ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

相次ぐ集中豪亜雨被害は果たして天災か?(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-26 21:16:04 | 経済学
いつもの近くの喫茶店で、馴染み客の一人が、相次ぐ土砂崩れは紛れもなく人災だ。今のままの山林行政を続けていくかぎり、今回の様な悲惨な事故は、増えることはあっても減ることはないだだろうと、えらい剣幕でまくし立てた。

今朝始めて知ったが、その客人は、島根県のある町の森林組合の関係の仕事をした経験がある。昭和29年(1954)当時、山を伐採し、それをチップにして売ることが奨励された。当時値段の高かった杉,檜の針葉樹に山ごと一斉に転換を強いられた。

毎日のように新聞、テレビで報道される災害現場に、白い木肌をさらした木材がみえる。
それが杉であり、檜である。これらの木材は、根が浅く、大量の水を自らの懐にかかえこめない。今回のように1時間に100ミリを超える集中豪雨に抵抗できない。

話は突然、宮崎県「綾町」にある「吊り橋」に飛んだ。当時の綾町の町長さんは、営林署から突然舞い込んできた照葉樹林を切れという話を、国とネバリ強く掛け合い、白紙に戻させた。綾町に照葉樹林が残った。そして、世界で一番長い「吊り橋」のある町としても多くの観光客が訪れるようになった。

綾町の話や、なぜ照葉樹林が自然の理にかなっているかについては、「結いの心」(郷田実著、ビズネス社発行)に詳しい。目先の利益のみ目を奪われて行動することが将来にいかに禍根を残すかについても、当時の町長、郷田実氏は、著書の中で熱烈に述べておられる。

先日、「自然人」(佐藤眞生氏、大阪府茨木市在住)のブログで、内山節さんという、一年の半分を群馬県上野村で百姓をし、あとの半分を東京で教鞭をとっておられるさる哲学者の話が紹介されていた。

佐藤眞生氏によれば、内山節さんは、「自給自足と助け合いと貨幣という三つの経済が均衡している社会にこそ生命活動があるという思想の持ち主」と解説しておられた。先の郷田実氏の「結いの話」にでてくる話と相い通じ合うところがあると感じた。 

内山節氏は、「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」(講談社、07年11月)、「怯えの時代」(新潮社、09年2月)など多数の書作がある。特に「怯えの時代」といったタイトルを見ると、リーマンブラザーズ破たん後の世界金融危機の顛末そのままと思う次第だ。

福岡の友人から午後一時過ぎもらったメールに、「福岡の河川は警戒水位を超えました。天神も中洲近辺は避難勧告が出ました。佐賀県には竜巻。」とあった。彼は「温暖化の影響が加速化している」と書いたが、人災以外の何物でもないと思うが言い過ぎだろうか。(了)

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