NYダウ、4営業日続落、ＮＹ外為市場では、ドル売られ、1ドル＝105円台、一方、イタリアで3月4日、総選挙実施、政治的混乱もドイツＺＤＦ（学校で教えてくれない経済学）

VIX指数とNY株価は連動している。2日、VIX指数が一時26％ポイントまで急騰した。あと20％ポイントまで下落した。NYダウは一時350ドル以上値下がりした。あと値を戻し前日比70ドル安、24,538ドルで取引を終えた。NY外為市場ではドルが引き続き売られ、1ドル＝105.73円、1ユーロ＝130.24円で取引された。NY原油（WTI）はバレル61.25ドル、NY金はオンス1，321.10ドルへそれぞれ反発した。

「1日のトランプ米大統領の鉄鋼、アルミの高額輸入関税賦課発言のあと世界は不機嫌になっている。世界の鉄鋼生産15億トンの半分を中国が占める。在庫が溢れ国際相場が大幅に値下がりしている。主たる標的は中国であるが、EU，カナダ、中国,ブラジルなどから貿易戦争懸念の表明,WTO提訴発言も出た。米国国内では自動車、航空機、ビール業界から反対声明が相次いだ。米共和党首脳からもトランプ批判が相次いだ。一方、EUは米国からのバイク，ジーンズ、ワインに報復関税を賦課すると見られる。」と3日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDFが伝えた。3日朝放送の香港TVBは「トランプ米大統領は鉄鋼25％、アルミニウム10％の輸入関税を賦課すると述べた。トランプ大統領は貿易戦争を全く恐れていない。不公正な国が公正になるまでやり続ける」と語った。一方、米国内では与党の共和党も反対している。」と伝えた。

3日朝放送の英BBCは「メイ英首相は2日、英国のＥＵ離脱後に関して①単一市場と関税同盟から離脱する、②裁判所はＥＵから英国へ変わると英国民に覚悟を求めた。一方、アイルランドとの国境をめぐる問題には明言しなかった。」と伝えた。3日放送のドイツZDFは「 メイ英首相は英国のEUからの離脱後,人々は英国はいいとこ取りできないというが、交渉とは本来そういうものだと述べた。大いに失望させられる内容だった。むしろメイ首相は英国民に覚悟を求めたものと思われる。」と伝えた。ドイツZDFは「イタリアで3月4日に総選挙が行われる。イタリアはＥＵで3番目の経済大国であるが失業率11％と仕事がなく、国民の政治に対する不満は根強い。中道右派政権に加えて五つ星党に代表される反移民政策を掲げるEUに批判的な政党の台頭が予想される。」と伝えた。

3日放送のシンガポールCNAは「来週から開かれる中国全人代では政治、経済、社会全般にわたり協議される。昨年中国は6.9％の経済成長を確保した。今年はより穏やかな6.5％成長目標」と伝えた。（了）