
夏の甲子園始まる
江嵜企画代表・Ken
夏の甲子園がはじまった。阪神甲子園駅に開会式開始15分前に着いた。
駅から球場まで5分足らずだが、当然のことながらネット裏の特別内野席
も一般内野席も既に売り切れだった。外野席は無料だが、多少とも日陰を
期待して三塁側アルプス席の切符を買った。
期待は見事外れ、優に30℃は越していたであろう炎天下だった。第一試
合に出場する今治西高の応援席で、家族連れ含め大勢の応援団が郷土から
つめかけており、開会式の最中から大いに盛り上がっていた。
西宮市民ボランタリーのみなさんが作る人文字「がんばろう!!日本」が
ライトとセンター外野席で大きく揺れていた。球場の外では東日本大震災
募金活動も行われておりなにがしかの義捐金をいれると「がんばろう!!
日本」と書いたうちわをくれた。
昨年優勝校、沖縄興南を先頭に49校が行進、整列したところを画き込ん
でスケッチを仕上げた。今年は被災地3県の6高校の野球部主将が、
「がんばろう!!日本」と書いた横断幕を持って行進した。
国歌「君が代」を歌ったあと、東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげた。
君が代を歌ったことがないのか、もぐもぐ口を動かすだけの人が意外に多
かった。
金沢の石川翔太主将の選手宣誓は「今年は忘れることのできないいろいろ
なことがありました」という言葉から始まった。「日本中のみんなが仲間
です。助けあい頑張りましょう」と呼びかけ「高校球児の思いを白球に込
めて、深い絆と勇気を日本人の仲間に伝えることを誓います」とゆっくり
とした語り口調ながら堂々としていた。観衆から大喝采が起こった。
全国高等学校野球大会の歌「栄冠は君に輝く」(作詞・加賀大助、作曲・
古関祐而)を大観衆と共に歌った。
「雲は湧き 光あふれて 天たかく 純白のたま 今日ぞ飛ぶ 若人よ
いざ まなじりは 歓呼にこたえ いさぎよし ほほ笑む希望 ああ
栄冠 君に 輝く」
この日は午後2時からJR大阪三越伊勢丹画廊で日本画家、森田りえ子
さん、猪熊佳子さん他出展画家のみなさんによるギャラリートォ―クが
予定されており、大事をとって開会式のみで家路についた。(了)