25日のNY株式市場は、米企業3Mの決算が予想を大きく下回ったこと、26日予定の欧州首脳会議キャンセルの報を嫌気して、前日比207ドル安、11,706ドルで取引を終了した。一方、NY金先物市場は、前日比48.10ドル、1,699.60ドルへ急反発、NY外国為替市場では日本円が一時1ドル=75.73円まで値上りした。
25日のWSJ紙電子版は、10月の米消費者信頼感指数が、9月の46.5(改定値)から39.8へ大幅下落した。9月から10月にかけて株価が下落したことが響いた。雇用不安から住宅購入計画も減少している。25日のNY株価下落にも10月のコンフエレンスボ―ド米消費者信頼感指数下落が大きく影響したと書いていた。
今朝の「ワールドWaveMorning」の米ブルームバーグに出演した投資顧問会社、J.ビアンコ氏は「26日の欧州首脳会議で何も解決しない。誰も損をしたくないでしょう。今はリスクを取るタイミングでない。投機なら金でしょう。株価はまだ10~20%下がるでしょう」と話していた。米ブルームバーグが選んでゲストを呼んだ。人には色々の見方があるのも事実である。ただ、誰を客人に招いて喋らせるかは米ブル―ムバーグの意図によるだろう。
英BBCも欧州金融問題を取り上げていた。イングランド銀行、キング総裁が「欧州の金融危機対策を打っても一時凌ぎにすぎない。うまくいってもせいぜい1~2年の効果しかない」と話したと冒頭に紹介していた。この日の英BBCは、先日、メルケル首相とサルコジ大統領との共同記者会見で、ベルスコ―ニ、イタリア首相について意見を求められた。その時二人が目配せして忍び笑いしたしたことでイタリア人を侮辱したと、イタリアでは、大衆紙ふくめ大騒ぎになっていると紹介していた。
イタリアの財政赤字はGDPの120%である。「年金給付年齢を67歳へ引き上げるとベルルスコ―ニは言っているが、そんなことが出来るわけないことは、はじめから分かっているではないか」と野党に喝破されたと紹介していた。イタリアがこければ次はスペインである。格下げ会社が格下げを発表する。その都度債券相場が下がり金利は上がる。イタリア国債の利回りは6%を超えた。スペインは5%を超えた。日本は1%だからいいようなものだが、財政赤字は、人後に落ちない。いつピラニアのエサにならぬとも限らない。そんなことまで庶民が考えておれば頭が禿げるが、孫子の世代のことまで考えて行動することが政治家本来の仕事であろう。
「ワ―ルドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「①メルケル首相がECB(欧州中央銀行)によるこれ以上の国債買い入れに絶対反対と語ったことから欧州金融危機に対する包括救済策がまとまらないと伝えられたこと、②10月の米消費者信頼感指数が予想以上に悪かったこととが重なり、NY株価は大きく値下がりした。リスク回避の動きが続くだろう。」とコメントしておられた。
26日付けの読売朝刊に「安住財務相が25日の午前の記者会見で、市場介入も辞さない構えを強調した」と出ていた。いつもの話しで恐縮だが、円が買われる確たる根拠があって買われているならそれなりに日本独自で打つ手もあるだろう。ドルが売られ、ヨーロッパ不安からユーロが冴えない結果、他に何も買うものがないから日本円が買われているにすぎない。うまくいくはずはないと先刻ご承知の上だろうが円買い介入発言を繰り返している。
ラフカディオハ―ンの書いた「怪談」という作品にずんべらぼうの顔をしたお化けが出て来る。外国人には顔が見えないことが一番怖いことだということを日本の政治家は改めて思い起こして欲しい。(了)
25日のWSJ紙電子版は、10月の米消費者信頼感指数が、9月の46.5(改定値)から39.8へ大幅下落した。9月から10月にかけて株価が下落したことが響いた。雇用不安から住宅購入計画も減少している。25日のNY株価下落にも10月のコンフエレンスボ―ド米消費者信頼感指数下落が大きく影響したと書いていた。
今朝の「ワールドWaveMorning」の米ブルームバーグに出演した投資顧問会社、J.ビアンコ氏は「26日の欧州首脳会議で何も解決しない。誰も損をしたくないでしょう。今はリスクを取るタイミングでない。投機なら金でしょう。株価はまだ10~20%下がるでしょう」と話していた。米ブルームバーグが選んでゲストを呼んだ。人には色々の見方があるのも事実である。ただ、誰を客人に招いて喋らせるかは米ブル―ムバーグの意図によるだろう。
英BBCも欧州金融問題を取り上げていた。イングランド銀行、キング総裁が「欧州の金融危機対策を打っても一時凌ぎにすぎない。うまくいってもせいぜい1~2年の効果しかない」と話したと冒頭に紹介していた。この日の英BBCは、先日、メルケル首相とサルコジ大統領との共同記者会見で、ベルスコ―ニ、イタリア首相について意見を求められた。その時二人が目配せして忍び笑いしたしたことでイタリア人を侮辱したと、イタリアでは、大衆紙ふくめ大騒ぎになっていると紹介していた。
イタリアの財政赤字はGDPの120%である。「年金給付年齢を67歳へ引き上げるとベルルスコ―ニは言っているが、そんなことが出来るわけないことは、はじめから分かっているではないか」と野党に喝破されたと紹介していた。イタリアがこければ次はスペインである。格下げ会社が格下げを発表する。その都度債券相場が下がり金利は上がる。イタリア国債の利回りは6%を超えた。スペインは5%を超えた。日本は1%だからいいようなものだが、財政赤字は、人後に落ちない。いつピラニアのエサにならぬとも限らない。そんなことまで庶民が考えておれば頭が禿げるが、孫子の世代のことまで考えて行動することが政治家本来の仕事であろう。
「ワ―ルドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「①メルケル首相がECB(欧州中央銀行)によるこれ以上の国債買い入れに絶対反対と語ったことから欧州金融危機に対する包括救済策がまとまらないと伝えられたこと、②10月の米消費者信頼感指数が予想以上に悪かったこととが重なり、NY株価は大きく値下がりした。リスク回避の動きが続くだろう。」とコメントしておられた。
26日付けの読売朝刊に「安住財務相が25日の午前の記者会見で、市場介入も辞さない構えを強調した」と出ていた。いつもの話しで恐縮だが、円が買われる確たる根拠があって買われているならそれなりに日本独自で打つ手もあるだろう。ドルが売られ、ヨーロッパ不安からユーロが冴えない結果、他に何も買うものがないから日本円が買われているにすぎない。うまくいくはずはないと先刻ご承知の上だろうが円買い介入発言を繰り返している。
ラフカディオハ―ンの書いた「怪談」という作品にずんべらぼうの顔をしたお化けが出て来る。外国人には顔が見えないことが一番怖いことだということを日本の政治家は改めて思い起こして欲しい。(了)