ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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ある米コラムニストのアドバイス:株式投資ー学校で教えてくれない経済学

2006-04-11 21:21:41 | 経済学
WSJ紙電子版(4月9日)によると、コラムニスト、Jonathan Clements氏は、米国株は2000年3月にピークをつけており、敢えてヒントを言えと言われるなら、ずばり株を持つより現金を持てと冷静にアドバイスしている。

もちろんこれはアメリカの話である。ただ、日本ではかってのバブル時代ほどではないが、新聞、雑誌、テレビ、ラジオと株式投資を始めなければ時代遅れであるかのような雰囲気が巷にも満ち溢れている。叱られることを覚悟で天邪鬼よろしく紹介した次第である。

米国で株式の話をするときには、NYダウ30種平均と並んでStndard&Poor’s500という株式指標が参考にされることが多い。日本でも日経ダウと合わせてトピックス株価指数を愛用する人が結構多いこととよく似ている。

S&P500株価指数によると2000,2001,2002年と収穫のない年が3年続いた。ところが2003年は配当分を含めれば28.7%値上りした。ところが、2004年は10.9%増へ伸び率が低下し、2005年はさらに勢いを失って年4.9%増にとどまったというのがここ5年の履歴である。

日本でも最近こそ株式投資の成果を自慢げに話す人が増えたが、それも昨年の衆院選挙で自民党が大勝したあと日経ダウが40%以上値上がりしただけで、それ以前の日本の株式市場は不毛、不作の10年だったことも頭の片隅に置くことは決して損にはならないであろう。

コラムニストのClements氏は、S&P500種で見て、過去6年累積で15%値下がりした。配当込みでも6.6%目減りしている。ところがその間、上場企業の一株当たり利益は累積で46%増え、一株当たり配当は33%増加した。2006年の企業収益は16%増加し、一株あたり配当は13%増加するだろうと予測している。

2006年は米景気がスローダウンするリスクがある。企業の利益成長率は低下する。さらに金利が上るから債券投資との競争がさらに激しくなる。現に債券の利回りは一年間で4.4%から4.9%へ上昇した。FFレート利上げ継続なら株から債券へお金が流れる。それならいっそのこと、マットレスの下に現金を忍ばせたらいかがですかとアドバイスしていた。

日本では日銀が量的金融緩和政策撤廃を決めてから10年物国債利回りが1.9%まで上昇した。ゼロ金利撤廃も今年の夏にも実現すると気の早い向きははやしている。

日本人は自分でこつこつ勉強して山に登ることをしない傾向が強い。ひとが登から登る。
証券会社が言うから買う。友達が勧めたから買った人が多い。買いたい銘柄があるなら、せめてその銘柄がまだ3合目なのか既に7合目なのか見極めてから登って欲しい。(了)

江嵜企画代表・Ken


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小雨

2006-04-11 10:33:06 | 情報や案内及び雑談
パソコンで疲れると、散歩が一番なので、時々梅田まで散歩に出てお茶を楽しむ。

梅田の阪急32番街から東を望むと、天気がいいと生駒山が見えるのですが、その日は小雨のために、見えませんでした。(-_-) (-。-;) 






コメント (2)
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NYダウ企業業績回復期待で21ドル高、原油68ドル、金601ドルー学校で教えてくれない経済学

2006-04-11 09:39:58 | 経済学
4月10日、NYダウは、商い閑散の中、企業業績改善期待を手掛りにして先週末比21ドル高、11,141ドルで取引を終了した。ただ、あと否定されたが、雑誌The New Yokerの米国がイラン核研究施設空爆を検討しているとの報道を受けて、原油が68ドル台へ、金が601ドルへそれぞれ値上がりした。

3月の米雇用統計が米国の労働需給改善を伝え、それを受けて、インフレ懸念再燃、利上げ継続の思惑から、先週末NYダウは100ドル近く下げたが小幅戻したことになる。ただ、利上げが継続されると期待の企業業績にも当然水を差されるから株価の反発力は弱かった。

原油先物(WTI)相場が、バレル1.35ドル高、今年2月1日来の高値の68.74ドルで取引された。米国がイランを空爆すれば、イランの原油輸出日量350万バレルが止まる。最悪のシナリオとして、中東の原油供給が全面的に停止されるとの思惑を刺激して原油相場はバレル80ドルから85ドルまで値上がりすると一部のアナリストは警戒している。

ベネズエラのChavez大統領が、駐米大使を本国に召還するとのニュースが流れ、仮にベネズエラが米国向けのガソリン輸出を止めれば、夏場のドライブシーズンを控えて、米国の現在すでにガロン2ドルを越えたガソリン相場は、4.50ドルから5.50ドルまで値上がりするだろうとGlobal Resources Trader編集長、Kevin Kerr氏は発言したとWSJ紙電子版(4月10日)は紹介している。文字通りガソリンに火がつくと米国では大事だ。

この日金相場が、同じく米国のイラン攻撃を材料に、オンス9.10ドル高、601.80ドルで取引された。一時オンス602.80ドルまで値上がりし、その他非鉄金属相場も先週末比2~3%高で取引されたとWSJ紙は報じている。銀相場は4.1%高のオンス12.56ドル、一時22年ぶりの高値12.61ドルまで値上がりした。銅相場は過去最高値のポンド2.709ドルで取引された。

米国のイラン攻撃報道は、米大統領補佐官のDan Bartlett氏は全くの誤報であると否定した。BBC放送によれば、英国外相、Jack Straw氏も今回の報道を無視したと報道した。

国連安全保障理事会はイラン政府に核開発を停止するよう勧告した。しかし、イラン政府はあくまで平和利用目的の研究であるとして国連勧告を受けいれる用意はないと言明しているとWSJ紙は伝えている。

軽々に言える話ではないが、雑誌The New Yorkerに、米国政府筋が意図的にリークしたのであれば、大国のエゴ丸出しで、これほど迷惑な話はない。なにやらきな臭いご時世になった。突発事態発生には瞬時に対応できる心構えだけは忘れないようにしたい。(了)

江嵜企画代表・Ken


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