(学校で教えてくれない経済学)
ホ・エ・ラ・へディング・フォ―?昔アメリカで生活していたときよく耳にした言葉である。だんだん耳が慣れて来ると“Where are you heading for?”(どちらへお出かけですか?)と聞こえるようになる。日本でも同じマンションに長く住んでいると,大概はご婦人からであるが、「どちらまで?」と聞かれるようになる。国を問わず定番の挨拶ことばなのであろう。
日本の男は、平たく言えばええかっこしいが多い。同じマンションで多少馴染になっても無愛想な人がほとんどである。サルでも挨拶する。しかし、日本の男は、挨拶一つ出来なくなった。一言声をかけるだけで、その場の雰囲気が一気に和む。アメリカでの話であるが、ハ―ィ、と一声かけ、先のホ・エ・ラ・へディングと続く。ジャスト・ウオーキング(ちょっと、そこまで)と答える。ザッツ・グッド、ハブ・ア・ナイス・デーとかテイク・ケア(お気をつけて)とか、状況で違うが、即返事が跳ね返ってくる。
7日のWSJ紙電子版に、“Where are Oil Prices heading for?100$or50$?”というMyraP.Saefong記者の英文でA4,2枚半の結構長い記事が出ていた。結論は50ドルになる可能性もあるが、仮にあったとしても、かなり先の話になる。目先はバレル70ドルから90ドルの間を往ったり来たりするだろうと見る専門家が多い。背景に中東と北アフリカ情勢が依然不透明なことと成長鈍化とはいうものの中国、インド、ブラジルの原油需要は旺盛だからだと書いていた。
7日のNY原油{WTI}相場は、バレル82.74ドルとなんとなく上がりたがっている感じのする値段で取引を終了したとCNBCテレビのあるコメンテーターが紹介していた。一方、NY金先物相場は、トロイオンス12.36ドル 安、1,636.99ドル、NY外国為替市場では、1ユーロ=1.3375ドル、1ドル =76.71円、1ユーロ=102円台で小動きで、方向性が今一つはっきりしない。相場に限らず方向がはっきりしないと不安になるのは生き物の性であろう。
ただ、相場の世界では、上がりたがっているとか、休みたがっているという言葉を結構使う。花の絵を描くようになってからであるが、花が描いて、描いてとせがんでいる風に感じる時が結構ある。先日、日本画家、森田りえ子さんの個展で彼女のギャラリ―トークを聞く機会があった。胡蝶蘭を描くのは2度目だが、花が描いて欲しいと私を呼んでいるような気がしましたと、話しておられた。水心魚心という言葉がある。植物でもと言えば、植物さんに失礼だが、生き物であれば、必ずあると思っている。
7日のNY株式市場は、商い閑散の中、優良銘柄がさえず、NYダウは前日比20ドル安、11,103ドルで取引を終えたと7日付けのWSJ紙電子版に出ていた。同紙によれば、はじめ9月の米雇用統計が予想を上回り良かったことを材料に高く始まったが、格付け会社フィッチ(Fitch)がイタリア国債の3段階格下げ,スペイン国債を「安定」から「ネガティブ」へ引き下げたことを嫌気して後下げた」と解説していた。
8日付けの読売朝刊には、格付け会社ムーディ―ズがポルトガルの金融機関9行と英国の金融機関12行に対して2段階格下げを発表したと出ていた。経済紙だけでなく日本の枢要の一般紙も最近ヨーロッパ金融危機の関連記事を熱心に載せるようになった。読者からの声を素直に反映しているのであれば好ましい傾向だと勝手に喜んでいる。
便りのないのはいい便りということわざがある。英語ではNo News is a Good Newsと言い、フランス語ではPoint de nouvelles,bones nouvellesと言うと研究社和英辞典に出ていた。97歳の義母を月一回慰問することが習いとなった。尋ねたときの彼女の笑顔を見ているとひとこと声をかけることの効用ははかりしれないと自画自賛している次第である。(了)
ホ・エ・ラ・へディング・フォ―?昔アメリカで生活していたときよく耳にした言葉である。だんだん耳が慣れて来ると“Where are you heading for?”(どちらへお出かけですか?)と聞こえるようになる。日本でも同じマンションに長く住んでいると,大概はご婦人からであるが、「どちらまで?」と聞かれるようになる。国を問わず定番の挨拶ことばなのであろう。
日本の男は、平たく言えばええかっこしいが多い。同じマンションで多少馴染になっても無愛想な人がほとんどである。サルでも挨拶する。しかし、日本の男は、挨拶一つ出来なくなった。一言声をかけるだけで、その場の雰囲気が一気に和む。アメリカでの話であるが、ハ―ィ、と一声かけ、先のホ・エ・ラ・へディングと続く。ジャスト・ウオーキング(ちょっと、そこまで)と答える。ザッツ・グッド、ハブ・ア・ナイス・デーとかテイク・ケア(お気をつけて)とか、状況で違うが、即返事が跳ね返ってくる。
7日のWSJ紙電子版に、“Where are Oil Prices heading for?100$or50$?”というMyraP.Saefong記者の英文でA4,2枚半の結構長い記事が出ていた。結論は50ドルになる可能性もあるが、仮にあったとしても、かなり先の話になる。目先はバレル70ドルから90ドルの間を往ったり来たりするだろうと見る専門家が多い。背景に中東と北アフリカ情勢が依然不透明なことと成長鈍化とはいうものの中国、インド、ブラジルの原油需要は旺盛だからだと書いていた。
7日のNY原油{WTI}相場は、バレル82.74ドルとなんとなく上がりたがっている感じのする値段で取引を終了したとCNBCテレビのあるコメンテーターが紹介していた。一方、NY金先物相場は、トロイオンス12.36ドル 安、1,636.99ドル、NY外国為替市場では、1ユーロ=1.3375ドル、1ドル =76.71円、1ユーロ=102円台で小動きで、方向性が今一つはっきりしない。相場に限らず方向がはっきりしないと不安になるのは生き物の性であろう。
ただ、相場の世界では、上がりたがっているとか、休みたがっているという言葉を結構使う。花の絵を描くようになってからであるが、花が描いて、描いてとせがんでいる風に感じる時が結構ある。先日、日本画家、森田りえ子さんの個展で彼女のギャラリ―トークを聞く機会があった。胡蝶蘭を描くのは2度目だが、花が描いて欲しいと私を呼んでいるような気がしましたと、話しておられた。水心魚心という言葉がある。植物でもと言えば、植物さんに失礼だが、生き物であれば、必ずあると思っている。
7日のNY株式市場は、商い閑散の中、優良銘柄がさえず、NYダウは前日比20ドル安、11,103ドルで取引を終えたと7日付けのWSJ紙電子版に出ていた。同紙によれば、はじめ9月の米雇用統計が予想を上回り良かったことを材料に高く始まったが、格付け会社フィッチ(Fitch)がイタリア国債の3段階格下げ,スペイン国債を「安定」から「ネガティブ」へ引き下げたことを嫌気して後下げた」と解説していた。
8日付けの読売朝刊には、格付け会社ムーディ―ズがポルトガルの金融機関9行と英国の金融機関12行に対して2段階格下げを発表したと出ていた。経済紙だけでなく日本の枢要の一般紙も最近ヨーロッパ金融危機の関連記事を熱心に載せるようになった。読者からの声を素直に反映しているのであれば好ましい傾向だと勝手に喜んでいる。
便りのないのはいい便りということわざがある。英語ではNo News is a Good Newsと言い、フランス語ではPoint de nouvelles,bones nouvellesと言うと研究社和英辞典に出ていた。97歳の義母を月一回慰問することが習いとなった。尋ねたときの彼女の笑顔を見ているとひとこと声をかけることの効用ははかりしれないと自画自賛している次第である。(了)