(学校で教えてくれない経済学)
日銀が貸し出し支援基金の金利をマイナスにすることを検討していると伝えられたあと、22日のNY外為市場では円が対ドルで売られた。1ドル=111.78~80円、1ユーロ=125.48~53円で取引された。日銀は27~28日、政策決定会合を開く。22日NY原油市場では米国の原油生産が6週連続で減少したことを受けて需給バランス回復期待からWTI相場は5ケ月ぶりの高値、バレル43.73ドルで取引を終えた。ロンドン北海ブレントは同45.11ドルへ上昇したと23日付けブルームバーグ電子版でMarkShenk記者が書いた。NY金相場はドル高を受けてオンス1,228.70ドルへ反落した。NY株式市場では、26~27日のFOMC(米連邦市場委員会)会合を控えて様子見、NYダウは前日比小幅の21ドル高18,003ドルで取引を終えた。23日朝6時台放送の米ブルームバーグニュースのキャスターは「ここ1年で8割も9割も値下がりした株がある。商品関連株に典型的にみられる。売られすぎの買戻しにモメンタム<勢い>がみられる」と総括した。相場は全てではないが、生き物である。人間を含めて花も木も生き物がモメンタムを失うと存在感をなくすことを教えている。
NHK/BS「ワールドニュース」を見ることから1日が始まる。フランスF2は「COP21が22日、175の国と地域が参加して国連本部で昨年末パリで調印された合意書に署名された。オランド大統領が最初に署名した。アメリカ、中国、ロシア首脳の姿はなかった。」と伝えた。COP21関連のニュースは英BBC,ドイツZDF,ロシアテレビ、中国CCTV、米ABCが伝えた。国連関連ではカタール、アルジャジーラは「アレッポ郊外でロシア軍の空爆で多数の市民が負傷した。シリア和平協議国連特使は各国首脳の和平協議参加を要請した」と伝えた。英BBCは「英国訪問中のオバマ米大統領は23日、90歳の誕生日を前日祝ったエリザべス女王を表敬したあとカメロン首相と会談した。会談後記者会見で、オバマ大統領は、イギリスの英国離脱か否かについては英国国民の決めることであるが、自分の意見として以下申し述べるとしてイギリスがEUを離脱すれば①イギリスの国際社会での地位が低下する、②米国との貿易協定で英国単独となれば英国は列のおしまいの方になる、③国内干渉だとの意見があるが、英国のEU離脱はアメリカの国益にとってもマイナスとなる』と語った。これはカメロン首相にとって願ってもないことだったと英BBCは総括していた。
国営ロシアテレビは「シリア,タルミナ遺跡の地雷撤去が完了した。1万3,000個の地雷を撤去した。これからは市街地での地雷撤去に移る。ISは遠隔操作できる小型の地雷を設置している。『犬の嗅覚は絶大で、地雷撤去作業には犬抜きには不可能だ』と語る作業部隊員の話を紹介していた。ドイツZDFは「VW社が2015年の決算を発表した。不正処理費として69億ユーロ計上していたがさらに100億ユーロ上乗せした。その結果15億8,200万ユーロ(約2,000億円)の赤字を計上した。役員ボーナスが30%カットされる。しかし、株価が上がれば、カット分は全て補てんされるから、あくまで一時的だ。」と伝えていた。
不正対応費として2兆円計上しての上の2,000億の赤字である。話は飛ぶが新名神高速道工事中の橋げたが落下する事故が22日起った。今や油断も隙もない世の中になった。(了)