ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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欧米での株安連鎖は、他人事でない、「ワールドWaveMornig」はゴルフ、野球を最優先

2011-08-06 09:45:29 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



白の朝顔に緑の清浄バッタが止まっていた。誰が朝顔の葉っぱを食べているのかと思っていたが、彼らが実は犯人であることがわかった。地面をほぼ覆い尽くして朝顔が咲いている。よく見れば、ほとんどの葉っぱには清浄バッタが乗っていた。バッタもよく心得たもので、虫食いの言葉通り、穴は、ぽつぽつと絞りの模様のようについている。

株式市場をバッタの群れに置き換えてみると、彼らも同じ穴のむじなではないか。しかし、人間のバッタは食べ尽くすが、自然界のバッタは、決して食べ尽くすようなことはしないな、と思いながら、阪神電車の窓から六甲の山並みをぼんやり見ていたら御影に着いた。

日経CNBCは24時間放送している。朝5時前、出かける前にテレビのスイッチをひねったら、NY市場の場たちのおじさんたちが目もうつろに右往左往しているのが写っていた。500ドル以上下げた翌日だったが、現地、金曜日、朝10時に発表された7月の米雇用統計で11万7,000人雇用が増加、失業率が0.1ポイント減って9.1%との情報を受けて小高く始まった。ところが、ヨーロッパの株式市場が、イタリア、スペインの国債格下げの話を引きづって軒並み値下りしたのを嫌気して売りに転じ、150ドル近く値下がりした。イタリアのベルルスコ―ニ首相が財政再建策を発表したと伝えられ、押し目を買う動きが出て、前日比60ドル高い、11,444ドルで取引を終了したとCNBCが伝えていた。

「ワールドWaveMorning」はゴルフ番組が入ると6時からの放送がない。昨日も7時から7時50分で切られた。あと米大リーグの放送が始まる。日本では「世界の動き」については、いかに市民権を得ていないかということがこういうところにしっかりと出て来る。「ワールドWaveMorning」を切ってもクレームがない。ところが、ゴルフ、野球を切るとNHKに猛烈なクレームの電話が入るのであろうと勝手に想像している。

7時からはじまった「ワールドWaveMorning」のトップは、世界同時株安のニュースだった。ドイツZDFは、「投資家が不安を抱く原因は一体なになのか」と問いかけ「アメリカもヨーロッパも共に巨額の債務を積み上げている。責任は政治にある。政治は明確な解決策を示していない。」と専門家の見方を紹介していた。

フランスF2は「投資家の不安感はどこから来るのか。アメリカは債務不履行を回避した。しかし、満足できない。ECB(欧州中央委員会)も十分な手を打てない。イタリア、スペインは対処する武器を持っていない」と述べた。ただ、週明け後の数日は買い戻しがはいるかもしれないとの専門家の見方を紹介していた。

英BBCは、HSBC銀行のKing氏が登場し「景気は回復しているが極めて遅い。債務が、民間企業、公的機関、家計全てに積み上がっており、返済に追われている。イタリア、スペインが支出を抑えても、個々の動きに過ぎない。全て全体の問題だ。ECBの国債買い上げ、米FRBによる追加資金の投入、世界の金融機関が足並みをそろえる以外ない。ところが、ドイツは既に拒否した。」と話したと紹介していた。ヨーロッパ首脳は休暇に入ったが、キャメロン首相は休暇を切り上げイングランド銀行総裁と協議を始めたと紹介していた。

米abcがアメリカの国債がAAAの地位を失うと、金利が上がる。金利が上がれば、国の利払い、住宅ローン、学資ローンの金払いが増える。米国景気は一段の冷え込むだろうと警告していた。日本はアメリカより国の借金は多い。日本国債が格下げされたれたら国の財政はひとたまりもないだろう。欧米でここ数日起こっている出来ごとが他人事でないことに国民ひとりひとりが目ざめることが先だろう。(了)

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