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NYダウ上下400ドル幅の乱高下、NY金34ドル高:バ―ナンキ演説具体策先延ばし

2011-08-27 10:24:58 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



昨日降った夕立のせいか今朝の神戸は気持ち涼しく感じられる。ただ朝6時前後から救急車が国道2号線を複数回往来している。今年の夏は一人暮らしのお年を召した方が多くなくなったと近くの喫茶店でも聞いた。蝉の声は消えた。夏の甲子園が終わると一気に秋の気配になる。しかし、昨夕の阪神梅田駅は地元チームのほぼ1ケ月振りのご帰還でプラットホームは熱気に溢れていた。

「ワ―ルドWaveMorning」で一日が始まる。リビア情勢をトップに扱う欧米メディアが多い中でカタール、アルジャジ―ラはシリア情勢一本に絞ってアサドに政権を譲る気配はないと解説していた。カダフィは行くへ知れずだが、リビアは一区切りついたと捉えていた。日本では朝鮮半島情勢さえ関心が薄い。北アフリカ情勢が日本にとって身近な問題だという認識がほとんどないのもごく自然な成り行きかもしれない。

経済関係では、ジャクソンホールでのバ―ナンキ米FRB議長講演を欧米メディアがトップの扱いで取り上げていた。ただ、結論は次回9月20日,21日2日かけて開かれる米FOMC(連邦公開市場委員会)へ持ち越された。26日のNYダウは、金融緩和第3騨{QE3}期待が裏切られたとの判断からはじめ200ドル近く売られたが、取引終了にかけて見直し買いが入り、前日比134ドル高、11,284ドルで取引を終了した。

26日の米ブルームバーグに出演した調査会社トップ、Bianco氏は「一日の上下の幅が400ドル。全く一貫性がなかった。バ―ナンキ発言は来月に仕切り直しとなった。一貫性がないという点では、RiskOn{リスクでスイッチが入る}に反応するNY金相場が前日比34.30ドル上げ1,794.10ドル、債券相場も買われ、10年物国債利回りが0.044%下落、2.190%となった」と解説していた。NY外国為替市場は、1ドル=76.60円、1ユーロ=1.45ドル台とややドルが売られた。為替はどちらかと言えば安定している。ドルが50円台まで売られるとドル安・円高を囃したてていた向きは拍子抜けかもしれない。

コーヒー一杯の値段が日本では350円として外貨では1ドル=70円換算で5ドルになる。1ドル=50円になると一杯7ドルである。先日知人のSさんが大阪駅前のホテル近くのスターバックスが外人客で溢れていたと話していた。ごく普通のホテルでも中で飲めば、お茶一杯コーヒー一杯で7ドル8ドルになる。財布の中からドル札が羽が生えたかのように飛んでいく感じだろう。急激なドル安にアメリカ人ならずとも日本を訪れる外人さんは恐怖感を抱いていているのではなかろうか。

バ―ナンキさんは、既にこの先2年半はゼロ金利にすると宣言している。これ以上何を期待して追加の金融緩和を実施するのかと単純に思ってしまう。一端、金融緩和のぬるま湯を経験すると風呂から出るに出られなくなる。バーンナンキさんは株価を上げるために一年前のジャクソンホールの演説で金融緩和第2弾(QE2)を宣言した。ところがその後米雇用情勢は遅々として改善しない。ギリシャ危機、欧州金融不安、米国債格下げとボディーブローを受けて肝心の株価は全く冴えない。彼は途方に暮れているのではなかろうか。

26日付けのCNBC電子版に「日本はここ5年で6人首相が代った。輸出依存度が高い日本経済への余りに急激な円高、原発、放射能対策と今後のエネルギ―政策、巨額の財政赤字、高齢化対策と問題が山積み。ムーディーズは日本をRevolving Leadership(回転ドアー式リーダーシップ)と位置づけ、それが効果的成果を妨げているとして、日本国債を格下げした。小沢は43年間の政治活動で一度も政策で動いていない。政局だけで政策で動いた経験がない人間が民主党代表選(日本の首相選び)をリードしている。いずれにしろ8月29日に日本の首相になる人が決まる」と書いていた。

日本はどこまでも平和である。(了)

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