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ガイトナー効果で、NYダウ494ドル高、原油50ドル回復(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-22 08:54:55 | 経済学
 NY連銀総裁のティモシー・ガイトナーが米次期財務長官に指名されるとのNBCニュースが流れた直後、NY株式市場は急反発、前日比494ドル、6.56%高、8,046ドルで取引を終了した。この人になって欲しいと思っていた意中の一人がウオール街お膝元NYから出るということでテレビ画面を見ているだけで雰囲気がパッと明るくなったことが分かった。
 次期財務長官にはクリントン政権の財務長官だったローレンス・サマーズ氏の呼び声も高かった。ガイトナー氏はロバートルービン、サマーズ財務長官の下で経験を積み、クリントン政権では国際問題担当の財務次官を務めたことでもよく知られている。
 今朝のWSJ紙によれば、NYダウはガイトナー報道で急騰したが、問題のシティグループは、自身の身売り話も出ている中、この日も20%近く下げ、今週だけでシティ株は60%も暴落した。金融危機を取り巻く環境は何一つ改善していないと解説していた。
 シティ株に関心が集中しているが、その他の金融株ではゲンワース9%、ハートフォードフィナンシャル11%それぞれ下げ金融不安が収まっていないとWSJ紙は指摘している。
英国銀行協会が発表する銀行間ランバート金利は、銀行同士が貸し借りするレートである。からだで言えば体温のようなものだが、翌日物で0.44375%から0.7%へ3ヶ月物は2.15313%から2.1575%へ上げた。ほぼ平熱に戻ったがまだ病上がり状態にあるようだ。
米FRBが短期の目標金利を年1.0%まで下げたが、米金融機関は、クレディツトカードの金利をむしろ上げてきている。一部の銀行は外為交換レートを2.0%から2.7%へ引き上げたと今朝のWSJ紙の記事に出ていた。
金利はシートベルトのようなものだ。庶民に一番身近なカードローン金利を銀行が締め直したところを見るとまだまだ金融不安解消には時間がかかることを教えているのだろう。
NY外国為替市場では、目立った動きはなかった。1ユーロ=1.2554ドル、1ドル=95.65円前後で取引された。外食チエーンのサイゼリアが豪ドルの先物相場を読み間違えて140億の損を出したと昨日記者会見で発表していた。為替はエコノミストの墓場と言われる。プロでも簡単に読み間違う。素人が外国為替に手を染めるのは危険極まりないことであろう。
NY原油先物市場では、OPECが12月17日、アルジエリアで開催される予定の臨時総会で日量150万バレル程度の追加減産が協議されるとの思惑から、前日比51セント高いバレル49.93ドルで取引された。CNNテレビの画面をみていると、その後の電子取引では50.20ドルまで上げていた。50ドルで底が見えたという一部専門家の指摘を紹介していた。
この日目立ったのは金先物市場である。前日比で一時50ドル上げ795ドルで取引された。プラチナも金相場につれ高して前日比50ドル上げたがまだ809ドルである。金相場が1000ドルをクリアしたときプラチナは2200ドルだった。
プラチナが輝きを失ったのは自動車用に大量に使われているためである。自動車産業が花形だったころは自動車の周辺が全て輝いて見えた。いま全く逆の現象が起っている。米ビッグ3首脳が救済をデータを並べて懇願しても米議会は冷ややかな反応を見せている。
今朝のNYダウはガイトナー効果で沸いた。しかし、実態悪はむしろこれから表に出てくる。日本で経済の話をすると嫌がる人が多いが、他人事に出来ないことは確かである。(了)

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