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メンタルなミスは、負の連鎖を招きやすい:野球から学ぶことは多い(学校で教えてくれない経済学)

2011-08-17 07:24:22 | 経済学
野球のミスには①不注意のミス、②技術的ミス、③メンタルなミスと3つある。この中でメンタルなミスは、恐怖心が付きまとうから一番厄介だと、昨晩のカープ対タイガース戦の解説者の広沢克己さんが話していた。実は2日前、なんでもないフライをタイガースのセンター柴田が落球して試合がこじれた。その後三塁の新井がエラー、自らも暴投と、勝てたものの藤川がその試合で、心身ともに消耗したとみられることが心配だ。あとに引きずらないで欲しいと藤川がマウンド上がった時に、広沢さんは話していた。


このようなことは野球に限らない。「メンタルなミスは恐怖心を生む」と広沢さんは話した。日本政府は国民のパニックを恐れるあまり、フクシマ原発事故の際、事実関係を隠蔽したとされる。その後、政府がなにを話しても国民は信用しなくなった。仮にお人よしの日本国民は騙せても国際社会では誰も日本の政府を相手にしなくなってしまった。不幸なことに米国の地位が低下、欧州も寄り合い所帯で指導力を発揮できない。世界のリ―ダ―も自信喪失している。本当に日本人一人一人がしっかりせねばならない時代がやって来たようだ。

16日付けのWSJ紙は「フクシマ原発事故直後の日本政府の対応のミスがその後5ケ月経った今も大きく影を落としている。3月12日に福島第一原発で水素爆発が起こった。直後放射能飛散が広範囲に及んでいた。それを住民に政府は隠した。浪江町の馬場町長は「犯罪行為だ」と口を極めて非難した」と書いた。同紙は別ページで、「福島の住民が原発反対デモの中で「60年さきまで放射能が消えないというではないか。」と語った」と紹介していた。

飛散した放射能は静岡のチヤ畑に被害をもたらした。放射能を浴びた藁を餌にした牛が体内被ばくしていた。次はコメである。米先物相場が初日値段がつかなかった。不吉な飛躍は慎まねばならないが、本年産米がそろそろ出回るころになるが、新米に放射能汚染の疑いがもたれたら、日本政府はどう対応するのであろうか。コメは主食である。パニックを恐れて、少なくともウソだけはつかないで欲しい。

昨日たまたま自宅近くの和食専門店で昼飯をとった。「マスターがコメが手に入り難くなっている。西日本産のコメに注文が集まるようになって来ている。最近は岡山産のコメを買うようになった。それもまとめて売ってくれなくなった。年末にかけてなにかが起こりそうで不気味だ」と話していた。

一方、16日のNY株式市場は、ドイツを含めユーロ圏全体の景気鈍化を嫌気して、前日比76ドル安、11,406ドルで取引を終了した。NY外国為替市場は、1ドル=76.34円、1ユーロ=1.4407ドルと小動きに終始した。NY原油(WTI)はバレル96セント下げ86.92ドルで取引された。一方、NY金相場はトロイオンス20.34ドル上げ1,785.34ドルで取引を終了したと日経CNBCが流していた。

「ワールドWaveMorning」でロシアRTRが珍しくフランス国債の格下げ問題で欧州株値下がりしたことを取り上げ、問題解決の切り札の一つとして持ち出されたユーロ圏共同国債発行にメルケル首相が断固反対、16日開かれたサルコジ・メルケル会談も見るべき成果をあげることなく終ったと解説していた。ロシアが欧州景気の風向きがおかしいと肌で感じ始めた一つの徴候として見ておきたい。

たかが野球されど野球。野球でいう3つのミスは我々身近な生活の場で経験済みだ。不注意によるミスは、努力によってまだ防げる。技術的ミスも訓練により回避可能だ。しかし、メンタルなミスは心の病気である。メンタルなミスは恐怖を後に残す。負の連鎖も招きやすい。メンタルなミスをいかに減らすかがが、これからの日本人の最大の課題かもしれない。(了)

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