今までの「診断即治療」の記事内容は、今後 FC2ブログ に書いていく予定です。
ここが痛むのです(脾臓部の痛み)
臓点と消化器点へ刺鍼しました
脳幹部、頭七地、百防へ刺鍼しました
「左の肋骨のところが痛いんです」とう方が来られましたので、
「肋骨って、どの辺りですか、ちょっと触って見せてくれませんか」と言うと、写真のように痛みのある部位を押さえて見せてくれました。
そこで、
「ちょちょちょっと待って、写真撮らせてください。写真があると、他の患者さんもわかりやすいと思うので…」とスマホを取り出して撮影させてもらった。(^_^;)
それから、
「そのまま座っててくださいね、すぐに痛みは取れますから」と頭皮鍼をしました。
刺鍼部位は、2番目の写真の部位ですが、横に刺したところは頭蓋JAAでいう「臓点」というところです。
鍼を刺してから、すぐに、ほとんど刺すと同時に、
「どう? 痛み取れた?」と聞いたら、
「何言うてるんだろう、鍼を刺したばかりなのに、、、」と言う顔をしながら、先ほど痛みを訴えた部位を触り、少し微笑んで、
「あ、はい。痛みは取れました。あ、でも、ちょっと残っている感じがします」と言う。
「そうですか。まだ残っているんですね。もう1本鍼をさせてくれませんか」と言い、
今度は、耳と平行に垂直に鍼をしました。
そこは、消化器や耳疾患に効果のあるツボで、脾臓部が痛いということから、消化器に問題が出ていると考え、そこを選んだわけです。
そして鍼をすると同時に、
「どう?」と聞くと、またも微笑ながら、
「はい。取れました」と言ってから笑っていました。多分、一瞬で痛みが消えるのがおもしろかったのでしょう。
脾臓部の痛みを取るだけなら、それだけでもいいかも知れませんが、「脾」が痛む時は、他の臓腑も弱化していると考えます。
となると、他の臓腑も整えなければすぐに再発してしまいます。
そこで、今度は仰臥になってもらい、全体を整える鍼をしました。
それが、3番目の写真で、選穴は、顖前(顖会)、百防(百会)、頭七地です。
頭七地が斜めに見えるのは、枕を入れて頭を高くしてあるからで、枕を取ると、水平になって見えます。
ここまでなら、頭蓋JAAや七星論を勉強した人なら、だいたいの取穴はわかると思います。
が、しかしです。
実は顖前は、今までの顖前とはちょっと違い、前髪際から1寸ちょっとの部位に取穴してあるのです。
それは、その部位が脳幹に対応することがわかってきたからです。
脳幹は、脳の中心になるところですので、振戦などにも関係してきます。
七星論では、顖前を「エネルギーが放出されるところ」と考え、伝統取穴の「顖会」を使っていたのですが、顖会より少し前のほうが「脳幹」に呼応することがわかったので、顖会より少し前に取穴するようになりました。
そして「頭七地」を使う理由は、脾経を整えるときには、心包経も同時に整えた方が治療効果が高いからです。
それは、七星論でいうところの「対応経絡」の考え方からで、土(脾・胃)と対応するのは地(心包・三焦)になるからです。
※ この対応経絡の実験は簡単にできますので、やってみてください。
対応経絡は、水:火、金:木、地:土、となりますので、水に刺鍼して火の筋力が上がるか、或いは火に刺鍼して水の筋力が上がるか、同様に、金に刺鍼して~~~、とテストをしていくわけです。
仰臥で頭皮鍼をすると同時に、経絡治療も行いました。
これで全ての症状を消すことができました。
いや、症状を消すだけでなく、全体を整えたことにもなったわけです。
頭皮鍼は、頭蓋JAA、クラニオ理論(スカルセラピー)、朱子の頭皮鍼、山本式頭皮鍼の4つが組み合わされていますので、ちょっと複雑になっていますが、一つずつ説明を聞けばわかると思います。
今度の 臨床実践塾 では、七星鍼法のビデオ撮影を中心に行いますので、頭皮鍼の詳しい説明はできませんが、実技だけは説明するつもりです。
ここが痛むのです(脾臓部の痛み)
臓点と消化器点へ刺鍼しました
脳幹部、頭七地、百防へ刺鍼しました
「左の肋骨のところが痛いんです」とう方が来られましたので、
「肋骨って、どの辺りですか、ちょっと触って見せてくれませんか」と言うと、写真のように痛みのある部位を押さえて見せてくれました。
そこで、
「ちょちょちょっと待って、写真撮らせてください。写真があると、他の患者さんもわかりやすいと思うので…」とスマホを取り出して撮影させてもらった。(^_^;)
それから、
「そのまま座っててくださいね、すぐに痛みは取れますから」と頭皮鍼をしました。
刺鍼部位は、2番目の写真の部位ですが、横に刺したところは頭蓋JAAでいう「臓点」というところです。
鍼を刺してから、すぐに、ほとんど刺すと同時に、
「どう? 痛み取れた?」と聞いたら、
「何言うてるんだろう、鍼を刺したばかりなのに、、、」と言う顔をしながら、先ほど痛みを訴えた部位を触り、少し微笑んで、
「あ、はい。痛みは取れました。あ、でも、ちょっと残っている感じがします」と言う。
「そうですか。まだ残っているんですね。もう1本鍼をさせてくれませんか」と言い、
今度は、耳と平行に垂直に鍼をしました。
そこは、消化器や耳疾患に効果のあるツボで、脾臓部が痛いということから、消化器に問題が出ていると考え、そこを選んだわけです。
そして鍼をすると同時に、
「どう?」と聞くと、またも微笑ながら、
「はい。取れました」と言ってから笑っていました。多分、一瞬で痛みが消えるのがおもしろかったのでしょう。
脾臓部の痛みを取るだけなら、それだけでもいいかも知れませんが、「脾」が痛む時は、他の臓腑も弱化していると考えます。
となると、他の臓腑も整えなければすぐに再発してしまいます。
そこで、今度は仰臥になってもらい、全体を整える鍼をしました。
それが、3番目の写真で、選穴は、顖前(顖会)、百防(百会)、頭七地です。
頭七地が斜めに見えるのは、枕を入れて頭を高くしてあるからで、枕を取ると、水平になって見えます。
ここまでなら、頭蓋JAAや七星論を勉強した人なら、だいたいの取穴はわかると思います。
が、しかしです。
実は顖前は、今までの顖前とはちょっと違い、前髪際から1寸ちょっとの部位に取穴してあるのです。
それは、その部位が脳幹に対応することがわかってきたからです。
脳幹は、脳の中心になるところですので、振戦などにも関係してきます。
七星論では、顖前を「エネルギーが放出されるところ」と考え、伝統取穴の「顖会」を使っていたのですが、顖会より少し前のほうが「脳幹」に呼応することがわかったので、顖会より少し前に取穴するようになりました。
そして「頭七地」を使う理由は、脾経を整えるときには、心包経も同時に整えた方が治療効果が高いからです。
それは、七星論でいうところの「対応経絡」の考え方からで、土(脾・胃)と対応するのは地(心包・三焦)になるからです。
※ この対応経絡の実験は簡単にできますので、やってみてください。
対応経絡は、水:火、金:木、地:土、となりますので、水に刺鍼して火の筋力が上がるか、或いは火に刺鍼して水の筋力が上がるか、同様に、金に刺鍼して~~~、とテストをしていくわけです。
仰臥で頭皮鍼をすると同時に、経絡治療も行いました。
これで全ての症状を消すことができました。
いや、症状を消すだけでなく、全体を整えたことにもなったわけです。
頭皮鍼は、頭蓋JAA、クラニオ理論(スカルセラピー)、朱子の頭皮鍼、山本式頭皮鍼の4つが組み合わされていますので、ちょっと複雑になっていますが、一つずつ説明を聞けばわかると思います。
今度の 臨床実践塾 では、七星鍼法のビデオ撮影を中心に行いますので、頭皮鍼の詳しい説明はできませんが、実技だけは説明するつもりです。