(学校で教えてくれない経済学)
「ユーロ圏が分裂の危機をまずは回避できたことで、NY株式市場は、11月4日発表の雇用統計待ちの状態だ。雇用データ次第では、クリスマスセールに影響するからだ。」と28日付けのWSJ紙電子版が専門家のコメントを紹介していた。今朝6時台の「ワールドWaveMorning」が伝える米ブルームバーグに出演した投資コンサルタント、M.セバスチャン氏は「前日3%以上げて、今日は一息入れると思っていた。ところが28日のNYダウは上げ下げしたが、前日比22ドル高、12,231ドルで終えた。信じられない動きである。株を売るのか。持つのか考えるべき時だろう。」と話していた。
「ワールドWaveMorning」で英BBCは「欧州経済の先行きに多少明るさが出て来た。しかし、ユーロ圏の金融危機対策で、ドイツとフランスが自国の国益を守るため会議をリードした。今回の取り決めで、イギリスのCity(金融センター)の雇用が奪われることになる」とカメロン首相が批判したと伝えていた。英BBCは、欧州金融安定化基金(EFSF)含め金融支援で、フランスが中国を説得中と紹介していた。
今朝の英BBCは、エリザベス女王臨席の英連邦首脳の会合で王室典範改定が発表されたと伝えた。ウイリアム王子に女の子が生まれたら女王になられる。ヘンリー王子のお相手がカトリック教徒でも構わない。ただ、取り決めは遡及しない。アン王女は女王になれないことが決まったことを意味すると解説していた。日本でも小泉当時首相が、女帝で構わないと発言して、物議をかもした。日本人は外国が決めると鬼の首をとったかのように騒ぐ。今回のイギリスの決定を聞いて、日本と英国は事情が違うが、騒ぎたい人はまた騒ぐだろう。
ロシアRTRがロシア国立アカデミィヴォリショイ劇場再開記念コンサートの様子を詳しく紹介していた。6年かけて改修工事中だった。金糸を縫い込んだドン張を背に誇らしげにメドベージエフ大統領が挨拶していた。日本にも生中継されたとわざわざコメントしていた。深く考えるまでもないことかもしれないが、ロシア国営放送のことだから言葉選び一つにも興味がある。メドベージエフ大統領が出ると必ずあとにプーチン首相が出て来る。その逆は確かない。この日プーチン首相は、ロシア商工会議所20周年記念会場で「ロシアWTA加盟を控えて、商工会議所の役割は大きい。旧ソ連圏の経済統合を積極的に進めたい」と力説していた。ロシアは日本の隣国である。日本は、ロシアとは領土問題含め多くの懸案を抱えている。日本は少なくともロシアとは「戦後」は終わっていない。ロシアの動きから目を離すことはできない。
経済関係ではスペインテレビが今年7~9月期、スペインの失業率が21.5%に達したと紹介していた。500万人が失業している。財政赤字削減のため公共部門の人員削減が響いた。1ケ月先に控えた総選挙に少なからず影響すると解説していた。アメリカの失業率は9%である。日本は4%である。21%を超える失業率は日本人には想像出来ない。ところが日本は二言目には円高を問題視する。円高を騒ぐ方が重要なのである。単純に言えば、円相場は米国債の利回り格差と見事に連動している。アメリカの金利が上がらない限りドル安・円高は止まらない。昨日、野田総理の国会演説でも円高を問題視していた。しかし、演説では、まるで緊迫感が伝わって来なかった。テレビに大写しされた顔に本気度が出ていない。
朝6時台のNHK・BSニュ-スを見た。国の借金が今年度また99兆円増えて、1,024兆円、過去最大に達した。先進国最悪の財政状態であると、失礼を顧みず言えば、無機質な声でアナウンサ―が原稿を読んでいた。日本の人口を1億2千万人として、1人当たり813万円である。総額1,024兆円を28日のNY外国為替相場、1ドル=75円80銭、1ユーロ=107円30銭で割ると、13.5兆ドル、9.5兆ユーロである。昨日、欧州金融安定化基金(EFSF)を4400億ユーロから1兆ユーロへの増額に合意した。日本の借金はその9.5倍である。余りにも借金が多すぎて神経が機能マヒを起こしている。(了)
「ユーロ圏が分裂の危機をまずは回避できたことで、NY株式市場は、11月4日発表の雇用統計待ちの状態だ。雇用データ次第では、クリスマスセールに影響するからだ。」と28日付けのWSJ紙電子版が専門家のコメントを紹介していた。今朝6時台の「ワールドWaveMorning」が伝える米ブルームバーグに出演した投資コンサルタント、M.セバスチャン氏は「前日3%以上げて、今日は一息入れると思っていた。ところが28日のNYダウは上げ下げしたが、前日比22ドル高、12,231ドルで終えた。信じられない動きである。株を売るのか。持つのか考えるべき時だろう。」と話していた。
「ワールドWaveMorning」で英BBCは「欧州経済の先行きに多少明るさが出て来た。しかし、ユーロ圏の金融危機対策で、ドイツとフランスが自国の国益を守るため会議をリードした。今回の取り決めで、イギリスのCity(金融センター)の雇用が奪われることになる」とカメロン首相が批判したと伝えていた。英BBCは、欧州金融安定化基金(EFSF)含め金融支援で、フランスが中国を説得中と紹介していた。
今朝の英BBCは、エリザベス女王臨席の英連邦首脳の会合で王室典範改定が発表されたと伝えた。ウイリアム王子に女の子が生まれたら女王になられる。ヘンリー王子のお相手がカトリック教徒でも構わない。ただ、取り決めは遡及しない。アン王女は女王になれないことが決まったことを意味すると解説していた。日本でも小泉当時首相が、女帝で構わないと発言して、物議をかもした。日本人は外国が決めると鬼の首をとったかのように騒ぐ。今回のイギリスの決定を聞いて、日本と英国は事情が違うが、騒ぎたい人はまた騒ぐだろう。
ロシアRTRがロシア国立アカデミィヴォリショイ劇場再開記念コンサートの様子を詳しく紹介していた。6年かけて改修工事中だった。金糸を縫い込んだドン張を背に誇らしげにメドベージエフ大統領が挨拶していた。日本にも生中継されたとわざわざコメントしていた。深く考えるまでもないことかもしれないが、ロシア国営放送のことだから言葉選び一つにも興味がある。メドベージエフ大統領が出ると必ずあとにプーチン首相が出て来る。その逆は確かない。この日プーチン首相は、ロシア商工会議所20周年記念会場で「ロシアWTA加盟を控えて、商工会議所の役割は大きい。旧ソ連圏の経済統合を積極的に進めたい」と力説していた。ロシアは日本の隣国である。日本は、ロシアとは領土問題含め多くの懸案を抱えている。日本は少なくともロシアとは「戦後」は終わっていない。ロシアの動きから目を離すことはできない。
経済関係ではスペインテレビが今年7~9月期、スペインの失業率が21.5%に達したと紹介していた。500万人が失業している。財政赤字削減のため公共部門の人員削減が響いた。1ケ月先に控えた総選挙に少なからず影響すると解説していた。アメリカの失業率は9%である。日本は4%である。21%を超える失業率は日本人には想像出来ない。ところが日本は二言目には円高を問題視する。円高を騒ぐ方が重要なのである。単純に言えば、円相場は米国債の利回り格差と見事に連動している。アメリカの金利が上がらない限りドル安・円高は止まらない。昨日、野田総理の国会演説でも円高を問題視していた。しかし、演説では、まるで緊迫感が伝わって来なかった。テレビに大写しされた顔に本気度が出ていない。
朝6時台のNHK・BSニュ-スを見た。国の借金が今年度また99兆円増えて、1,024兆円、過去最大に達した。先進国最悪の財政状態であると、失礼を顧みず言えば、無機質な声でアナウンサ―が原稿を読んでいた。日本の人口を1億2千万人として、1人当たり813万円である。総額1,024兆円を28日のNY外国為替相場、1ドル=75円80銭、1ユーロ=107円30銭で割ると、13.5兆ドル、9.5兆ユーロである。昨日、欧州金融安定化基金(EFSF)を4400億ユーロから1兆ユーロへの増額に合意した。日本の借金はその9.5倍である。余りにも借金が多すぎて神経が機能マヒを起こしている。(了)