第59回EWA CHOR
江嵜企画代表・Ken
第59回大阪府立大学混声合唱団 EWA CHOR演奏会が1月13日(土)午後5時30分から「たかいし市民文化会館」アプラホール、大ホールで開かれ楽しみにして出かけた。
混声合唱組曲「太陽と海と季節」指揮、川崎爽香氏、ピアノ伴奏、藤原愛香氏による第1ステージの様子をスケッチしたあと、スケッチの筆をしばし休め、第2,第3のステージに集中、第4ステージの亀井優氏のパイプオルガン、当間修一氏の指揮の姿を描き込んで仕上げた。
入場の際、配布されたプログラムを読むと、エヴァコール団員総勢42人、女声20、男声22人、大学生29人、大学院生11人,部員全員が理系だと分かった。
女声は、20人中、自然科学6、環境システム6が多かった。男声は、電気電子が9と断トツに多い。筆者のような経済学部卒の人間からみれば、別世界の感を受ける。女声でも府立女子大当時だったせいもあるが、英文科、国文科など文科系のメンバーが多かった。
卒団して60年経過すると面識のある方とまず会えない。15分の休憩時間、会場で小生の名を呼ぶ声が聞こえた。振り向いたら2年後輩のH.U.さんだった。お孫さん連れの奥様とご一緒だった。Uさんとしばし談笑することが出来てラッキーだった。
第3ステージの企画ステージは、歌に絞った演出が効果的で楽しかった。失礼を顧みず言えば、例年、活舌のよくないセリフ回しが多く、聞き取りにくかった。
第4ステージは、パイプオルガン演奏の「光はここに」。団員全体が、まるで満を持していたかのように、一気に爆発した。作曲は、木下牧子、作詞は24歳で夭折した立原道造だった。
当間修一氏は「立原道造は、死と向かい会った悲しいほどの「生」への憧憬を詩に残した。(中略)全ての人々の中に眠る大切な人の魂に届きますようにと、私自身の存在をかけ、渾身の棒を振ります」と会場で配られたプログラムに書いておられた。当間修一氏が、指揮台から足を踏み外さんばかりに指揮される躍動感あふれる姿が特に印象に残った。
アンコール曲、三好達治作詞の混声合唱とパイプオルガンのための「鴎」でお開きとなった。実はアンコールの曲名がわからずOB/OG会のお世話役の久米秀樹さんの助けを借りた。
最寄り駅、南海本線の高石から難波、地下鉄、JR大阪から神戸の自宅に着いたときは午後10時前だった。年一度の演奏会参加だが大いに元気をもらった。ひたすら感謝である。(了)