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米石油在庫急増嫌気、NY原油バレル63ドルへ急落(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-30 09:12:43 | 経済学
NY原油先物市場で、7月29日、ガソリンに使われる軽質油のWTI相場が、前日比バレル当り5.8%3.88ドル下げ、63.35ドル、つれて重質油のブレント油も下げて66.33ドルで取引を終了した。米エネルギー省がこの日発表した米石油在庫が、アナリスト予測の日量120万バレル減が逆に510万バレル増加したためと今朝のWSJ紙が解説していた。

石油精製量が、7月24日までの4週間で、昨年対比4.1%減少している。NYのCiti Futures Perspectiveアナリスト、Tim Evans氏は「在庫が非常に多い。需要は弱い。我々はまだリセッション(景気後退)の中にいる。なぜあり余っている商品を買いたがるのかわからない。」と話したとWSJ紙は紹介していた。

米商務省は、6月の耐久財受注高が前月比2.5%減と発表した。米FRBは、地区連銀レポートで、4月中旬から5月にかけての期間、信用収縮は依然残っている。景気の下げテンポンは鈍化しているが、失業率は増え続けていると指摘したと今朝のWSJ紙は書いた。

投資家はリスクの高い石油など商品市場、株式から外国為替市場へ資金をシフト、安全パイとして米ドルを買った結果、1ユーロ=1.4038トルまでドルが値上がりした。商品先物取引委員会の公聴会が開かれ、投機的取引に制限を設けるべきであるとGary Gensler委員長は語ったとWSJ紙は紹介していた。

今朝のNHK・BS「おはよう世界」が伝えるブルームバーグでは、NYダウは前日比26ドル下げ、9,070ドルで取引を終了した。この日の下げは原油相場の6%近い下げもありエネルギー株の値下がりが影響したと専門家のコメントを紹介していた。

今後の見通しを聞かれた当の専門家は、「この先1年間はマイナス成長が続く。株価はピークを付けた後、かなり大規模な調整に入る。今後の株式投資は、①収益性がある、②安い、③不況のなか持ちこたえている銘柄に厳選するとコメントしていた。

「おはよう世界」でドイツテレビの紹介では、ドイツ経済は09年の見通しはマイナス6.4%であるが、来年はプラス0.6%に回復する。今は6.4センチ水の中だが来年はわずかに水面から首を出せるようになるとドイツ経済相のコメントを紹介していた。

植木鉢を動かしてやるとよくわかる。鉢の下で安心していたのであろう。ハサミ虫や丸虫の慌てふためく姿を身近に観察できる。是非試みて欲しい。NY原油相場の今朝の6%近い急落は、世界的な金余りで、行き場を失った投機資金が、まさかの原油在庫の急増の報に驚いた姿と重ね合わせてみると分かり易い。悲観論に余りに肩入れすることは危険であるが、今すぐにでも景気が回復するとの見方は甘いということだけは確かなようだ。(了)

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