ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

横柄な人間が急に前屈みになる時が一番危ない(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-06 12:40:31 | 経済学
6月6日付けのWSJ紙は、中国の2009年前半6ケ月の輸出は、前年同期比21.7%減ったが、改善の方向に向かっていると商業副大臣のYi Xiaozhun氏は話したと伝えた。

一方、インド政府は、財政赤字21.36兆ルピー(4,460億ドル)は減少すると発表したと今朝のWSJ紙は紹介している。アメリカはいまや中国とインドなしに生きられないと極端に弱気になっている。アメリカのメディアがインド、中国の細かい動きまで記事に載せるようになった。横柄な人間[アメリカ]が、急に前屈みになる時が一番危ない。

中国のXiaozhum副大臣は、中国政府が実施している4兆元(5,850億ドル)の景気刺激
策は中国企業のみならず多国籍企業にも恩恵をもたらすと語った。世界のメディアはバ
イ・チャイニーズ(中国品優先政策)だと読み違いしていると語った。

一方、インドの財政赤字は、WSJ紙によれば、04~05年はGDPの63.3%だったが、07~08年の60.1% へ改善した。今回の世界不況で財政支出が増え、08~09年は財政支出増加 減税策を実施する結果、09年の経済成長率は6.7%増加するとMeena財務長官代理は、語った。

米国、EU,英国、日本に加えて中国、インドも景気刺激と称して大判振る舞いである。景気回復が遅れれば遅れるほど同時並行的に世界的な金余り現象は進む。いま小休止しているかに見える商品市場に向けて投機資金が殺到するだろう。
 
今朝のCNNテレビを見ていたら、7月8日から始まるイタリアサミットではドル安問題が討議されると紹介していた。これがしばしば指摘されているサミットのメンバーに入っていない中国からの差し金である。

月刊「致知」8月号で、渡部昇一氏(上智大学名誉教授)は、「アメリカはGMの救済だけで300億ドル(2兆8,000億円)、今回の金融危機で国として日本円換算で7京円(1京は兆の10万倍)にのぼる」と書いておられる。
 
オバマ米大統領はメドベージエフロシア大統領と、核ミサイル防衛策について協議すると報じられた。アメリカの金庫はカラ。誰がアメリカにお金を出すのだろうか。

日本はどうか。景気刺激策の大義名分のもと財源度外視して資金を供給する。日本のどちらを向いても政治と金の話題である。日本人一人一人が政治と金の癒着に麻痺している。麻痺という言葉を軽々しく使うべきでない。麻痺とは、病気の中で一番恐ろしい症状であることを、この際、まじめに、認識することが先ではなかろうか。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする