ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

不安心理からNY原油62ドル、NYダウ161ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-08 09:24:17 | 経済学
7月7日、NY原油(WTI)先物相場が、5日連続で下げ、バレル62.93ドルで取引された。原油下げに引きずられ、NYダウも値下りし、前日比161ドル安、8,163ドルで取引を終了した。ハイテク株指数のナスダックも2%以上値下がりした。

NHK・BS「おはよう世界」が紹介するブルームバーグ二ユースは、明日のアルミメーカートップのアルコアから始まる4~6月期の企業業績の発表を見極めたいとの空気が強く全面安の展開になったと解説していた。下げ相場は下手に手を出さないに限るからだ。

今朝の読売新聞には「原油市場監視強化で合意へ」の見出しで、イギリスのブラウン首相が8日から始まるイタリア、ラクイラ・サミットに臨む姿勢の中で、「不公正な投機に行動する」と、内外の記者団に語ったと紹介していた。

原油相場については、今朝のCNNテレビを見ていると、ロシアのメドベージエフ大統領が「原油相場は現在値下がりしており、今はフエアな水準にある」とインタビューに答えている映像が流れていた。ロシアは原油・天然ガス相場の上昇を歓迎している。

原油相場は、景気の回復期待を材料に、投機資金が原油市場に流れ込み、3月の安値バレル32ドルから73ドルまで一気に2倍以上急騰した。相場の自浄作用で現在調整を入れている。人間のからだと同じで、人為的な薬事療法は、かえって病気の回復を遅らせる。

ロシアは、鳥(原油)を少しでも太らせて、懐を豊かにしようとしている。ロシアは、原油・天然ガスで生計を立てている国である。原油が32ドルまで下げた時は青菜に塩の状態で、自国通貨ルーブルも暴落していた。最近ロシアの顔色がいいのは原油回復のお陰だ。

ブラウン首相は、鳥をかごの中に入れて監視するとG8で提案しようとしている。鳥は肌で動きを感じた。人が捕まえようと動き出した時には鳥は目の前にいない。天井知らずでペーパーマネーを印刷していることに触れないで投機資金だけをコントロールできない。

NY外国為替市場で、ドルが引き続き売られ、1ドル=94.80~84円で取引された。円は対ユーロでも売られ、1ユーロ=131.91円前後で取引された。特にBRICs(中国、ロシア、インド、ブラジル)が、米ドルに対して、外貨準備通貨として疑問視している。今回のG8が、基軸通貨としての米ドル見直し元年になるかもしれない。

日本では、パチンコ店でガソリンを撒いて人を殺した人がいる。JR駅の構内でクラスメートを殺した高校生、今朝は中2二男が父を刺殺である。いずれも心の病気が原因であろう。相場を決めるのも心である。心理的不安がなくならない限り景気も回復しない。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする