の53.3から5月の51.4へ
低下したことも米FEDの利上げ打ち止めが近いとの見方を
支援した。
さらにISM製造業物価指数が、71から58へ低下した
こともインフレ懸念後退を示唆したとして、米FRBによる
インフレ対策が踊り場に近づきつつあるとの見方を
助けたようだ。
米FOMCは、次回は6月29,30日開催を予定している。
6月の次ぎの会合は、8月9日に予定されている。
インフレ抑制を相手にしたベースボール(利上げ)ゲームが
次回(6月末)の9回で終わるのか。それとも、次の次の8月9日
の10回目の延長戦までもつれこむのであろうか。
市場の関心は、高官の発言とあいまって、ボルテージは
上がるばかりである。
NY株式市場という舞台で、金利、為替、原油が
日々、スターの座を代えながらめまぐるしく動き回る。
6月1日、フィッシャー発言が金利をスターに仕立て上げた。
その仕掛け人(黒幕)は誰なのか。
興味は尽きない。(了)
ダラス連銀総裁は、「利上げは、1イイング0.25%、
8イニング目を迎えた。6月末のFOMCは9イニング目になる。
ただ、今後出る米経済データがインフレ的であれば、延長戦は
避けられないだろう。」と一連の動きを野球に例えて、
CNBCとのインタビューで発言した。
6月1日、NY株式市場は、利上げが最終局面に
近づいているとフィッシャー発言を好感、
前日比82ポイント上昇した。
一方、同じ日、NY原油先物市場では、WTI相場が、
バレル2.63ドル、5%上昇、54.60ドルへ急騰したが
株式市場は無視した。
オランダがEU憲法を63%が反対する国民投票を
受けて、ユーロは、対ドルでの足場を弱め、
1ユーロ=1.2305ドルから1ユーロ=1.2205ドルへ
値下がり、ドルは上昇した。
ドルは対円でも、対ユーロ高の地合いを受けて、
前日の1ドル=108.53円から1ドル=108.77円へ上昇した。
10年物米国債は、フィッシャー発言を受けて、上昇し、
利回りは年3.899%へ急落した。
フィッシャー氏は、FOMC(米公開市場委員会)、19メンバーの
中での12名の投票メンバーの一人であり発言に重みがある。
米景気指標の1つの、ISM(Institute for Supply
Management)景況感指数が、4月の53.3から5月の51.4へ
低下したことも米FEDの利上げ打ち止めが近いとの見方を
支援した。
さらにISM製造業物価指数が、71から58へ低下した
こともインフレ懸念後退を示唆したとして、米FRBによる
インフレ対策が踊り場に近づきつつあるとの見方を
助けたようだ。
米FOMCは、次回は6月29,30日開催を予定している。
6月の次ぎの会合は、8月9日に予定されている。
インフレ抑制を相手にしたベースボール(利上げ)ゲームが
次回(6月末)の9回で終わるのか。それとも、次の次の8月9日
の10回目の延長戦までもつれこむのであろうか。
市場の関心は、高官の発言とあいまって、ボルテージは
上がるばかりである。
NY株式市場という舞台で、金利、為替、原油が
日々、スターの座を代えながらめまぐるしく動き回る。
6月1日、フィッシャー発言が金利をスターに仕立て上げた。
その仕掛け人(黒幕)は誰なのか。
興味は尽きない。(了)