「10月23日にヨーロッパ金融救済のための包括案がまとまる」という見通しに過大な期待を持てないとドイツメルケル首相はじめドイツ主要格閣僚が発言したことを嫌気して、週明けのNYダウは先週末比247ドル安、11,397ドルで取引を終了した。
NY外国為替市場では、G20会議の後、欧州金融危機がひとまず回避されるとの見方から、ユーロは1ユーロ=1.39ドル台、1ユーロ=107円台後半まで買われていた。ところがドイツ発言を受けて急落、1ユーロ=1.37ドル前半、1ユーロ=105円後半までユーロは、値下がりした。「ドイツ発言に冷や水を浴びせられた」と「ワールドWaveMorning」に出演した三井住友銀行、森谷亨氏はコメントしていた。
10月17日付けのWSJ紙電子版は「ギリシャ救済具体策が決まらないなどハードルは残されたまま(hurdles remain)、問題解決には、数日ではなく(not days)、数週間(but weeks)要する」と記事冒頭に書いていた。借金をもともと返せないギリシャにお金を貸し続けて来た。米国サブプライムローン問題のギリシャ番である。借金を棒引きしてはじめてチャラになる。とりあえず50%引きにすることを目標に動きだした。ところが今度はギリシャ国債を大量に抱えているフランスの銀行がもたない。ドイツの銀行さえ困ると言いだした。
テレビ東京系の番組「モーニングサテライト」に出演したシティ銀行,尾河眞樹氏は「10月23日までにEU債務危機回避のためのパッケージ(包括)案は提示されないことになり、期待感が剥落した。問題解決に向けたハードルは高い。期待は禁物だろう」とズバリ指摘していた。先のWSJ紙もハードルという言葉を使った。
ハードル(hurdle)を広辞苑で調べて見た。①陸上競技のハードル競走に用いる金属製または木製の枠、②ハードル競走の略と出ていた。英和辞典でhurdleを調べた。名詞として①競走用のハードル、障害物、②ハードルレース、③(比喩的に)障害、困難な問題。動詞として①飛び超える、②克服すると出ていた。英英辞典でhurdleを調べたところ、①jump,②obstacle(障害物)と出ていた。広辞苑だけ見ていると克服するといったニュワンスは伝わって来ない。
三段跳びという競技がある。英語ではhop,step,Jumpと言う。こちらの方が具体的で分かり易い。hopを英和辞典で調べた。①(人が)片足でピョンと飛ぶこと、②(動物が)両足でピョンピョン飛ぶことと出ていた。Stepを引くと①歩を進める、②踏みつけると出ていた。最後のjumpは①跳ぶ、②(人の心が)ドキッとする、③(価格・数量などが)急に跳ね上がるなどと出ていた。
ギリシャ問題から大きく飛躍(Jump)した。高校時代、体操の時間に100メートルハードルをやらされた。最初の一歩、二歩はなんとか足が上がる。後が続かず苦労した思い出がある。三段跳びは全く経験がない。テレビ中継で三段跳び競技を見ていると、踏切のところのホップとステップも大事だが、最後のジャンプで勝負が決まる。ハードルという言葉を聞いた時、外国人は、跳ぶとか跳ねるとかの感覚でまず捉えるのであろう。特に欧米人はどこまでいっても狩猟民族だなと実感する。
「ワ―ルドWaveMorning」でロシアRTRを見ていたら外国人投資家がロシアから逃げ始めたことに対してプーチン首相がロシア経済に不安がないと力説する場面を写していた。あれだけはやされたブラジルからも外国人投資家が逃げ始めている。通貨レアル、株式が共に下落している。ブラジルが利下げに踏み切った時がシグナルだったようだ。鳥や動物は逃げ足が速い。水かさが増す前に川を渡らなければならない。スタンピ―ド現象が始まった。ギリシャ問題解決にはハードルが高いことを教えている。(了)
NY外国為替市場では、G20会議の後、欧州金融危機がひとまず回避されるとの見方から、ユーロは1ユーロ=1.39ドル台、1ユーロ=107円台後半まで買われていた。ところがドイツ発言を受けて急落、1ユーロ=1.37ドル前半、1ユーロ=105円後半までユーロは、値下がりした。「ドイツ発言に冷や水を浴びせられた」と「ワールドWaveMorning」に出演した三井住友銀行、森谷亨氏はコメントしていた。
10月17日付けのWSJ紙電子版は「ギリシャ救済具体策が決まらないなどハードルは残されたまま(hurdles remain)、問題解決には、数日ではなく(not days)、数週間(but weeks)要する」と記事冒頭に書いていた。借金をもともと返せないギリシャにお金を貸し続けて来た。米国サブプライムローン問題のギリシャ番である。借金を棒引きしてはじめてチャラになる。とりあえず50%引きにすることを目標に動きだした。ところが今度はギリシャ国債を大量に抱えているフランスの銀行がもたない。ドイツの銀行さえ困ると言いだした。
テレビ東京系の番組「モーニングサテライト」に出演したシティ銀行,尾河眞樹氏は「10月23日までにEU債務危機回避のためのパッケージ(包括)案は提示されないことになり、期待感が剥落した。問題解決に向けたハードルは高い。期待は禁物だろう」とズバリ指摘していた。先のWSJ紙もハードルという言葉を使った。
ハードル(hurdle)を広辞苑で調べて見た。①陸上競技のハードル競走に用いる金属製または木製の枠、②ハードル競走の略と出ていた。英和辞典でhurdleを調べた。名詞として①競走用のハードル、障害物、②ハードルレース、③(比喩的に)障害、困難な問題。動詞として①飛び超える、②克服すると出ていた。英英辞典でhurdleを調べたところ、①jump,②obstacle(障害物)と出ていた。広辞苑だけ見ていると克服するといったニュワンスは伝わって来ない。
三段跳びという競技がある。英語ではhop,step,Jumpと言う。こちらの方が具体的で分かり易い。hopを英和辞典で調べた。①(人が)片足でピョンと飛ぶこと、②(動物が)両足でピョンピョン飛ぶことと出ていた。Stepを引くと①歩を進める、②踏みつけると出ていた。最後のjumpは①跳ぶ、②(人の心が)ドキッとする、③(価格・数量などが)急に跳ね上がるなどと出ていた。
ギリシャ問題から大きく飛躍(Jump)した。高校時代、体操の時間に100メートルハードルをやらされた。最初の一歩、二歩はなんとか足が上がる。後が続かず苦労した思い出がある。三段跳びは全く経験がない。テレビ中継で三段跳び競技を見ていると、踏切のところのホップとステップも大事だが、最後のジャンプで勝負が決まる。ハードルという言葉を聞いた時、外国人は、跳ぶとか跳ねるとかの感覚でまず捉えるのであろう。特に欧米人はどこまでいっても狩猟民族だなと実感する。
「ワ―ルドWaveMorning」でロシアRTRを見ていたら外国人投資家がロシアから逃げ始めたことに対してプーチン首相がロシア経済に不安がないと力説する場面を写していた。あれだけはやされたブラジルからも外国人投資家が逃げ始めている。通貨レアル、株式が共に下落している。ブラジルが利下げに踏み切った時がシグナルだったようだ。鳥や動物は逃げ足が速い。水かさが増す前に川を渡らなければならない。スタンピ―ド現象が始まった。ギリシャ問題解決にはハードルが高いことを教えている。(了)