(学校で教えてくれない経済学)
日本人が山に登り始めるとその相場も終わりと言う俗説がある。最近日本の一般紙にも金相場の話が盛んに掲載されるようになった。23日付けのWSJ電子版によると12月物の相場はトロイオンス30.60ドル安、1,861.30ドルで取引された。22日、高値同1,899.40ドルを記録した。
22日付けのWSJ紙電子版によると、米FRBが2013年半ばまでゼロ金利継続を宣言したあと、NY500種平均株価指数S&P500が下げ始め、一方、NY金相場が上げ始めたとグラフを載せて解説していた。それかあらぬか、金が反落したその日、23日のNYダウは、前日比322ドル高、11,176ドルで取引を終了した。一方、23日のNY原油(WTI)先物相場は、バレル1ドル強上げ、86.23ドルで取引を終了した。
アメリカ東海岸では極めてまれなマグニチュ―ド5.9の地震が発生、多くの人がビルから飛び出す姿を写していた。地震の影響で、NYダウも一時前日比100ドル高レベルまで値下がりした。さしたる被害もないことが確認され、一時閉鎖されたNYやワシントンの空港も平常ダイヤに戻り、平静さを取り戻すとともに株価もこの日の高値で終了した。中国、ドイツの経済統計がそれほど悪くなかった。26日のバ―ナンキ発言で量的緩和第3弾(QE3)を臭わす向きもあると、23日付けのWSJ紙電子版は書いていた。
23日付けのWSJ紙によれば、金相場上昇は余りに急激であることと12月物はトロイオンス1,917.90ドルを付けた。当面の目標としていた1,900ドルをクリアしたところで一部の金融機関が利益確定の売りに出たと解説していた。しかし、その一方で同紙は、一部ストラテジストは過去のNASDAC相場や不動産バブルと比べれば、現在の金相場はバブルの段階にない。上記バブル並みに相場が動けば同3,000ドルが想定される。一時的な調整後、他に買う投資対象が乏しいこともあって、再び金市場に資金が戻るであろうと書いていた。
魚釣りを趣味にしている人から昔聞いた話がある。エサを魚の口の少し上で動かしてやれば魚は食いついてくる。これでもかこれでもかとエサを魚の顔に押しつけるように下げるから、むしろ魚が怖がって全く釣れないと得意げに話してくれたことを鮮明に記憶している。23日付けのWSJ紙電子版にはHSBCは年末の金相場の目標を当初の1660ドルを2,000ドルへ上方修正した。一時的調整を経てまだ上値の余地ありと大方の見方は一致しているようだ。
以前合繊メーカーのベテラン営業マンのYさんは下げ相場の時は動かないに限る。一端下げ相場に変わると打つ手打つ手が裏目に出るからだ。むしろ、何もしないで、上げ潮を待つことが大事だと話していたことを今でも時に思い出す。慌てる乞食はもらいが少ない。話は飛躍するが、日本の政治家を見ているとことさらその感を深くする。
「ワールドWaveMorning」では、英BBC,フランスF2,カタール、アルジャジ―ラがそれぞれカダフィ政権が反体制派にほぼ制圧されたと伝えていた。韓国KBSは韓国の土建業者がポストカダフイ体制に備えて早くも活動を開始したと伝えていた。日本人には見られない潮目の変化を見抜いているのであろう。ロシアRTRは、北朝鮮の金総書記はパイプラインの施設を期待していると解説していた。ロシアが北に影響力を持たせようと政治的に動いたのであろう。
日本だけ顔が見えない。(了)
日本人が山に登り始めるとその相場も終わりと言う俗説がある。最近日本の一般紙にも金相場の話が盛んに掲載されるようになった。23日付けのWSJ電子版によると12月物の相場はトロイオンス30.60ドル安、1,861.30ドルで取引された。22日、高値同1,899.40ドルを記録した。
22日付けのWSJ紙電子版によると、米FRBが2013年半ばまでゼロ金利継続を宣言したあと、NY500種平均株価指数S&P500が下げ始め、一方、NY金相場が上げ始めたとグラフを載せて解説していた。それかあらぬか、金が反落したその日、23日のNYダウは、前日比322ドル高、11,176ドルで取引を終了した。一方、23日のNY原油(WTI)先物相場は、バレル1ドル強上げ、86.23ドルで取引を終了した。
アメリカ東海岸では極めてまれなマグニチュ―ド5.9の地震が発生、多くの人がビルから飛び出す姿を写していた。地震の影響で、NYダウも一時前日比100ドル高レベルまで値下がりした。さしたる被害もないことが確認され、一時閉鎖されたNYやワシントンの空港も平常ダイヤに戻り、平静さを取り戻すとともに株価もこの日の高値で終了した。中国、ドイツの経済統計がそれほど悪くなかった。26日のバ―ナンキ発言で量的緩和第3弾(QE3)を臭わす向きもあると、23日付けのWSJ紙電子版は書いていた。
23日付けのWSJ紙によれば、金相場上昇は余りに急激であることと12月物はトロイオンス1,917.90ドルを付けた。当面の目標としていた1,900ドルをクリアしたところで一部の金融機関が利益確定の売りに出たと解説していた。しかし、その一方で同紙は、一部ストラテジストは過去のNASDAC相場や不動産バブルと比べれば、現在の金相場はバブルの段階にない。上記バブル並みに相場が動けば同3,000ドルが想定される。一時的な調整後、他に買う投資対象が乏しいこともあって、再び金市場に資金が戻るであろうと書いていた。
魚釣りを趣味にしている人から昔聞いた話がある。エサを魚の口の少し上で動かしてやれば魚は食いついてくる。これでもかこれでもかとエサを魚の顔に押しつけるように下げるから、むしろ魚が怖がって全く釣れないと得意げに話してくれたことを鮮明に記憶している。23日付けのWSJ紙電子版にはHSBCは年末の金相場の目標を当初の1660ドルを2,000ドルへ上方修正した。一時的調整を経てまだ上値の余地ありと大方の見方は一致しているようだ。
以前合繊メーカーのベテラン営業マンのYさんは下げ相場の時は動かないに限る。一端下げ相場に変わると打つ手打つ手が裏目に出るからだ。むしろ、何もしないで、上げ潮を待つことが大事だと話していたことを今でも時に思い出す。慌てる乞食はもらいが少ない。話は飛躍するが、日本の政治家を見ているとことさらその感を深くする。
「ワールドWaveMorning」では、英BBC,フランスF2,カタール、アルジャジ―ラがそれぞれカダフィ政権が反体制派にほぼ制圧されたと伝えていた。韓国KBSは韓国の土建業者がポストカダフイ体制に備えて早くも活動を開始したと伝えていた。日本人には見られない潮目の変化を見抜いているのであろう。ロシアRTRは、北朝鮮の金総書記はパイプラインの施設を期待していると解説していた。ロシアが北に影響力を持たせようと政治的に動いたのであろう。
日本だけ顔が見えない。(了)