ニューズウイーク日本版(11月22日号)が、「日本が円高を歓迎すべき理由」と題して、ピーター・タスカ氏(アーカスインベストメント共同創設者)の2ページの記事を掲載した。
「学校で教えてくれない経済学」では再三再四「円高は国益」であると訴えているが、同窓のAさんが激励してくれた以外は、反応は全くない。日本のマスコミも「円高は国益」という観点から取り上げない。「円高は悪」と完全に刷り込まれていることに気づかない。
ピーター・タスカ氏は「通貨安は国家の破綻をも招きうるが、自国通貨が強くなったせいでつぶれた国は一つもない」と書いている。ごく当たり前のことである。
原油が下がりつれて様々な国際商品相場が大幅に値下がりした。ガソリンがリッター200円を越え、漁業組合がむしろ旗を押し立ててこのままでは「生きていけない」と日本政府に援助を申し入れた。新聞はじめマスコミは大々的に取り上げた。その後状況は激変した。彼等のその後を、プラス思考で、なぜ日本のマスコミは報道しないのであろうか。
アイスランド、ハンガリーなどは自国通貨が暴落して国の存続さえ危ぶまれている。お隣の韓国も自国通貨韓国ウオンが暴落した。1ドル=900ウオンだったのがあっという間に1ドル=1,400ウオンである。韓国から日本への旅行が激減した。当然であろう。
昨年末から年初にかけてベルギーを訪れる機会があった。ユーロを買うタイミングが悪く1ユーロ=170円で関西国際空港で日本円をユーロに交換した。現在1ユーロ=125円である。割高の旅行業者でも1ユーロ=130円で交換してくれるだろう。今だったら少ない円でおいしいベルギービールを満喫できたであろう。通貨高は国民を心身ともに豊かにさせる。
日本の株価が5年前の水準まで暴落した。新聞の見出しには決まり文句のように円高の二文字を忘れずにつけている。日本の株価は円高が進んだために値下がりしたのであろうか。価値のない通貨をハゲタカと悪名高い外国投資銀行が買う道理がない。日本円はまだまだ割安と見ている。だからこそ世界の金融不安の中で日本円を買い続けているのであろう。
ピーター・タカス氏は「日本政府はYOKOSO!JAPAN」キャンペーンを立ち上げ、富士山とマンガとメード喫茶を宣伝するまで落ちぶれた」と酷評している。「人為的に日本円を円安に誘導していたが、図らずも世界通貨危機が押し流してしまった」と付け加えた。
三田在住の同窓のAさんはリッター120円が出ていると教えてくれた。軽自動車ならガソリンを満タンにして3000円で楽におつりがくる。まっすぐ家に帰るところをちょっとした買い物気分も生まれるだろう。これこそ実需拡大と言うのである。さる銭湯の経営者が原油高騰で廃業に追い込まれると話していたのはまだ半年もたたない。早々とお風呂の窯を重油からガスに転換したお風呂屋さんの話も聞いた。
温室栽培には莫大な燃料費を使う。原油バレル150ドル時代到来なら季節はずれの野菜果物を栽培する多くの農家は倒産の危機に追い込まれたはずだ。せっかくのエネルギー節約
の流れに水を差すつもりはないが円高還元の姿勢を中小末端まで徹底して欲しい。
相場の世界には変動がつきものである。今朝のNY原油先物はバレル70ドルまで値上がりした。先行き全く余談を許さぬことは事実である。しかし、自国通貨日本円が割安に放置されていた。日本円の価値が見直されている事実を素直な気持ちで歓迎して欲しい。(了)
「学校で教えてくれない経済学」では再三再四「円高は国益」であると訴えているが、同窓のAさんが激励してくれた以外は、反応は全くない。日本のマスコミも「円高は国益」という観点から取り上げない。「円高は悪」と完全に刷り込まれていることに気づかない。
ピーター・タスカ氏は「通貨安は国家の破綻をも招きうるが、自国通貨が強くなったせいでつぶれた国は一つもない」と書いている。ごく当たり前のことである。
原油が下がりつれて様々な国際商品相場が大幅に値下がりした。ガソリンがリッター200円を越え、漁業組合がむしろ旗を押し立ててこのままでは「生きていけない」と日本政府に援助を申し入れた。新聞はじめマスコミは大々的に取り上げた。その後状況は激変した。彼等のその後を、プラス思考で、なぜ日本のマスコミは報道しないのであろうか。
アイスランド、ハンガリーなどは自国通貨が暴落して国の存続さえ危ぶまれている。お隣の韓国も自国通貨韓国ウオンが暴落した。1ドル=900ウオンだったのがあっという間に1ドル=1,400ウオンである。韓国から日本への旅行が激減した。当然であろう。
昨年末から年初にかけてベルギーを訪れる機会があった。ユーロを買うタイミングが悪く1ユーロ=170円で関西国際空港で日本円をユーロに交換した。現在1ユーロ=125円である。割高の旅行業者でも1ユーロ=130円で交換してくれるだろう。今だったら少ない円でおいしいベルギービールを満喫できたであろう。通貨高は国民を心身ともに豊かにさせる。
日本の株価が5年前の水準まで暴落した。新聞の見出しには決まり文句のように円高の二文字を忘れずにつけている。日本の株価は円高が進んだために値下がりしたのであろうか。価値のない通貨をハゲタカと悪名高い外国投資銀行が買う道理がない。日本円はまだまだ割安と見ている。だからこそ世界の金融不安の中で日本円を買い続けているのであろう。
ピーター・タカス氏は「日本政府はYOKOSO!JAPAN」キャンペーンを立ち上げ、富士山とマンガとメード喫茶を宣伝するまで落ちぶれた」と酷評している。「人為的に日本円を円安に誘導していたが、図らずも世界通貨危機が押し流してしまった」と付け加えた。
三田在住の同窓のAさんはリッター120円が出ていると教えてくれた。軽自動車ならガソリンを満タンにして3000円で楽におつりがくる。まっすぐ家に帰るところをちょっとした買い物気分も生まれるだろう。これこそ実需拡大と言うのである。さる銭湯の経営者が原油高騰で廃業に追い込まれると話していたのはまだ半年もたたない。早々とお風呂の窯を重油からガスに転換したお風呂屋さんの話も聞いた。
温室栽培には莫大な燃料費を使う。原油バレル150ドル時代到来なら季節はずれの野菜果物を栽培する多くの農家は倒産の危機に追い込まれたはずだ。せっかくのエネルギー節約
の流れに水を差すつもりはないが円高還元の姿勢を中小末端まで徹底して欲しい。
相場の世界には変動がつきものである。今朝のNY原油先物はバレル70ドルまで値上がりした。先行き全く余談を許さぬことは事実である。しかし、自国通貨日本円が割安に放置されていた。日本円の価値が見直されている事実を素直な気持ちで歓迎して欲しい。(了)