ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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日本株の奪い合いが始まる?!ニューズウイーク日本版最新号(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-29 18:54:26 | 経済学
「日本株が魅力的な理由」と題して、ニューズウイーク日本版(8月5日付け)に、バートン・ビッグス氏(ヘッジファンド「トラクシス・パートナーズ」マネジングパートナー)が、日本株はお勧めと、刺激的な言葉を並べて書いた、ガイジンさんの記事を読んだ。

当のニューズウイークは、前号でも日本を取り上げ、「ズバリ物を言わない日本のエコノミスト」と、辛口の日本探訪記を掲載していた。2週続けての日本関連記事の掲載は、アメリカ人が日本を見直してみようとする動きが底流ではじまりつつあるのかもしれない。

「永遠の割安株」と敬遠されがちな日本株だが、活気づくアジア諸国に刺激されて上昇に転じる可能性もあると、タイトルの下に付けた小見出しは多少控えめだ。しかし、「一般投資家が戻ってきた」ということと「政権交代がチャンスに?」と、民主党が政権を握れば、それを維持するために株式市場を活気づける必要があると書いた。

記事は、「アジアが世界経済の回復をリードし株式市場が活況を呈するなか、アジア経済の巨人である日本が勢いを失っているのは興味深い現象だ」という皮肉たっぷりな文章ではじまる。ただ、自分の国が巨人だと書かれても、多くの日本人はぴんと来ないだろう。

「日本株は4つの「U」―低い保有率(underowed),過小評価(undervalued),敬遠(unloved).魅力がない(ugly)―に苦しめられていると文は続く。(中略)「多くの点から見て日本株は安すぎると筆者は考えている」と書いた。

やや専門的になるが、「日本市場を全体で見ると、株価純資産倍率は1.3倍(アメリカは2倍、日本はかって5倍だった、)株価売り上げ倍率は0.5倍だ。株価判断基準としてこの2つが安定はしており、最も優れていると考えている」と筆者のビッグズ氏は書いた。

「日本は今でも極めて豊かな国だ。世界最大の債権国(対外純資産はGDPの約44%)であり、純所得に対する家計純資産の割合がどの主要国より高い。日本の一般家庭の主婦がもっと投資に積極的になれば、株価は大きく押し上げられるだろう」と極めて元気がいい。
このくだり、日本では、財布はお父さんではなく、家庭のオバサンが握っていることも、筆者のビッグズ氏は、先刻ご承知なのかもしれない。

株価値下がりで、企業年金だけでなく全ての年金ファンドの運用資金が底をつき始めた。将来の生活不安を取り除くのが政治である。8月30日に審判が下されるが新政権が過去のしがらみにとらわれずにどこまで真剣に株価対策に取り組めるかも注目される。ガイジンさんに尻を叩かれて動くようでは情けないが、日本人自身こそ自らを見直して欲しい。(了)

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天然塩で不景気風を吹き飛ばそう(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-29 09:49:33 | 経済学
「我が家の塩は昨夜から天然塩に一転しました」というメールが、兵庫県三田(さんだ)市在住の友達のAさんから届いた。海水から生まれた「天然塩」はからだの健康に欠かせないミネラルの宝庫だ。肝心のミネラルを取り去った「人工塩」を戦後、国は奨励した。それが日本人のからだをいかに蝕んできたかと国民不在の行政は許せないと書いていた。

からだと経済の健康には共通点が多い。経済の話というと難しいという人が日本には多い。お金はからだの血液だと置き換えて考えればわかり易い。血液が血管をさらさら流れておれば病気知らずである。経済もお金がスムーズに流れれば不況知らずである。からだと経済の共通点で今一つ言えば、心理的要素が挙げられる。気持の持ち方一つで、病気が良くも悪くもなる。不平不満は免疫力を奪う。経済もからだも免疫力を付けることが一番だ。
 
最近HHK・BS「おはよう世界」という番組にはまっている。「おはよう世界」が伝えるブルームバーグの7月28日のNY株式市場の取引終了直後の様子を紹介する。

この日のNYダウは前日比一時100ドル近く下げたが引けにかけて買い戻しが入り前日比11ドル安の9,096ドルで取引を終了した。ハイテク株指数のナスダックは7ポイント上げ1,975と今年最高値更新を続けている。相場自身が下げることを嫌がっているのだろう。 

番組に登場した専門家が以下解説した。6月の米住宅価格が前月比わずかながらも0.4% 改善した。ところが3つの悪材料①7月の米消費者信頼感指数が雇用中心に下落した、②小売、エネルギー株が下落した、③原油(WTI)相場がバレル1.15ドル下げ67.23ドルで取引されたことが相場の地合いを悪くさせた。

値動きの激しさを示すVolatility(ボラティリティ)指数が安定していない。これは投資家の不安心理の表れである。4~6月期の米企業の決算が相次ぎ発表されているが、予測を上回る決算もあれば下回るものもある。ばらつきが見られることが不安心理を増幅させる。

いつ景気後退が終わるのか?。現在は景気後退と景気回復の中間に位置している。景気の先行指標と遅行指標がランダムに発表される。そのことも投資家の不安心理を増幅させる。

担当記者がしびれを切らして、「年末までに景気は回復するのでしょうか?」と専門家に聞いた。「回復はする。しかし、大幅には回復しない。株価も回復する。しかし、大幅には回復しない」と答えた。今一つ煮え切らないが、欲ボケは慎みなさいという意味だろう。

いま日本列島に閉塞感が充満している。不平不満からはビズネスチャンスも生まれない。今こそ海に恵まれた日本を見直す好機かもしれない。天然塩で不景気を吹き飛ばそう。(了)

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