ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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一時1ユーロ=1.42ドル台へドル売り、NYダウ、8,500ドル台回復(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-02 08:15:10 | 経済学
7月1日、NY外国為替市場で、ドルが対ユーロで売られ、一時1ユーロ=1.4202ドルドルまで、ドルが値下がりした。次回のイタリーサミットの議題に「世界通貨の新たなシステムに関する討議」を含めるよう中国が要求したとロイター電が流したことがきっかけだったと今朝のWSJ紙が伝えている。

その後マーケットは落ち着きを取り戻し、1ユーロ=1.4146ドル前後、1ドル=96.65円前後で取引されている。為替市場が、ドルの先安をめぐって、いかに中国の動きに神経質になっているかの証であろう。

6月30日のWSJ紙は、ドルは、今年4~6月だけで、対ユーロで5.3%、対円で2.66%値下がりした。特に対英ポンドでは14.7%値下がりした。ドルは年末にかけて、ゆっくりとしたペースで下げ続け、1ユーロ=1.50ドルまで下げるだろうとのドイツ銀行NY,為替ストラテジスト、Adam Boyton氏のコメントを紹介している。

日本で普通に生活していると、為替レートの話が出ることはまずない。せいぜい海外旅行の時程度である。企業の中でさえも、為替のことは財務・金融の仕事である。メーカーでも商社に聞けばいいと平然としている職員をしばしば見かけた。一言でいえば他人事だ。

ところが日本人ひとりひとりにとっては、日本が、コメ以外はほぼ全量海外から輸入している。為替レートは身近な問題である。しかし、為替に関心がない人が多い。為替に限らない。経済の話になると「難しい話は、朝から止めてくれ」と頭から受け付けない。

前期の決算で多くの企業が赤字を出した。ところが、経営トップは、巨額の赤字を出しても、為替のせいにして自らの経営責任を問おうとしない。株主総会でも、株主に配布される事業報告書には、「厳しい経済環境、急激な円高により」と他人事の文言を並べている。
 
7月1日、2009年後半戦のスタートの日を迎えたNYダウは、前日比57ドル高、8,504ドルで取引を終了した。原油価格は小幅反落し、バレル69.20ドルで取引された。ドル先安と見て、NY金先物相場はオンス13ドル上げ939ドルで取引された。

この日のNYダウは一時、前日比100ドル以上上げた。これは6月のISM製造業指数が昨年12月から6ケ月連続で改善したことが影響した。ただ、木曜日に発表される6月の雇用統計を見極めたいとする空気は強い。

アメリカでは7月4日の独立記念日から3連休に入る。アメリカ人の多くは、家族や恋人の顔が浮かんで仕事どころでない。NYダウの引けにかけて尻すぼみが教えている。(了)


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