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欧州金融問題解決近しと見てNYダウ267ドル高、凶と出るか吉と出るか、神様に聞いて欲しい

2011-10-22 10:39:29 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


21日のNY株式市場は、マクドナルドなど米企業決算好調発表を材料に、NYダウは前日比267ドル、2.3%高、11,808ドルで取引を終了した。一方、投資家は、ヨーロッパ金融問題解決の行方には依然懸念を残している。ただ、欧州問題などダウン・サイドリスクが、株価の長期的流れの障害にはならないだろうと一部の専門家は見ていると21日付けのWSJ紙電子版は伝えた。

「ワールドWaveMorning](経済情報)に出演した大和証券、キャピタルマ―ケッツアメリカ、長谷川誠氏は「欧州問題の解決が近いとの見方から株価が上げて来た要素が強い。10月23日、26日開催されるEU首脳会議で仮に期待される結論が出なければ株価は大きく売られるだろう。一方、7~9月の米企業の約70%が予想を上回る決算を発表した。欧州問題に解決のめどが出て来れば年末にかけて株価上昇も期待できる。全てが欧州問題にかかっている」などと解説していた。

「ワールドWaveMorning」で中国CCTVは、タイバンコクに水害の被害拡大が懸念されている。タイGDPの41%を依存しているバンコクが被害に遭えば北部の5倍10倍の被害が出る。当然なことながら、中国企業にも甚大な被害がおよぶだろうと中国当局者のコメントを紹介していた。そのすぐ後、画面が変わり、温家宝首相が、EUバローゾ委員長に電話をかけ、EU経済とユーロ相場安定は不可欠であり、EU市場の回復を強く望んでいると伝えたと紹介していた。

韓国KBSは「韓米FTAでオバマ米大統領が署名した。署名の後、オバマ大統領は、アメリカ製品の輸出が増え、数万人の雇用が守れることになった。韓国議会での今後の対応を注目していると語った」などと紹介、オバマ大統領は来年1月1日からの韓米FTA発効を強く望んでいると解説していた。韓国でも農業団体が韓米FTAに強く反対しているからオバマ大統領もなり行きを注目しているのであろう。

英BBCはカダフイ大佐殺害のニュースからはじまった。お見苦しい画面がありますがお許し願いたいと断ったあと生々しい映像を写していた。カダフイは重傷だった。しかし、連行直後、処刑されたのか、銃撃戦に巻き込まれたのかを巡って議論が出ていると紹介していた。英BBCは、英国婦人警官射殺事件、パンナム航空爆破事件の遺族が画面に登場、殺害されたことによってカダフイを裁判にかける機会がなくなった。遺憾であると語る場面を写していた。

フランスF2は、カダフイ殺害に関連して、フランスサルコジ大統領が、カダフイは数々の悪事を起こした人物である。しかし、死者に鞭打つことはよくないと思うと語ったと紹介していた。カダフイ大佐の遺体はイスラムの流儀に従い埋葬されていない。多くの住民がカダフイの遺体を確認に訪れている様子を英BBCは写してていた。カダフイが確かに死亡したことを遺体を見せることで民衆を納得させなければならないからだと解説していた。

ドイツZDFは、EFSF(欧州金融安定化基金)機能拡大を巡ってドイツ議会でまとまっていない。野党議員が、数億ドルの話は議会で討議される。数兆ドルの話は秘密会議である。許せないと語る様子を紹介していた。その一方で、ECBの支援を受けることに反対していたフランスが歩み寄りを示したと紹介していた。欧州株式市場は、ドイツ、フランス、イギリスともに2~3%高と大幅に反発した。株式市場は先読みするから何らかの解決は近いと読んでいるのかもしれない。

今朝の米ブルームバーグの番組に出演していた米投資運用会社CEOは、最後にはリーマン危機はなんとしても避けねばならないという強い意思が働くだろうと発言していた。欧州問題の行方を世界が固唾を飲んで注目していることが今朝の「ワールドWaveMorning]を見ていて実感した。(了)

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