においスミレースケッチ＆コメント

においスミレースケッチ＆コメント
Ｈａｒｉｃｋさんの玄関先に両手で持てるぐらいの大きさの
お椀型の小鉢にいけられた小さな花が目に付いた。

Ｈａｒｉｃｋさんの奥様にこの花はなんという名前ですかと
お尋ねしたら「においスミレ」だと教えていただいた。

言われるままに鉢を持ち上げて花のにおいを嗅いでみたら
甘い金木犀の匂いを少し薄めたような上品な香りがした。
あまりにかわいいので思わずスケッチした。

例によって広辞苑を開いてみた。

スミレ科の多年草。ヨーロッパ南部・西アジア原産.
葉は心臓の形をしている。花は紫色で芳香が強い。
観賞用。園芸でバイオレットと通称とあった。

万葉集にも、「春の野に菫つみにとこしわれは。。。」で始まる
短歌が残っている。スミレの枕詞は春なのかもしれない。

Ｖｉｏｌｅｔを英辞典でひくと、①スミレ，②控えめな人と出てくる。

広辞苑では芳香が強いとあるが、Ｈａｒｉｃｋさんの玄関先の
スミレの匂いは実に控えめでＶｉｏｌｅｔの名にふさわしい。〈了）
江嵜企画代表・Ken



Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、１１月１日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3　　C0071 1905E　
株式会社 かんぽうサービス　℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14　肥後橋官報ビル６Ｆ（〒550-0002）

バーナンキ米議会証言利上げ示唆も原油５７ドルでＮＹダウ３０ドル上昇ー学校で教えてくれない経済学

２月１５日、ベン・バーナンキ、米ＦＲＢ議長は、米下院で、議長就任後はじめての証言を行い、再利上げを示唆した。しかし、ＮＹ原油先物〈ＷＴＩ〉相場が、２ドル近く下げ５７．６５ドルで取引されたことが確認された後、ＮＹダウは前日比３０ドル上昇した。

ＮＹダウは、バーナンキ証言が始まる前まで気迷い状態が続いており、前日比３０ドル近く下げた。それが証言途中から戻り基調に変わり、証言終了時にはほぼ前日比並みに戻していたから一日の値幅としては６０ドル幅で値を上げたことになる。

ベン・バーナンキ氏は、利上げ継続を示唆したが、その一方で、米国経済が昨年１０～１２月期の小休止のあと再び勢いを取り戻したとの同氏の証言が、利上げ継続を必要とするにたる十分な米国経済に対する力強いメッセージであるとマーケットは受け止めたようだ。

ＣＮＮテレビでバーナンキ氏の証言の様子が報道された。米下院財政委員会メンバーが次々交代で質問した。ときにＦＲＢが答える立場にない質問には、それはあなたの責任であると彼独特の鋭い眼光でにらみつけるように、きっぱりノーをいい、時には笑顔を交えて、短い言葉で受け答えしていた姿が印象的であった。

米ＦＲＢは、この日、独自の経済見通しを議会に提出した。それによればＧＤＰ成長率は２００６年は３．５％、２００７年は３から３．５％と予測した。食料とエネルギーを除いたコア・インフレ率は、今年も来年も２％を少し下回ると予測した。失業率は今年、来年末それぞれ４．７５％から５．０％と予測した。

バーナンキ氏証言に対するエコノミストの反応をＷＳＪ紙電子版が紹介していた。ＮＹ大学経済学教授、Nouriel Roubini氏は、景気過熱リスクを指摘しインフレ懸念を示唆しながら、その一方で、住宅デフレの懸念を住宅価格値下がりを理由に指摘するなどあいまいさを残したとコメントしている。

オレゴン大学、Mark Thoma教授は、インフレファイターの意思を示しながらそれは今後発表されるデータ次第であると利上げ打ち止め感を残した。グリーンスパン氏の政策を継続すると表明してマーケットや企業の懸念を和らよとしている。利上げがあるとしても３月２７，２８日開催の次回ＦＯＭＣが最後になるだろうと予測していた。

バーナンキはグリーンスパンのクローン人間なのか？それともインフレファイターとしての鷹なのか？議会証言のあとテレビに登場した専門家もつかみきれなかったようだ。

２００６年のキーワードは日米共に金利動向であることだけははっきりしている。（了）
江嵜企画代表・Ken