ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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米1~3月期GDP2年来の低い0.5%増で、NYダウ210ドル安、対円でドル急落、1ドル=108円

2016-04-29 09:27:52 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


国民の祝祭日と休日はNHK/BS「ワールドニュース」の放送はなし。28日付ブルームバーグ電子版とWSJ紙が頼りとなる。WSJ紙電子版では星野リゾート代表、星野佳路氏がWSJ紙日本版編集長、西山誠慈氏とのインタビュー記事の中で「インバウンド需要が伸びたと騒いでいるが、高々1.7兆円が2.2兆円に伸びたに過ぎない。一方、20兆円の国内需要が減り、トータルの旅行額は減った。20代の若者が国内旅行する回数が減っている。この年代の若者の半分の人しか年に1回以上観光旅行をしない。交通費が高すぎることが影響している。若者はこれから結婚し、家族旅行をし、旅行産業を何十年も維持してくれる。若者が旅行習慣をもってくれないと市場は縮小してしまう。シニア割引ではなく若者割引の方がはるかに重要だ」と話していたことが印象に残った。

28日付ブルームバーグ電子版では、今年1~3月の米GDPがここ2年で一番低い0.5%増にとどまった。個人消費、企業の設備投資がともに減ったためだとMicheleJamirisko記者が書いた。28日のNY外為市場では、米GDPが予想を下回ったことで、FOMCの会合で、米金融当局が利上げする前にデータを見極めたいとするスタンスを取ったことを裏付けた。ドルが売られ、1ドル=108.09円、1ユーロ=122.72円で取引された。ブルームバーグのTaylorHall記者は「ドルは過去2年間20%上昇したが今年に入って5.4%下げた。28日、特に対円でドルは急落、一時2010年5月以来の値下がりとなった」と書いた。28日のNY原油相場は、米原油生産が減少していることにドル安が加わって上昇、WTI相場はバレル46.03ドルで取引を終えた。ロンドンブレント相場も上げ、同48.14ドルで取引を終えた。NY金相場もドル安でオンス1,266.81円へ値上がりした。28日のNY株式市場では、日銀が政策決定会議で追加緩和を見送ったこと、予想を下回った米GDPに、さらにアップル株が2ケ月ぶりの安値を付けたことで売りムードの高まりから値下がり幅を広げ、NYダウは前日比210ドル安,17,830ドルで取引を終えた。

28日付のWSJ紙電子版から1~2本ひろうと「米大統領は予備選ではお互いがお互いをののしりあうチッピイ(Chippy)状態になっている。党内融和はますますかすむ。負けがはっきりしてきたチームがいらだち、けんか腰になっているときにチッピィを使う」とCerakffFSeib記者が書いた。もう一本WSJ紙28日付けで「マクドナルドが米国事業復活に取り組んでいる。オレゴン州とワシントン州で、140店舗で保存料なしのナゲットを売り出した」と書いた。防腐剤が健康被害を与えていることを逆手に取ってマクドナルドは安心だとアッピールする狙いと見られている。日本では防腐剤の怖さの認識が極めて薄い。

昨日28日朝放送の豪ABCが「タイが、エルニーニョの影響で65年ぶりの猛暑で各地が
数十年来の干ばつに見舞はれている。4月のタイの平均気温が40℃に達した。5月中旬まで猛暑予想である。」と伝えた。エルニーニョの影響で日本でも梅雨明けが前倒しになるという予報もある。梅雨が明けたら猛暑になると覚悟しておいた方がよいかもしれない。(了)

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