ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

満ちれば欠ける。欠ければ満ちる。NYダウ34ドル安、原油65.40ドル

2009-07-23 09:46:47 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



皆既日蝕(Total solar eclipse)とは、月が太陽と地球の間に入り太陽の光を遮る現象と広辞苑にはある。次にみられるのは2115年ということで世界的に話題を集めた。今朝のNHK・BS[おはよう世界]でもインド、中国など様々な国での様子を詳しく報道していた。
  
Eclipsを英和辞典で引くと、食する、影を投げる、隠す、遮るなどと出ていた。欧米人がEclipsという文字をみれば、読んで字の如しである。日本では当用漢字だから「日食」と書いて、「日蝕」と書かない。「蝕」を漢和辞典で引くと「蝕む(むしばむ)」と出ていた。
日本の小学校ではどんな風に「日食」という文字の意味を教えているのかなとふと思った。

次の皆既日食は150年先だと言われると気が遠くなるが、相場の世界では、満ちたり、欠けたりは、日常茶飯に起こっている。天体現象では、潮の干満と相場の動きは良く似ている。引き潮の時は打つ手打つ手が裏目に出る。上げ潮の時はその逆の現象がしばしば起る。

30数年前の古い話だが、ポリエステル織物の営業の第一線の方から、下げ相場のときは何もしないのが一番いいという話を聞いた時、妙に納得した。昨年9月のリーマン破たん以降は、完全な下げ相場だった。最近その流れに微妙な変化が出てきている。

原油(WTI)相場が3月のバレル32ドル台から昨日の相場では、65.40ドルまで戻してきた。一時、67ドル台まであったが、スピード調整で57ドルまで下げた後、徐々に切り返してきている。投機資金がスタンドバイしているから最高値の半値近い75ドルに年末までに戻すという見方もある。ANAが昨日、10月から燃料サーチャージ復活を示唆していた。

今朝のWSJ紙によると、中国の銅の輸入量が、6月までの半年間で前年同期比80%増加したという記事が出ていた。ただ、7月には輸入が減少しており、中国が世界から銅を今後も買い続けると見るのは時期尚早だという専門家の意見もあると指摘していた。

NY外国為替市場では、ドル売りが続いている。この日も1ユーロ=1.4228ドルまで売られた。今年に入り中国が急に銅を買い始めたのは、大量にため込んだドル紙幣を、銅相場の安い間に、いずれ値打ちが下がるドル札を現物の銅に置き換えてしまおうとしているのではないかとの見方もあるとWSJ紙は紹介していた。

NYダウは、7連騰でスピード違反と感じたのか、前日比34ドル安、8,881ドルで取引を終えた。ただ、ハイテク指数のナスダックは半導体市況先高を見越して10ポイント上げ11連騰となった。不良債権増加懸念というブレーキが効いていることがいいのかもしれない。

満ちれば欠ける。欠ければ満ちる。天体現象から、神ならぬ人として学べることは多い。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする