ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

日本では80ドル原油懸念も他人事?-学校で教えてくれない経済学

2006-04-10 22:40:07 | 経済学
WSJ紙電子版(4月10日)によると、供給不安から原油相場は、夏場のドライブシーズンやハリケーンシーズンを待たずしてバレル70ドルを突破、バレル80ドルも視野に入ってきたと報じている。ところが、日本では原油問題は蚊帳の外。他人事と見受けられる。

原油相場に先高感が強い背景には、堅調な世界景気、タイトな原油需給、石油精製能力不足を指摘している。

2005年8月のハリケーンで被害を受けた精製設備のうち23%、日量34万バレルがいまだ復旧されていない。原油増産が期待される産油国のなかで、サウジアラビアと並ぶ世界トップのロシアは昨年並みの生産水準のまま低迷しているようだ。

サウジアラビアは日量150万バレル増産していると伝えられるが、ナイジエリアでの減産でそっくり相殺されてしまった。イラン核施設空爆などイラク、べネズエラ含め供給不安を煽る材料に事欠かない。

その一方、OPEC全体としては、能力一杯の生産を続けている。増産余力が乏しいところに、下手に増産すれば値下がりを招くとする警戒感も根強いとWSJ紙は指摘している。

最近の原油相場堅調の裏には米国でのガソリン相場が夏場の需要期を前にしてガロン2ドル目前まで接近しており、ガソリン相場堅調がむしろ原油の先物相場を底支えしているとの見方が多い。

原油相場の値下がりが期待できる条件としては、米FRBの利上げ継続、景気鈍化のみであるとして、70年代に見られた米国経済ハードランディング、それに伴う原油相場急落の再来であるとコロラド州、原油コンサルタント、Philip VerkegerJr氏の見方をWSJ紙は紹介している。

ただ、米景気がそこまでの急激な悪化は予想しがたいので、今回の原油相場の上昇は100ドルを越えてさらに上値を追うことは考えられないが、一端は100ドルの場面に足を踏み入れない限り止らないかもしれないとのVerkeger氏の見方を紹介していた。

ウイーンで開かれたアジア欧州会議(ASEM)でも原油高騰は、経常収支不均衡、金利上昇と並ぶ世界経済のリスクとして適切な対策を求めると共同声明に盛り込まれた。

しかしながら、日本では朝刊休刊日の夕刊で紙面がなかったのか原油高対策含めASEM記事は小さく取り上げられていた。日本では原油問題は優先順位が低い証拠であろう。(了)

江嵜企画代表・Ken


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2006-04-10 17:52:24 | 情報や案内及び雑談
最近は、ブログ更新の記事を書く時間がないので、「経済学&スケッチ」のご寄稿を頂いているKenさんや、何度かご寄稿頂いててる、「一枚の写真」の Y.K.さんの更新を頼りにしています。(^^;

と言っても、ブログは楽しいので、いつもチャンスを狙ってカメラは持ち歩いている。
昼も夜も・・・。

先日、所用で出かけたら、途中で満開の桜が目に入ったので、ネタ用に撮影した。

桜はいいなぁ、のんびりしてて、( ゜o゜)ハッ


マウスオンを、 soraさんに教えてもらってから、もっぱらマウスオンになってしまいましたが、

・・・これはいい、楽しいです。((((( ^-^) 









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米国:車の整備でガソリン代節約作戦ー学校で教えてくれない経済学

2006-04-10 11:46:11 | 経済学
WSJ紙電子版(4月9日)によると、車の整備は当然車の持ちをよくしてくれるが、夏場のガソリン価格上昇対策としても有効だろう。米エネルギー局のデータによれば、整備をすればガロン49セントの値下げに相当すると紹介している。

米国では中型車のケースで、ガソリンを満タンにして一週間で17ガロン使うそうだ。米国のレギュラーガソリンの平均値段をガロン2.59ドルとして、49セントの節約は、週8.33ドル、1年で433ドルのガソリン値下げになると計算している。

エンジンが正常に働けば平均走行距離が約4%改善し、ガス代が10%節約できる。エアフィルターを交換すればガス消費を10%減らし、ガロン26セント節約となる。

正常なタイヤを使えば、ガス効率が3.3%改善するから、ガロン8セント節約となる。タイヤに問題があれば当然危険性も高まるが、タイヤロスあたり車に対する荷重が増え、0.4%走行距離を減らす。さらにガスが適切に使われル結果、マイレージが1から2%増え、ガロン5セント節約できると紹介している。

米ネルギー局によれば、米国のガソリン代コストの59%は原油代が占め、残りは精製コスト、流通費そして税金となっている。原油相場はここ数日、バレル70ドルを目前にしてやや足踏み状態にあるが、65ドルを割らずに頑強に高値圏で突っ張っており、先高感は依然消えていない。イラン問題の進展如何で米国は何をやり出すか予測がつかない。

ガソリン代節約のための先物取引ファンドが週明けの4月10日に売り出されると紹介している。ガソリンスタンドでガロンあたり1ニッケル(5セント)カードを買っておけば、夏場のドライブシーズに値上がりしても現在の値段で決済できる仕組みだそうだ。

詳しい中身は今ひとつわからないが、夏にガロン2.67ドルになればニッケルは戻ってこないが値上がりすれば現在の値段でガソリを買える。さらに、3.25ドルになればガロンあたり1クオーター(25セント)払い戻してくれるという仕組みだそうだ。

ガソリン代節約にはドライブを減らすことがいちばんだという意見もある。代金をクレディトカード払いに5%安くなるカードを売り出すようだ。カード会社同士の競争が激化してきていると紹介している。

米国に限らず原油高騰は現実問題としても世界のアキレス腱となる可能性を秘めた重要問題である。ただ日本では、国民性のせいかもしれないが、政治家もマスコミも含めて、原油高騰の話もガソリン代値上りについてもぴんと来ていないことだけは間違いない。(了)

江嵜企画代表・Ken


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする