ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

サンクトぺテルブルグ展 in KOBE

2009-07-20 07:36:11 | スケッチ


キャサリン・アンダーセン邸

江嵜企画代表・Ken



 サンクトペテルブルグ展が、北野異人館「キャサリン・アンダーセン邸」(神戸市中央区山本通り3-5-5)で、7月18~20日の3日間開催されている。19日は、ジャパン ジュエリービズネススクール校長 畠健一氏の講演、あと画家 安藤岬氏との対談があると、安藤岬さんからご案内を頂き出かけた。

 JR三宮駅から徒歩約20分、ト―アロードをまっすぐ北上し、神戸北野ホテル前を通り過ぎて,山本通3丁目の交差点手前の路地を東にはいったところに瀟洒な洋館が目に飛び込んで来る。表通りに面していないので初めての場合はわかりにくいかもしれない。少々迷ったが、無事、開催時間までに現地に到着、キャサリン・アンダーセン邸をスケッチした。

 この建物は、明治32年(1899)建造だから110年の歴史を持つ。建物の正面には十数株以上の蘇鉄と棕櫚の木は、建設当時そのまま植えられている。15年前神戸を襲ったマグ二チュ―ド7強の地震では、建物の煙突が地面にめり込む大きな被害を受けた。

 震災のあと、神戸市から建物が壊されると聞き、貴重な文化財保護のため、安藤氏が買い取った。その後前庭を整備、建物の南面の見晴らしを完全に奪っていたコンクリート建物を撤去などして、建物の景観も守って来ている。8月30日まで一般公開されると、事務局の武谷真名さん(連絡先:090-2383-5668)から聞いた。

 2009年の今年は、日露修好150周年と大阪・サンクトぺテルブルグ姉妹都市提携30周年に当たる。安藤氏は、先般、サンクトぺテルブルグ市より親善大使を拝命された。今年秋、サンクトぺテルブルグで「安藤岬之世界」展覧会が開催され、事務局ではツアー参加者を近々募集するそうだ。

 安藤氏は、日本の真珠とロシアの琥珀をそれぞれ30キログラムずつ使った絵画(180X400㎝)を製作中だが、上記の展覧会会場には、エカテリ―ナⅡが250年前に女子を専門に教育するために建てた学校で、現在、スモイリヌイ聖堂として残されている建物が使われる。

 この聖堂は、白とブルーで統一されている。安藤氏は、長年、真珠と重ね合わせてイメージしていた。以前からこの建物を是非描いてみたいと思っていた。それが今回実現する。洋画家、藤田嗣治は、白を出す時日本画で使う胡粉を使った。胡粉は貝殻を潰して作られる。

 安藤氏は今回、真珠を使う。いかにももったいない。真珠を使って絵を描いた人間はいないのではないかと安藤氏は話した。その真珠を提供したのは[株]井上真珠の井上社長である。井上氏秘蔵の30キロの真珠は手放したくなかったのではないかと、会場で、安藤氏が井上氏に話したら、井上氏はニコニコしながら答えなかった。

 畠校長からは、真珠にまつわる興味深い話をたくさん聞くことが出来た。「豚に真珠」ということわざがある。そもそもの話は、砂漠で生きる人間にとっては、豚は悪魔とされる。真珠は古来から健康に欠かせぬものだった。貴重品である真珠を悪魔に渡したら命にかかわるというところからこのことわざが生まれたのだと初めて聞いた。話しはつきない。(了)



キャサリン・アンダーセン邸広間

江嵜企画代表・Ken

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