ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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米ISM製造業指数、2年半来の高水準受けNYダウ69ドル高、ユーロ、対ドルで2年来安値

2013-11-02 10:52:29 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


ポルトガル議会で11月1日、2014年度緊縮予算案が可決されたのを受けて、首都リスボンで大規模デモが行われた。緊縮予算が実施されるとまず公務員、さらにサラリーマン年金支給額が削減される。デモ参加者は国民に犠牲を強いるもので絶対認められないと叫んでいた。しかし、緊縮財政予算を組むことは、EU,IMFから受ける数十億ユーロ融資の絶対条件となっていると11月2日放送のドイツZDFが伝えた。ポルトガルは人口1,000万人、日本で言えば神奈川県の890万より多く、東京都の1,300万より少ない。失業率は2,000年初めごろは4%台だったが、2013年は17% 台へ急上昇、特に若者の失業率が25%台と高い。日本人から見れば観光旅行先の一つ程度の認識だが、ドイツZDFの映像を見ていると、ギリシャに次いでポルトガルが、ユーロ圏のアキレス腱になるかもしれない。

10月31日付けのCNBC電子版によれば、ヨーロッパ経済が改善に向かうとの見方からヨーロッパへの投資を期待、それにつれてユーロ相場が1ユーロ=1.37ドル台まで改善していた。余りに楽観過ぎた。9月のユーロ圏全体の失業率が12.2%と依然高止まりしていること、10月のインフレ率が9月の1.1%から0.7% へ低下したことがユーロ下げの引き金となった。ECB(欧州中央銀行)が政策金利を引き下げるとの思惑が再燃、ユーロ下落を加速したと書いていた。1日のNY外国為替市場ではユーロは対ドルで、1ユーロ=1.3488ドルと2年振り安値まで値下がりした。ユーロは、対円でも値下がりし、1ユーロ=133.12~15円で取引された。一方、ドルは対ユーロ、対円共に値上がりし、1ドル=98.67~71円で取引された。

1日、NY株式市場では、NYダウ、ナスダックともに反発、NYダウは、前日比69ドル高、15,615ドルで取引を終えた。11月2日放送のワ―ルドWaveMorning「経済情報」出演の三菱東京UFJ銀行、岩岡聰樹氏は「ISM製造業景況感指数が2年半ぶりの高い数字を示したことが材料となった。為替市場でも米景況感好転と一方、ECBによる利下げ観測が合わさってドルが買われた。米FRB金融緩和縮小が早まるとの思惑からNY債券市場では債券が売られ10年物国債利回りが2.620%へ反発したこともドル上昇を支えた。11月7日のECB理事会、11月8日発表の米雇用統計を注目する。」と話した。NY原油(WTI)はバレル1.77ドル安の94.61ドル、NY金はオンス10.50ドル安、1,313ドルで取引された。

11月5日からブータンツアーに参加、11日帰国予定である。ブータンは人口73万人、人口71万の島根県に近い。GDP統計を国の価値を決める物差しとしないユニークな国として一度訪れてみたい国の一つだった。京都仏教会主催、日本画家森田りえ子画伯が桜の花の絵をブータン国王陛下へ奉納される機会にも恵まれた。現地でのスケッチ、ブータン見聞録もまとめてみたい。その間「学校で教えてくれない経済学」配信お休みさせていただくことは心苦しいが、現実離れした世界を垣間見ることが出来ることに感謝している。(了)

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