大和ミュージアムースケッチ＆コメント

ＪＲ呉駅から徒歩１０分ほどのところに昨年１０月に完成したばかりの
大和ミュージアムがある。

あとに尾道にある映画「男たちの大和」に使われた
原寸大のロケセットを見る予定にしていたのでここを
そこそこに切り上げる浅はかな魂胆は見事に外れた。

平日というのに朝１０時過ぎから次々と会場に人が入ってくる。
さすがに年配の人、とくに男性が多いが、なかには
若い男女の姿も目にした。

建物の前には戦艦「陸奥」の主砲身が目を引く。中に入ると
まず１０分の１、全長２６．３Ｍの戦艦「大和」の模型が
飛び込んできた。

一階にある「呉の歴史館」は必見のコーナーであろう。

１時間や２時間で見ようとしても見きれるものではない。
戦艦『大和』生き残りの方の複数の証言、大和で戦死した
遺族の半生や呉市に対する再々の米軍による爆撃の様子などを
語る生々しい声をビデオ放映でじっくり聞かせてくれる。

展示や解説が世界史の流れで基本的にとらえているところが
特に印象に残った。その中の日本であり呉と言う街の姿を
世界的視野で伝えてようとしている。

大型資料展示室では人間魚雷「回天」やゼロ式艦上戦闘機６２型
二人乗り潜水艦が展示されている。

人間魚雷で死にいく前にひそかに実家で録音されたさる兵士の
１分近い遺言テープは胸打つものがあった。家族もひそかにとはいえ
よく記録に残されそして資料として公開に踏みきられたと思う。

反戦を闇雲に反対するのではない。花も実もある若者を戦場に送った
日本の越し方を謙虚に受けとめ、行く末をおもんばかってもらえるためにも
特にひとりでも若い世代の人に見て欲しい。

１０分の１の模型だったが戦艦『大和』を憑かれたようにスケッチした。（了）
江嵜企画代表・Ken



Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、１１月１日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3　　C0071 1905E　
株式会社 かんぽうサービス　℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14　肥後橋官報ビル６Ｆ（〒550-0002）

ＪＲ呉駅喫茶「風車」ースケッチ＆コメント

映画『男たちの大和』が縁で呉にある大和ミュージアムを
長男、家内と連れ立って尋ねた。

新幹線新神戸発駅発７時１３分「のぞみ」に乗ると１時間６分で広島である。
在来線に乗り換え各駅停車で車窓からの町工場や海の景色を眺めながら
小１時間で呉駅に着いた。

一息いれるために駅ビル中にある軽食堂喫茶「風車」にはいった。
店の右隅に戦艦「大和」の写真が見えた。
時間帯にもよるのだろうが、客はお茶か軽食をすましては出て行く。
回転は早い。
また一人ふたりと新しい客が入り入れ替わる。

店のドア越しに隣接のスーパーの中が透けて見えた。
スーパーの客は年をめしたご婦人が多い。遠目ながら
神戸もそうだがこの町もいかにもお年寄りが多いなと
思った。

大和ミュージアムが出来て少しでも多くの観光客が
呉を訪れてくれればきっと町も賑うに違いない。（了）
江嵜企画代表・Ken



Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、１１月１日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3　　C0071 1905E　
株式会社 かんぽうサービス　℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14　肥後橋官報ビル６Ｆ（〒550-0002）