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世界景気悪化懸念、ECB0.5%利下げ、NYダウ443ドル安、NY原油61ドル

2008-11-07 08:56:41 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


 米自動車ビッグ3のCEOが米議会トップと11月6日会談した。ビッグ3首脳は米自動車産業が崩壊すれば250万の失業者が出ると救済を訴えた。CNNテレビに出ていたアナリストは「エブリボディ」、「オール・オーバー・ザ・ワールド」という言葉を連発していた。
 ECB(欧州中央銀行)トリシエ総裁は政策金利を0.5%引き下げ後の記者会見で「ユーロ圏経済は悪化している。0.75%の利下げも考えた。」と語り追加利下げの可能性を示唆した。これに先立ちイングランド銀行は政策金利を1.50 %引き下げ年3.0%とした。 
 IMFは世界経済の見通しを年2.2%へ下方修正を発表した。その中で米国0.7%、日本0.5%,欧州0.2%それぞれマイナス成長となると予測し、一層の金融緩和を要請した。
 NYダウは先行きの景気悪化を嫌気して前日比443ドル4.85%下げ8,695ドルで取引を終了した。S&P500種平均株価、ナスダックともに5%以上値下がりした。
NY原油先物市場は、WTI(軽質油)はバレル4.40ドル下げバレル60.90ドル、ブレント物(重質油)は57.73ドルでそれぞれ取引を終了した。世界景気後退予測から需要減少が減少し、バレル50ドルも視野に入り始めたとブルームバーグは解説していた。
小麦、トウモロコシ、大豆など穀物相場もつれて安くなった。銅相場は目先の壁と見られたキロ1.70ドルをあっさり割り込んだ。銅は自動車、エレクトロニクスなど主力産業の米と言われている。銅相場の値下がりは世界景気の先行き悪化を象徴した動きである。
NY金先物相場はトロイオンス8ドル下げ733ドルで取引された。一時760ドル台でまで値上りしたが、ドルが対ユーロで買われたため売り直され反落した。原油の大幅値下がりに比べ値下がり幅が極めて少ない。ドルからユーロへ逃げていた資金が金へ移動している。
NY外国為替市場で、イングランド銀行、ECBによる利下げ発表を受けてユーロ、英ポンドが売られ、1ユーロ=1.2718ドル、1ドル=1.5730英ポンドで取引された。一方、対円ではドルは値下がりした。1ドル=97.71円は対ユーロで1ユーロ=124円が影響している。『強い円は日本の国益』を最近書いた榊原英資さんは1ユーロ=100円を予測している。
CNNテレビを見ているとこの日ディズニー株が10%値下がりしたことを盛んにコメンテーターが問題にしていた。景気悪化でディズニーランドの入場者数がさらに減るとの思惑が働いているようだ。ユーロが対ドルで急落して欧州からの旅行客が激減している。
米自動車ビッグ3も株価でみれば今朝の値段はGM5ドル、フォード、クライスラーはともに2ドルである。名前はビッグだが値段は実にスモールである。たかが株価されど株価。見る影もなく痩せてしまった。人間の健康でもそうで急に体重が減ると要注意である。
二ユーズウイーク誌日本版(11月13日付)に「GMは今年だけで188億ドルの損を出した。銀行からの融資も見込めない。」と書き、「デトロイトが生き残るには(GMが誘いをかけている)クライスラーが死ぬしか道は残されていないようだ」と言い切っている。
日本では100万預けて利子が2000円もつかない。すべての元凶がここにある。老後の生活を考えて投資信託を始めた人も多い。今年10月以降の株暴落で株式投資でも個人の被害が出ている。外貨預金では特にユーロ暴落はきつい。人任せにしていると救いがない好例だ。
厳しい世の中になってきたが健康であれば乗り切れる。元気を出して頑張りたい。(了)

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