(学校で教えてくれない経済学)
“Dollar Sinks to Six-Week Low”(ドル、6週間来の安値)という見出しの記事が、7月20日付けのWSJ紙に出ていた。記事の一行目には、CITグループの破産が回避できそうだということで、安全パイのドルが売られ対ユーロでドルが値下がりしたと書いてあった。
米国企業の4~6月期決算発表が予想を上回る結果だった。NYダウはこの日で6連騰、先週末比104ドル高い、8,848ドルで取引を終了した。原油(WTI)先物相場はバレル44セント上げ、63.93ドル、金先物もオンス11.30ドル上げ、948.50ドルで取引を終えた。
米国民間調査機関のコンフエレンスボードは、この日、6月の米国の景況感指数が月ベースで、予想を上回り、0.9%増加した。残るは、バ―ナンキ米FRB議長の今週、火曜、水曜に予定されている米議会での証言だけが不安材料だと今朝のWSJ紙は解説していた。
経済とからだの健康は共通点が多い。米国経済の健康状態を示す検査データを固唾をのんで見守っている。ところが、最近は、100年に一度の大恐慌だと青菜に塩だったひとの発言が消えた。米国の失業率は9.5%、10%を超えると見られている。ところが、悪い報せは無視する。世論調査では、オバマ経済政策不支持が5ポイント増えた。しかし、患者[アメリカ経済]の病状を心配する声が日を追って減ってきている。
米国経済の検査データは良い。しかし、NY外国為替市場ではドルが対ユーロで売られ1ユーロ=1.4229ドル、円も売られ1ユーロ=134.06円で取引された。ドル、円共に売られたのは、ゼロ金利通貨を売り、利回りの高い通貨が買われたからだとWSJ紙は解説した。
このところ商品市場に投機資金が流れ込み、商品相場に復活の兆しがみられるところから、ドルは、カナダドルに対して、先週末の1.16カナダドルからこの日は1.1022ドルまで値下がりした。カナダドルは俗に資源通貨と呼ばれるが、豪ドル、ブラジルレアルにも同じ傾向がみられる。
今朝のNHK・BS「おはよう世界」が紹介するブルームバーグも、この日のNYダウ上昇は、破産の危機にある大手金融機関CITグループが必要としている30億ドルのつなぎ融資のうち20億ドルを受けられることが決まったことを第一の理由に上げていた。
「ホワイトハウスの経済政策が機能している。景気回復には6~12ケ月を要するが、米国の雇用、生産とも改善している。アメリカ経済はもはや破たんしないだろう」と先のブルームバーグの番組に出演して、サマーズ氏が自画自賛していた。
からだも経済の健康も全て自己責任だ。免疫力をしっかりつけて不景気を乗り切ろう。(了)
“Dollar Sinks to Six-Week Low”(ドル、6週間来の安値)という見出しの記事が、7月20日付けのWSJ紙に出ていた。記事の一行目には、CITグループの破産が回避できそうだということで、安全パイのドルが売られ対ユーロでドルが値下がりしたと書いてあった。
米国企業の4~6月期決算発表が予想を上回る結果だった。NYダウはこの日で6連騰、先週末比104ドル高い、8,848ドルで取引を終了した。原油(WTI)先物相場はバレル44セント上げ、63.93ドル、金先物もオンス11.30ドル上げ、948.50ドルで取引を終えた。
米国民間調査機関のコンフエレンスボードは、この日、6月の米国の景況感指数が月ベースで、予想を上回り、0.9%増加した。残るは、バ―ナンキ米FRB議長の今週、火曜、水曜に予定されている米議会での証言だけが不安材料だと今朝のWSJ紙は解説していた。
経済とからだの健康は共通点が多い。米国経済の健康状態を示す検査データを固唾をのんで見守っている。ところが、最近は、100年に一度の大恐慌だと青菜に塩だったひとの発言が消えた。米国の失業率は9.5%、10%を超えると見られている。ところが、悪い報せは無視する。世論調査では、オバマ経済政策不支持が5ポイント増えた。しかし、患者[アメリカ経済]の病状を心配する声が日を追って減ってきている。
米国経済の検査データは良い。しかし、NY外国為替市場ではドルが対ユーロで売られ1ユーロ=1.4229ドル、円も売られ1ユーロ=134.06円で取引された。ドル、円共に売られたのは、ゼロ金利通貨を売り、利回りの高い通貨が買われたからだとWSJ紙は解説した。
このところ商品市場に投機資金が流れ込み、商品相場に復活の兆しがみられるところから、ドルは、カナダドルに対して、先週末の1.16カナダドルからこの日は1.1022ドルまで値下がりした。カナダドルは俗に資源通貨と呼ばれるが、豪ドル、ブラジルレアルにも同じ傾向がみられる。
今朝のNHK・BS「おはよう世界」が紹介するブルームバーグも、この日のNYダウ上昇は、破産の危機にある大手金融機関CITグループが必要としている30億ドルのつなぎ融資のうち20億ドルを受けられることが決まったことを第一の理由に上げていた。
「ホワイトハウスの経済政策が機能している。景気回復には6~12ケ月を要するが、米国の雇用、生産とも改善している。アメリカ経済はもはや破たんしないだろう」と先のブルームバーグの番組に出演して、サマーズ氏が自画自賛していた。
からだも経済の健康も全て自己責任だ。免疫力をしっかりつけて不景気を乗り切ろう。(了)