森田りえ子画伯:Nihonnga・京 大阪展
江嵜企画代表・Ken
第6回「Nihonga京」展がJR大阪三越伊勢丹で6月10日午後5時まで
開かれている。京都ゆかりの16人の日本画家の作品、32点が展示されており
大勢の日本画ファンが詰めかけていた。
6月7日は、午後2時から出展した日本画家有志がご自身の作品を解説される
ギッャラリートークが予定されており、楽しみに出かけた。ご多忙で来られないと
思っていた森田りえ子先生に会場でお目にかかることができ幸いだった。
会場の様子をスケッチした。
画面右の絵は「源平枝垂れ桃」である。白と薄いピンクの八重の花びらが
晴れやかに舞うように咲いていた。「桃は花が咲くとき新芽も出る。
梅は新芽は出ない。桃か梅か一般には見分けがつきにくい。ご参考に
していただくとありがたい。」と話された。
画面左は花菖蒲の絵である。森田画伯は菖蒲、カキツバタも一般には見分けにくい。
あやめは花に綾、つまり模様がはいっている。かきつばたには模様がはいっていないと
話された。
森田りえ子画伯のギャラリートークを機会があれば時間を見つけて
聞きたいといつも思っている。絵は当然のことながら素晴らしい。
森田りえ子画伯の巧みな話術もさることながらひとつひとつの
ことばに味わいがある。
森田画伯は「花菖蒲」の絵を指さして「写生のときにでも、葉や茎を
そっと触ってみてください。葉や茎の冷たさを感じてもらえる。」と話を
された。眺めるだけでない。そっと触って感触を確かめてみられては
いかがですかと呼びかけた。森田りえ子語録に付け加えさせていただいく。
日本画教室の仲間有志とデパートの中の喫茶コーナーで暫時歓談し家路に
ついた。惜しむらくは、会場となっていた当デパートの事情により
画廊が閉鎖となり、JR大阪三越伊勢丹での「Nihonnga京」展はこれが
最後となる。(了)