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米中古住宅販売好感、NYダウ188ドル高、原油67ドル(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-24 11:09:19 | 経済学
NY原油(WTI)相場が、前日比バレル1.76ドル上げ67.16ドルで取引を終了した。米
ガソリン相場上昇に追随した。米国景気が今のペースで改善を続ければガソリン在庫が減
るが、精製メーカーが採算悪化で操業を依然85%に押えている。

ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)からみれば原油上昇の理由は見当たらないと今朝のWSJ紙は指摘していた。ドルが対ユーロで下げたこと、世界的な金余りで、投機資金が商品市場へ還流、原油も他の商品同様、急激に上昇してきている。

NY株式市場は、6月の米中古住宅販売が3ケ月連続の増加と発表されたことを材料に、NYダウは前日比188ドル高い9,069ドルで取引を終了した。ハイテク株指数のナスダックも通信機器関連銘柄の好決算を受けて上昇、前日比47ポイント高、1,973で終了した。

NYダウは6ケ月半ぶり、ナスダックは昨年11月来の高値である。金余りでだぶついたお金が商品市場だけでなく株式市場へも入り始めたようだ。今朝のWSJ紙は、直近の米失業保険申請件数が3万件増、554,000件とアナリストの予測を大きく下回ったことも株価上昇を助けたと書いていた。

NHK・BS「おはよう世界」では、悪い経済指数が続いていたことからアナリストの予測が悲観的に見ていた反動が出ていると解説していた。米ブルームバーグも「余りにも弱気に見過ぎていた」との専門家のコメントを紹介していた。

特にサブプライムローンの被害が大きかった投資銀行の決算が予想以上に良い結果を出している。その一方で、貯蓄主体の銀行は、融資を依然増やしていないとブルームバーグは指摘していた。4~6期の決算でも銀行によりまちまちで、良い悪いの差が大きく出ている。

住宅価格は依然値下がりを続けており、中古住宅が買い易くなった。その一方で、住宅の担保価値は低下している。債券相場安(利回りは上昇)で、つれて住宅ローン金利は上昇に転じてきている。この日の10年物国債の利回りは3.665%へ0.121%上昇した。中古住宅は売れても新規住宅の販売にブレーキがかかる。

NY外国為替市場では、ドルは対円では値上がりし1ドル=95.05~06円で取引された。日本からの投資信託[今週だけで300億ドル(約2兆8,00億円)を出した]資金が大量のドル買いに動いたことが影響したと今朝のWSJ紙は解説していた。

7月23日、日経新聞トップに中国、ロシアなどが金利高、ドル安を警戒して米国の短期債の割合いを急速に増やしていると出ていた。日本と違い世界はドル先安と見ている。(了)

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