映画「男たちの大和」が評判になっているというので
神戸三宮東映へ出かけた。
開演時間が午後3時40分だったせいもあり席もまばらだったが
見終わったあと席を立つ客がほとんどいなかった。
戦艦大和の実寸大セットが広島の尾道で04年12月工事開始
クランクイン直前の05年3月26日に,全長190メートル、最大幅
40メートル、高さ15メートルの「大和」が、6億円かけて
完成したそうだ。
辺見じゅんさんの原作のよさもあるが、実物大の戦艦大和も
リアルであり、特撮も効果的で、単なる戦争映画にはない
迫力を感じた。
06年3月31日までこの実寸大「大和」のセットが一般公開
されているそうだ。見物客が後を絶たないというから日本人の
心のどこかに老若男女を問わず「戦艦大和」が強く焼きついて
いるのだと思われる。
監督は佐藤純弥氏、「今、なぜ大和なのか?当時の特年兵と
同じ15歳の現代の少年が背おったものは何かを考える、
大和の悲劇が現代の問題ともつながっていることを
今の若者たちも理解し、背負ってくれるのではないか」と
語っている。
映画「男たちの大和」を見ながら生きることの難しさ、
国が一端決めたことは国民ひとりひとりは逃れようがないと
いうこと、あと講釈は誰にでも出来るという当たり前の
ことが場面、場面で繰り返し繰り返し頭をよぎった。
叔父がビルマ(当時)メークテーラーで頭部貫通銃創で
なくなったことを知らせてくれた元戦友の方から聞いたのは
小学2年の夏で鮮明に記憶している。
神戸三宮が米軍の空爆で自宅が丸焼けになったのは
45年3月だが、そのとき祖母が焼け跡を孫の自分に
見せてくれたのが貴重な戦争体験である。いまも
焼け跡が目に焼きついている。
なぜ日本は戦争をはじめたのか。原油をアメリカから
絶たれたことがきっかけになったことはよく知られている。
ただ戦争に負けて61年たった今、後人に石油が事実上
自給率ゼロの現実をわきまえて国の指針を立てようとする
政治家が見あたらないのも現実だ。
国が一端決めると国民は逃れようがないという
厳しい現実を『男たちの大和』から改めて突きつけられた
ようで、寒々しい思いがする。
政府もマスコミも学校も病院もそして企業も一番肝心な
個人個人のベースでもいま日本全土で他人行儀の人が
どんどん増えてきたようで怖い。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
神戸三宮東映へ出かけた。
開演時間が午後3時40分だったせいもあり席もまばらだったが
見終わったあと席を立つ客がほとんどいなかった。
戦艦大和の実寸大セットが広島の尾道で04年12月工事開始
クランクイン直前の05年3月26日に,全長190メートル、最大幅
40メートル、高さ15メートルの「大和」が、6億円かけて
完成したそうだ。
辺見じゅんさんの原作のよさもあるが、実物大の戦艦大和も
リアルであり、特撮も効果的で、単なる戦争映画にはない
迫力を感じた。
06年3月31日までこの実寸大「大和」のセットが一般公開
されているそうだ。見物客が後を絶たないというから日本人の
心のどこかに老若男女を問わず「戦艦大和」が強く焼きついて
いるのだと思われる。
監督は佐藤純弥氏、「今、なぜ大和なのか?当時の特年兵と
同じ15歳の現代の少年が背おったものは何かを考える、
大和の悲劇が現代の問題ともつながっていることを
今の若者たちも理解し、背負ってくれるのではないか」と
語っている。
映画「男たちの大和」を見ながら生きることの難しさ、
国が一端決めたことは国民ひとりひとりは逃れようがないと
いうこと、あと講釈は誰にでも出来るという当たり前の
ことが場面、場面で繰り返し繰り返し頭をよぎった。
叔父がビルマ(当時)メークテーラーで頭部貫通銃創で
なくなったことを知らせてくれた元戦友の方から聞いたのは
小学2年の夏で鮮明に記憶している。
神戸三宮が米軍の空爆で自宅が丸焼けになったのは
45年3月だが、そのとき祖母が焼け跡を孫の自分に
見せてくれたのが貴重な戦争体験である。いまも
焼け跡が目に焼きついている。
なぜ日本は戦争をはじめたのか。原油をアメリカから
絶たれたことがきっかけになったことはよく知られている。
ただ戦争に負けて61年たった今、後人に石油が事実上
自給率ゼロの現実をわきまえて国の指針を立てようとする
政治家が見あたらないのも現実だ。
国が一端決めると国民は逃れようがないという
厳しい現実を『男たちの大和』から改めて突きつけられた
ようで、寒々しい思いがする。
政府もマスコミも学校も病院もそして企業も一番肝心な
個人個人のベースでもいま日本全土で他人行儀の人が
どんどん増えてきたようで怖い。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)