ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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FW: ユーロに先安感強まり、ドル、円相場堅調(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-04 09:29:35 | 経済学
 血のめぐりという言葉がある。血液の循環という意味である。血のめぐりが悪いということは頭脳の働きが悪いということである。経済の世界ではお金は血液のようなものである。現在の世界経済は血のめぐり、つまりお金のめぐりが悪くなっている状態だ。
今朝のブルームバーグ通信を聞いていたら米国のゴルフ業界がワコビアトーナメントをはじめ2009年の予定が決まっていないツアーが続出している。タイガーウッズの年俸は広告効果があるということで来年も据え置かれるが他のプレヤーは未定だと報じていた。 
人間にかぎらず生き物は全て恐怖感を持つと血管が収縮する。血管が収縮することで血流がより悪くなる。血液は水分や栄養素を運んでいる。いま世界経済は先行き不安、特に金融市場で恐怖感からお金のパイプが痙攣を起こし異常収縮を起こしている。
日本ではお金の話をするといい顔をしない人が多い。まして相場の話は喫茶店など不特定の人が集まる場所ではタブーである。そういうところでも最近はガソリンの値段が下がったとか外貨預金で大損したという声が耳に入るようになった。
経済専門の新聞や雑誌が経済問題を取り上げるのは当たり前である。ところが最近では一般紙はもちろんのこと特に外国の一般雑誌の代表のニューズウイーク誌などは毎週経済問題が見出しを独占している。ところが経済専門雑誌よりはるかに面白く分かり易い。
為替、原油、金利を3点セットで定点観測することを長年続けている。週明けのNY為替市場では、ドルが対ユーロ、対円共に買われ、1ユーロ=1.2642ドル、1ドル=99.12ドルとで取引された。原油(WTI)はバレル4ドル下げ64ドル台で取引された。10年物国債相場は値下がりし利回りは年3.9%へ上昇した。ただ、短期の銀行間金利は低下している。
米国景気を示す製造業ISM指数の10月データが1982年9月来最低の38.9と9月の43.5から大幅に低下した。特に雇用の減少が目立った。米企業102社のアンケート結果である。
米国経済のシンボルは自動車産業である。10月の米自動車販売台数は昨年10月の1,610万台が1,150万台まで29%激減した。GM45% フォード30%、クライスラー31%減である。ブルータスおまえもかとシーザーは叫んだ。トヨタおまえもか。トヨタ23%、ホンダ25%、日産33%それぞれ減少した。GM,クライスラー合併話は業界不振を象徴している。
本来ならドル相場が悪材料山積で嫌気して下げるところだ。ところがドルは対ユーロで逆に値上がりした。アメリカ経済も悪いがヨーロッパはアメリカ以上に悪い。病状はこの先さらに悪化する。ドイツコメルツ銀行に独政府は82億ユーロ( 1兆円)公的資金を注入する。
為替はゴルフのハンデに例えられる。ユーロは1ユーロ=1.60ドルでついこの間までプレーしていた。ところが最近では1ユーロ=1.27ドルでもゲームにならないとの見方が増えてきている。為替専門家は、ECB(欧州中央銀行)が年3.75%の今の金利を週末の会合で0.5%下げると見ている。その後も政策金利を加速度的に下げるとの見方も出てきた。
円は現在、1ドル=99円、1ユーロ=125円で取引されている。新興国のドル買い・ユーロ売りが加速化すれば、かって予測されなかった1ユーロ=100円に現実味が出て来る。
強い通貨は国益である。急激な円高は当然困る。安定的に日本円にお金(血液)が流れ、血液の循環が良くなれば必ず元気が出てくる。元気を出そう。総悲観はいただけない。〈了〉

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