ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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右の足趾の付け根が痛い:診断測治療の例 (3/25の臨床実践塾)

2018-03-04 16:05:22 | 診断即治療と虹彩学
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胸の真ん中に千年灸をしているところ



先日、タイトルのような症状を訴えて来られた男性がいました。
七正論(人体惑星試論)を知っている人なら、すぐに「心の問題だろう」という診断が付くはずです。
理由は、七正論には「関節への七星配置」というのがあり、それを当てはめて考えると、「中足趾節関節=火→心・小腸」という答えが出てくるからです。

つまり、心・小腸に異変が出ると、中足趾節関節にも異変が出るわけです。
ですから、逆に考えて、中足趾節関節の異変は、心・小腸系を治療して治めることができるわけです。

私の治療院では、症状と臓腑の関係を理解してもらうために、治療をする前に、

「これは○○が原因ですので、それを知ってもらうために、その関係するところに軽く刺激を与えてみますねー」などと説明して、その関係部位に指や道具を使って刺激を与えます。
刺激を与えた後に、

「どうですか? 先ほどの症状は楽になりましたか?」と聞きますと、

「あ、はい。こんなところが関係あるんですか?」と答えが返ってきます。

例えば、この「中足趾節関節部が痛い」と訴えてきた方も、

「これね、心臓がちょっとおかしくなったようですので、先に痛みからとりますね」と
胸の中央にある「玉堂」に千年灸をしました。
それが上の写真です。

で、千年灸が済んでから、

「どうですか? 触ってみてください」というと、趾を曲げ伸ばしして、

「あ、はい。軽くなってます」と言う。

それを理解してもらったので、治療にかかりましたが、この一連の作業は何のためかと言いますと、先ほども言いましたように、「症状を臓腑の関係を知ってもらう」のが一つと、もう一つは、「同じような症状が出たら、家で同じようにしてもらえばいい」ということを伝えたわけです。
当院で、一度このような治療をしておけば、次回は電話で対応して家で、自分で治すことができるようになるわけです。

簡単なように思うかも知れませんが、これは「診断」ができるから、できる技なのです。
この例は、「技」というほどのものではないかも知れませんが、一応「診断技術」がなければできないことなのです。(^_^;)

この患者さんは、胸の真ん中への千年灸だけで、症状は治まっていました。
ポイントは胸への千年灸だったわけですが、経絡も整えておきました。
「それでは、胸への千年灸だけでいいのではないか」という意見が出そうですが、ポイント治療は、治療後にバランスを崩したりする場合があるので、ほとんどの患者さんに、全体を整える治療も加えるようにしています。

ポイント治療でいうと、七正論の「七星一穴鍼法」を使えば、短時間に(5分以内に)、かなり的確で即効性のある治療ができるのですが、それでもやはり、それだけでは終わるようなことはしないほうがいいと思います。
理由は、先ほども言いましたように、バランスを崩したり、再発させたりしやすいからです。

一穴で2~3の症状が取れるのですから、カッコいいと言えばカッコいいのですが、カッコいいことをするために治療をしているのではないのです。

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