ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

しもやん(下川浩二氏)講演会

2008-11-17 17:51:35 | スケッチ


しもやん(下川浩二氏)講演会

江嵜企画代表・Ken



 「しもやん」こと下川浩二氏による「頭をやわらかくするマインドマップセミナー」が就職前の大学生を相手に西宮北口のアップ研修館8階会議室で開催された。
 私事ながら下川氏から案内いただいた娘に仕事が入り出られない。急遽代打に決まっていた家内が都合つかず、野球でよくある代打の代打で筆者が会場へあわただしく駆けつける次第となった。
 会場の様子をいつものようにスケッチした。後ろ姿はウソをつかないと常々思っている。下川氏の話もすばらしかったがスケッチをしていて、一番驚いたのは会場の学生たちが熱心に講師の話に耳を傾けている情景を目の当たりにしたことだ。
 最近の学生は私語は当たり前。まともに講師の話を聞かない。講義中歩き回る。それはひどいものだと学校関係の方からも仄聞していた。このたびの会場の様子をサプライズと言わずしてなんと呼べというのか。
 前置きが長くなったがマインドマップなるものがいかに頭を整理するに当たって絶大な効果を発揮することをこのたび実感させていただいたことを白状する。
 マインドマップについては、先日、NHKの夜9時のニュースで詳しく紹介されていた。多くの企業でもすでに採用している。企業だけでなく小中学校が教科に組み入れていると言う。下川氏が開発した「成功手帳」が多くの書店で今飛ぶように売れているという紹介も当の番組で見た。
 午後3時から休憩15分を挟んで6時まで時にDVDによる映像も交えながら背中の黒板にテーマを変えて、マインドマップを書いてはよどみなく話を展開していかれた。
 多くの話の中で一番印象に残った話は「人間の成長4段階」である。一段目:知る、二段目:分かる、三段目:出来る、四段目:教える。『知る』段階と『教える』段階の間で文字通り『天地の差』が生まれる。
 インプットだけでは身につかない。アウトプットしてはじめて自分の血となり肉となる。
 知っていても分からない。分かっていても出来ない。出来ても教えることが出来てははじめて自分のものになると聞いて大いに納得した。
 人生は誰に出会ったかで決まる。人に好かれることが大事だ。「素直力」があるひとに成功する方が多いとも話された。ひとつひとつそれぞれが重い言葉だなと思った。
 昨今大不況だ、やれ100年来の恐慌だと騒いでいる。しかし、環境に期待してはいけない。自分に期待することが大事だ。好きなことの延長線上に人生が見えてくる。企業の成長と自分の成長は決して同じではない。ご自身の体験を踏まえての話だから迫力があった。
 下川氏は大学を出て大手証券会社に入った。お金を稼ぐそれしか考えて居なかった。その会社では給料は良かった。しかし11年死ぬ思いをして暮らした。その後11年別の民間会社で過ごした。前の職場と同じで、「勝ち組」、「負け組」の修羅場をいやと言うほど経験した。
 勝った、負けたは関係ない。「勝ち組」「負け組」のほかに「楽しみ組」があることが分かるまで大学を出てから20余年かかった。大学生を前に置いて、下川氏は、自分は4年前ようやく「脱藩」したという言葉を使われた。
 みなさんも決して急ぐことはない。脱藩して大事をなした龍馬と重ね合わされたのであろう。『龍馬が行く』全8巻は是非読んで欲しいと学生達にはなむけの言葉とし講演を終えられた。学生たちの力強い大きな拍手が心地よく響いた。
 「しもやん」こと下川浩二氏にはからずもすばらしいご縁をいただいた。感謝、感謝、感謝である。(了)

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G20閉幕、具体的解決策先送り(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-17 09:33:26 | 経済学
 今朝のWSJ紙電子版は、G20[金融サミット]は、共同で金融問題に対応するということを態度で示したが、概して約束するに止まったと総括している。
 日本でもテレビ新聞それぞれに報道しているが、期待していなかった割には混乱なん収まったと受け止める空気が強かった。具体的解決がG20が集まっただけでトンネルの出口が見えるような生易しくないと理解したのであろう。
 WSJ紙はIMFと世界銀行を改革し、世界経済の回復を図ると取り決めたことを第一義に挙げている。しかし、具体的な結論は持ち越し、次回4月30日、米新大統領、バラク・オバマ氏をいれて開催することを決めて散会したと書いている。
日経朝刊〈11月16日〉は、今回の金融危機で被害を受けたハンガリーとルーマニアの中央銀行総裁とのインタビュー記事で「IMFなどの支援で短期的なリスクを低減できる」(ハンガリー)、「IMF金融支援に頼らず」(ルーマニア)と紹介している。これが本音であろう。
経済とからだの健康に共通点が多い。お金は血液だと捉えると比較的頭に入りやすい。病気の症状は体温に現れる。銀行間取引の金利を「体温」とみると、ロンドン3ヶ月物銀行間金利『ライボー』は5%目前から現在2%目前まで下がっている。
しかし、熱は下がっているが「平熱」とされる1%以下になっていない。銀行がまだ安心して貸し出ししていないことを「体温」が示している。現時点では銀行が安心して貸し出し出来る状態ではないことをライボー金利が教えてくれている。
G20の共同声明ではヘッジファンドふくめて世界の金融機関のお金の出し入れを厳格にモニター(監視)するとの文言を書き込んだ。日本の新聞では「金融規制強化で合意」と見出しで大きく取り上げていた。どのように具体的に規制するのであろうか。
人間は所詮動物である。動物と人間と何処が違うのか。人間は手を使うという点ではその他の動物と基本的に違う。しかし、動物が恐怖感を持つとスタンピードという一定方向になりふりかまわず逃げる特質がある。今回の世界の金融危機ではそれが顕著に見られる。
治る病気も不安心理がこうじてくると病気をこじらせる。それと同じ現象が現在起こっている。その代表的な動きが相場の世界で見られる先安感である。値段が先で下がると思えば物を買うバカはいない。G20で医者が出した処方箋を患者が信用するかどうかである。
G20の共同声明は「保護主義化」を警告した。今朝のWSJ紙は、自由貿易体制を堅持し保護主義化を警告する文言が入れられたことをホワイトハウスは歓迎していると紹介していた。先行き不安から世界各国が内向きになることをアメリカが一番怖れているからだろう。
今回、通貨問題は表に出ていない。『金融サミット』と銘打った会合で、通貨問題が論議されなかったのであろうか。下手に議論するとドル暴落をたきつけるとアメリカが怖れた。そのため中では議論したが「共同声明」から敢えてはずしたのかもしれない。
外国為替市場ではユーロ売り、資源通貨売りが続いている。その為ドル売りは目だっていない。IMFや世界銀行が巨額の資金を注入するのも多くの国で通貨暴落を防ぐためである。為替は金利に敏感に反応する。米国の金利は1.0%、ECBは追加利下げ必至の情勢である。
G20の宴は終った。2009年はどうなるのかではない。一人一人がどう生きるかだ。(了)

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