NYダウ様子見で12ドル安、22日からのEU首脳会談でメイ首相と仏マクロン大統領と好対照と英BBC(学校で教えてくれない経済学）

米FRBの金融機関に対するストレステスト（健全性審査）を控えて様子見、22日のNYダウは12ドル安、21,397ドルで取引を終えた。NY外為市場では小動き、1ドル＝111.31円、1ユーロ＝124.11円で取引された。NY原油（WTI）はバレル42.78ドル、NY金はオンス1,252.34ドルと小反発したが特に原油相場は大幅値下がりしている。22日付けブルームバーグ電子版でSarahPoncze記者、LauraBlewitt記者は「このところの原油安の背景に米国原油増産以外では夏場のドライブシーズンにもかかわらず今年はガソリン消費減少している。それはトランプ政権による移民政策が影響している。移民たちを追跡したデータはないが、彼らが当局の摘発を恐れて、証明書を持たないと国外退去させられると怯え、車による外出を控えている」と書いた。今年1～5月の米ガソリン小売り販売量は前年同期比1.6%減少。昨年同期は0.5% 増加した。

23日朝放送のNHK/BS「ワールド二ュース」で英BBCは「ロンドンでの高層ビル火災で燃えやすい外壁材を使用していたが、ロンドン市内4地域で11棟の高層住宅に同種の建築資材が使われていることが分かった。大規模改修が求められる。」と伝え、英BBCは22日の英議会でメイ首相は「行政当局者2名を罷免した」と答弁する様子を映していた。一方、英BBCは「メイ英首相は22日夕刻からのEU首脳会議に出席した。トゥスクEU大統領は「夢見るのはイギリスです。私たちEUではありません。イギリスは現実的になる必要がある」と指摘した。メイ首相はEU議会で願い事を説明しなければならない。イギリスには数百万がEU域外から来て住んでいる。イギリス以外のEU域内には100万のイギリス人が住んでいる。彼らの扱いを誰が責任をもって決めるのか。メイ首相は帰国を強制しないと発言した。決めるのはイギリスの裁判所ではない。EUの裁判所が決める。メイ首相にとってこれから厳しい交渉が待っている」と解説していた。23日朝放送のドイツZDFは「22日、ブリュツセルに着いた仏マクロン大統領は『EU首脳会議に出席出来て嬉しく、誠に光栄だ」と語った」と伝えた。メイ首相のイギリスのEU離脱交渉は難航が予想される。」と伝えた。フランスF2は冒頭のニュースでイラク、モスルのISイスラム国樹立をバクダディ容疑者が宣言した象徴的建物をISが自ら爆破したと伝えた後「22日からEU首脳会議が始まった。テロ対策と経済問題が主議題である。イギリスのEU離脱問題も討議される。」と伝えた。フランスF2は「カタール海軍とフランス海軍の合同軍事演習が22日行われた。カタールとサウジなど4国が国交断絶している。」と伝えた。

23日朝放送の米ABCは「オバマケア法案を水面下で協議していた。低所得層に対する補助を大幅に削減し富裕層に対する減税案が明るみに出た。トランプ大統領はオバマケア見直し審議は順調に進んでいると語った。反対デモ隊が22日議会に乱入しようとして逮捕された。」と伝えた。フランスF2は「ベネチアに人口5万4,269人の200倍の観光客が殺到している。ベネチア人口は50年前と比べ1/3になった。早晩、地元住民が誰も住んでいない観光地になるだろう。当局は観光客向けの宿泊施設新設禁止を決めた」と伝えた。（了）