小さな力で大きな物を動かす原理を「テコの原理」という。19日朝の「ワールドWaveMorning」でドイツZDFが「EFSF(欧州金融安定基金)というテコを使って欧州金融危機を救済する考えを巡ってドイツ連邦議会で議論が激しく戦わされているが、与党内でもEFSF機能拡大に反対意見が出ている」と先行き懸念されると紹介していた。
フランスF2は「フランスサルコジ大統領が予定外だったがユーロ安定化策協議が目的の23日開催予定のEU首脳会議を前にしてドイツメルケル首相を訪問した。EFSFの機能拡大をめぐってドイツとの意見調整が目的だ。フランスはフランスの銀行がギリシャ国債を大量に抱えている。EFSF基金を出来るだけ拡大して危機を乗り切りたい。そのためにはドイツの協力が不可欠だからだ」と解説していた。
英BBCは「ギリシャアテネで公共部門で働く労働者が48時間ストに入った。ギリシャ議会は一連の緊縮予算を10月20日正式承認する。デモはその動きを阻止する狙いである。緊縮財政の柱は所得税増税と消費税引き上げである。」と解説、裁判官不在の法廷の様子をテレビ画面に写していた。専門家が画面に登場「ギリシャはいま昏睡状態にある。そのギリシャに薬を投与しょうとしても昏睡状態が長引くだけだ」とコメントしていた。ギリシャ財務相は「厳しいことは分かっている。デモ隊が議会の周りにいることは分かっている。緊縮財政はギリシャにより良い道のりを約束してくれる」と力説していた。
19日のNY株式市場では、NYダウが前日比72ドル安、11,504ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning](経済情報)に出演した米みずほ証券、大宮弘幸氏は「ヨーロッパ信用不安、ドイツとフランスがEFSF機能強化で対立していると伝えられた。米FRB(連邦準備制度理事会)のベージュブックが発表され、その中で地区連銀の多くで米国景気が弱いもしくはとても弱いと言う見方をしていると伝えられ、株価は値下がりに転じた」などと解説していた。NY外国為替市場では、ドイツとフランスの意見が対立していると伝えられた後ユーロが値下がりした。1ユーロ=105.65~72円、ドル円相場は小動きで1ドル=76.82~84円で取引された。NY原油(WTI)はバレル2.23ドル安、86.11ドル、NY金先物相場は、トロイオンス5.70ドル安、1,646.00ドルで取引された。
米ブルームバーグに出演したビジネススクール、J.シーガル教授は「金融機関の流動性を増やす以外解決しません。ギリシャが財政赤字を少し削減出来ても、全て救済することは出来ません。ギリシャを救済することは難しいでしょう。ヨーロッパの金融機関に流動性を付けることにつきます。」と解説していた。いつもの話で恐縮だが「流動性」とはお金を潤沢に供給して血の流れをよくすることである。血管が詰まり血液が流れなくなると命を失う。ギリシャは救えない。金融機関が次々倒れたら元も子もなくなることを大衆レベルも含めていかに理解を得られるか。政治家の力量が試されている。
今朝の「ワールドWaveMoning」で豪ABCが、中国で車ではねられる前の少女の様子とはねられたあと車は逃げた。道に放置された少女の傍を何台もの車が通過する。何人もの人が少女のそばを通り過ぎる同じ画面を繰り返し写していた。経済は発展したが中国人の心はどうなっているのかと、中国国内でも議論が高まっている。少女はICUで治療中だが意識は戻っていないと紹介していた。
「ワールドWaveMorning」を見ている途中、6時13分と同21分に東北地方で震度3の地震発生のテロップが流れた。余震が続くことがどれほど人を不安に陥れることか。お天道さんのなさることだから防ぎようがない。しかし足元の瓦礫をまず片付け多くの被災者の先々の不安を少しでも和らげることが全てであろう。ギリシャを震源とする欧州金融危機も日本人にとって他人事で済まされまい。ひき逃げされた少女と同列に議論できないが、せめて政治家には、見て見ぬふりだけはやって欲しくない。(了)
フランスF2は「フランスサルコジ大統領が予定外だったがユーロ安定化策協議が目的の23日開催予定のEU首脳会議を前にしてドイツメルケル首相を訪問した。EFSFの機能拡大をめぐってドイツとの意見調整が目的だ。フランスはフランスの銀行がギリシャ国債を大量に抱えている。EFSF基金を出来るだけ拡大して危機を乗り切りたい。そのためにはドイツの協力が不可欠だからだ」と解説していた。
英BBCは「ギリシャアテネで公共部門で働く労働者が48時間ストに入った。ギリシャ議会は一連の緊縮予算を10月20日正式承認する。デモはその動きを阻止する狙いである。緊縮財政の柱は所得税増税と消費税引き上げである。」と解説、裁判官不在の法廷の様子をテレビ画面に写していた。専門家が画面に登場「ギリシャはいま昏睡状態にある。そのギリシャに薬を投与しょうとしても昏睡状態が長引くだけだ」とコメントしていた。ギリシャ財務相は「厳しいことは分かっている。デモ隊が議会の周りにいることは分かっている。緊縮財政はギリシャにより良い道のりを約束してくれる」と力説していた。
19日のNY株式市場では、NYダウが前日比72ドル安、11,504ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning](経済情報)に出演した米みずほ証券、大宮弘幸氏は「ヨーロッパ信用不安、ドイツとフランスがEFSF機能強化で対立していると伝えられた。米FRB(連邦準備制度理事会)のベージュブックが発表され、その中で地区連銀の多くで米国景気が弱いもしくはとても弱いと言う見方をしていると伝えられ、株価は値下がりに転じた」などと解説していた。NY外国為替市場では、ドイツとフランスの意見が対立していると伝えられた後ユーロが値下がりした。1ユーロ=105.65~72円、ドル円相場は小動きで1ドル=76.82~84円で取引された。NY原油(WTI)はバレル2.23ドル安、86.11ドル、NY金先物相場は、トロイオンス5.70ドル安、1,646.00ドルで取引された。
米ブルームバーグに出演したビジネススクール、J.シーガル教授は「金融機関の流動性を増やす以外解決しません。ギリシャが財政赤字を少し削減出来ても、全て救済することは出来ません。ギリシャを救済することは難しいでしょう。ヨーロッパの金融機関に流動性を付けることにつきます。」と解説していた。いつもの話で恐縮だが「流動性」とはお金を潤沢に供給して血の流れをよくすることである。血管が詰まり血液が流れなくなると命を失う。ギリシャは救えない。金融機関が次々倒れたら元も子もなくなることを大衆レベルも含めていかに理解を得られるか。政治家の力量が試されている。
今朝の「ワールドWaveMoning」で豪ABCが、中国で車ではねられる前の少女の様子とはねられたあと車は逃げた。道に放置された少女の傍を何台もの車が通過する。何人もの人が少女のそばを通り過ぎる同じ画面を繰り返し写していた。経済は発展したが中国人の心はどうなっているのかと、中国国内でも議論が高まっている。少女はICUで治療中だが意識は戻っていないと紹介していた。
「ワールドWaveMorning」を見ている途中、6時13分と同21分に東北地方で震度3の地震発生のテロップが流れた。余震が続くことがどれほど人を不安に陥れることか。お天道さんのなさることだから防ぎようがない。しかし足元の瓦礫をまず片付け多くの被災者の先々の不安を少しでも和らげることが全てであろう。ギリシャを震源とする欧州金融危機も日本人にとって他人事で済まされまい。ひき逃げされた少女と同列に議論できないが、せめて政治家には、見て見ぬふりだけはやって欲しくない。(了)