パワポ画像より (^m^ )
マーケ&ブランディング連載
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当院の治療は木、金、土の10:00~19:00です。
横文字を多く使うと「偉そうにしている」と思われるので好きではないのですが、マーケティングを学ぶときは、多くの横文字が出てきますので、ご勘弁をお願い致します。
BPG(ブランド・パーセプション・ゴール)という文言がありますが、これは、2年後3年後に消費者にどのように思ってもらいたいのかをゴールとして設定する事を言います。
簡単に言うと、そのブランドを消費者(患者さん)が何と言うのか、消費者に何と言って欲しいのかを想定することです。
そこでのポイントは「欲張らないこと」だそうです。
「欲張るな」と言われても、ついつい「あれも、これも」と、言ったり書いたりするのが人情で、ついつい欲張って多くのことを伝えようとします。
ですから、ここでは「誰に、何を、どのように」で、「何を」に絞っていきます。
ここら辺からはちょっと専門的になるかも知れませんが、これが出来ないとブランディングはできないので、頑張ってください。
「何を」を絞り出すのには、本人でも気づかない心の奥に潜む感覚を知る必要があります。
それを「インサイト」と言うのですが、インサイトは「ネガティブインサイト(カテゴリーでのインサイト)」と「ポジティブインサイト(情緒価値)」があり、その二つが重なるところに「価値のあるブランド」があるというわけです。
戦略的マーケティングに、「事業の経験効果」というのがあります。
事業における経験のことで、人間の学習効果のようなものです。
たとえば、同じ仕事を続けていると、その仕事に関して習熟してどんどん効率が良くなるということです。
同じ仕事を続けていると、それまでインプットされた経験が、スムーズにアウトプットされるので、効率が良くなるわけです。
鍼灸の世界でも、それがはっきりと出てきます。
鍼灸学校に入学した時は、鍼を触ったこともない人がほとんどですので、所作は頼りないものですが、習熟する事によって(経験することによって)手際のいい仕事ができるようになります。
※基礎を疎かにする人は手際が悪いようです。
ですから、経験者というのは、時間やロスの面から考えると「低いコスト」で同じ仕事を熟すことができるわけで、経験と利益をグラフにすると、経験が多いほど利益も多くなるわけです。
斯界では年功序列がほとんどないので、経験や手際が給料に反映されていると思います。
そして、それを見ている人も(或いは考える人も)「経験」を感じるのですが、それが心の奥に潜むインサイトになるのです。
つまり、初めての治療院で、院長があまりにも若いようでしたら、ネガティブインサイトで「大丈夫かな?」と感じてしまうようなものです。
要するに、そこの治療院で治療してもらうことによって、自分は階段がスイスイ登れるようになり、旅行にも行けるようになる。
家族にかけていた負担を減らすことができ、近所の方とも交流ができる。
というような情緒価値を植え付けることができるかどうかなのです。
相手が、「どのように感じるのか」、「どのように考えるのか」を考えながらクリエイティブしていくのですから、なかなか難しいことです。
つまり、患者さんの目を引きつけ、「このように感じてほしい」ということを伝えるのですから、結構悩むはずです。