オバマ米大統領は300人の軍事顧問団をイラクに派遣、イラク情勢緊迫でＮＹ金相場オンス1,334ドルへ急騰

（学校で教えてくれない経済学）


「バクダッドの旅行業者は頼みの綱だ。航空券を手に入れる唯一の手段はわいろだ。『航空券が手に入らなければ死を待つようなものだ。』とある若者はBBC記者に答えた。過激派の攻撃がイラク全土に拡大する可能性が高まっています。オバマ米大統領はアメリカは300人の軍事顧問団をイラクに派遣するとただ今、ホワイトハウスの記者会見で語った。』と20日朝5時放送ワールドニュースで英BBCが伝えた。ドイツARDは「オバマ大統領は『300人の軍事顧問団をイラクへ派遣する。必要とあれば軍事介入もありうる。』と語った。オバマはイラクでの戦争を終結すると宣言して大統領になった人だ。」と伝えた。豪ABCは「イラク過激派にオーストラリア人150人が関与していたと伝えられる。『彼らを入国させることは出来ない』とアボット首相は語った。一方、オバマ大統領は『イラクへの空爆の必要はない』と語った。」と伝えた。インドNDTVは「インド人建設労働者がイラク過激派に身柄を拘束された。過激派がISISかその他のグループかどうか不明である。」と伝えた。

20日朝6時放送のフランスF2は「フランス議会で職員の待遇改善の動きが出てきたが、労組は反対、フランス国鉄ストが10日目に入った。」と伝えたあとで「オバマ大統領は300人の顧問団を派遣すると述べた。この部隊はビンラーデン射殺で活躍した特殊部隊で構成される。アメリカの新たな軍事介入となるかどうか不透明だ。ホワイトハウスはケリー国務長官を現地に派遣した。無人機による攻撃も視野に含まれる。」と伝えた。カタール、アルジャジーラは「オバマ大統領はイラクに300人の軍事顧問団派遣を決めた。必要が生じれば軍事行動も辞さずと話した。アメリカ国民は再び終わりのない戦争に発展する恐れがあると、軍事介入にあくまで反対している。」と伝えた。ロシアRTRはイラク情勢について全く触れず、「ウクライナドネツク地区でのロシアＲＴＲ記者死亡事件はウクライナ軍による計画的殺害であるとみられる証拠がある」とウクライナ政府の行動に批判的なレポートを送ったあと、プーチン大統領がロシア大手チタン企業チェメゾフ社長と会談、『ロシア産チタンがなければエアバスも作れない。」と同社長が語る様子をテレビ画面に映していた。

一方、19日のNY市場では、イラク情勢不透明、前日大幅上昇のあと利益確定の動きが出て安く始まった。あと、5月のフィラデルフィア連銀レポートでアメリカ経済の改善が確認された後買い戻され、NYダウは前日比14ドル高16,921ドルで取引を終えた。10年物米国債は一時2.56%まで下げたが連銀報告の後、2.621%へ急速に戻した。NY外国為替市場では、1ドル＝101.92円、1ユーロ＝138.68円で取引された。一方、商品市場では、イラク情勢緊迫化を材料にNY金先物相場が急騰、オンス1,334ドルで取引を終えた。NY原油相場はWTIがバレル106.43ドルへ上げ、重質油ドバイ原油はバレル115ドルを突破した。

ワールドカップ関連では英BBCが「負ければこれでおしまい。不安です。」と語るサポーターの声を伝えていた。ドイツZDFは「スペインが敗退しで落ち込んだが、同じ日、フェリぺ六世誕生で元気を取り戻した。ドイツはガーナに大勝、優勝を目指す。」と伝えた。（了）