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米シティー5万人削減嫌気、NYダウ223ドル安、原油55ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-18 10:23:34 | 経済学
 ワシントンDCで先週末開かれた「金融サミット」明けの11月17日のNY株式市場が注目されたが、米金融大手シティグループの5万人規模の人員削減発表を嫌気して、NYダウは前日比223ドル2.6%安、8,273ドルで取引を終了した。NY債券市場は、株安から避難した資金で買われて値上がりし、10年物国債利回りは3.67%へ下落した。
NY原油先物市場は、一時バレル57ドル台まで買戻しが入ったが、結局、世界景気悪化、石油需要減を警戒する売りが増え、バレル55ドルで取引を終了した。NY金先物相場は、原油反落を材料に売られ、前日比7ドル下げトロイオンス735ドルで取引された。
NY外国為替市場は、NY連銀が発表した景気指数が集計開始以来最悪だったとの情報を嫌気して、ドルが売られ、円キャリートレード手仕舞い売りも重なって、1ユーロ=1.2652ドルで取引された。日本円で相場を見れば、1ドル=96.40円、1ユーロ=121.90円、1豪ドル=62.80円、1NZドル=53.40円、英ポンド=144.70円と円高で推移した。
今朝のWSJ紙によると、世界金融危機がこの先さらに悪化するとの環境下、ドルを安全資金とする根強い需要がある。ECBはハンガリー金融危機救済にユーロを注入したが、他の中央銀行はドルによる資金注入を求めていると解説していた。
NYダウの値下がりは、シティー6.6%、バンクカメ8.5%、ゴールドマンサックス6.4%それぞれ大幅値下がりに見られる如く金融株下げがリードした。一方、アルミ相場が中国需要減少を嫌気して10.8%急落した。米小売大手のターゲット株が、第3四半期の売り上げが前年同期比24%減を嫌気して4.1%値下がりしたとWSJ紙は報じている。
週刊ダイヤモンド(11月15日号)で、野口悠紀雄、早稲田大学院教授は、「株価に関する限り、日本は26年前に戻ってしまった。市場が発している警告に謙虚に耳を傾けるべきだ。」と書いておられる。
野口教授は「アメリカの投資銀行モデルは終焉したといわれるが、同時に、日本の輸出立国モデルも終焉した。今こそ日本経済の基本構造を転換させるべきだ。」力説されている。同氏は週刊東洋経済(11月15日号)で「円安にしがみつくと20年不況へ」と警告された。
今朝の讀賣新聞に『サーチャージ値下げ、日航と全日空、来年1~3月分3割以上』と出ていた。今回の改訂基準となる8~10月の原油相場はバレル115.92ドルと3ヶ月前のバレル163.54ドルから3割下がったためと解説にあった。
今朝のNY原油先物相場はバレル55ドルである。OPECも12月総会で減産必至の構えだからいずれ70ドル近辺まで原油相場は反発するとの見方も多い。平均70ドルで計算してもサーチャージはこの先一段と下がることだけははっきりしている。
いま日本では悲観論が充満している。円相場は1ドル=96円、1ユーロ=120円、原油相場はピークの147ドルから55ドルまで値下がりした。ガソリン,軽油、灯油も大幅に値値下がりしている。日本円の値打ちが上がった。資源コストが大幅に減った。感謝こそすれ何処に不満の種があろうか。なぜ前屈みになって、毎日ふさぎ込んでいるのだろうか。
昨日、下川浩二さんの講演を聞いた。彼は「環境に期待してはいけない。自分に期待することが大事だ」と力説された。深呼吸一番、自分を信じて、元気を出して頑張ろう。(了)

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