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右の足が長くなっています
「膝が痛い!」と訴えて来る人は意外に多いです。
その時、どこを診るかで治療法が変わってきます。
たとえば、膝を中心に診るなら、鵞足炎やOA(変形性膝関節症)、膝蓋腱炎、膝蓋軟骨軟化症、関節水腫、痛風、関節リウマチ…etc。
膝蓋軟骨軟化症、リウマチ、痛風を除くと、多くが筋肉や腱に問題がありますので、それらを整えれば痛みを治めることができます。
その場合、膝だけを整えようとしても無理があります。
何故なら、筋肉には「起始」と「停止」があり、骨格や腱につながれているからです。
つまり、仮に膝周囲に停止部があるとすれば、そこだけ調整しても根本的な治療にはならないからです。
そんな場合は、起始部になる(筋肉が付着している)骨や腱も調整します。
たとえば、上の写真を見ると、明らかに右足のほうが長いのがわかるはずです。
この場合、腰椎が左に曲がって、左足が短くなる場合もあれば、右の腸骨が前傾して右足が長くなる場合もあります。
つまり、腰部の歪みが原因なのか、腸骨の歪みが原因になるかということですが、その奥に、真の原因が隠れていますので、その奥まで診断できなければ、何度も治療に通わせてしまうことになります。
ですから、人体惑星試論(七星論)の七星鍼法では、必ずと言っていいほど「脊椎診」をします。
脊椎診とは、背部から脊椎を撫でるようにして脊椎の歪みを診る方法で、脊椎の歪みで「慢性的な臓腑の異変」見つる方法です。
※ 3月25日(日)の臨床実践塾準備でも簡単に解説と実技を行います
脊椎診で腰椎に歪みがあれば、腰椎を矯正しますが、七星鍼法での「骨格矯正鍼」を使えば、腰椎、仙腸関節、股関節を一度に矯正することもできます。
また、「一穴整体鍼」でも一度に矯正することができます。
が、しかし、「手技療法がいい」という方には、次のような方法で矯正を行います。
腰椎の歪みの矯正は、七星鍼法に「生物力学療法」というのがあるので、その手法を使います。
方法は、患者さんを伏臥にして、歪みが矯正される角度に腰を曲げ、大腿内側の内転筋を挟むようにほぐしていきます。
大腿の内側筋をほぐした後に起きてもらい、膝の痛みを確認させてみてください。
100%ではありませんが、かなり楽になっているはずです。
次に、右足が長くなっている場合は、右の腸骨が前傾していることが多いので、右の腸骨の前傾を矯正します。
① 仰臥になってもらい、右膝を曲げます
② 術者は左手で患者さんの上前腸骨棘辺りを押えます
③ 患者さんには力を抜いてもらいます
④ 術者は右手で患者さんの足首を捕まえて、そのまま伸ばす方向に引いていきます
⑤ それを2~3回行います
⑥ 足の長さが揃ったのを確認します
⑦ 揃ってなければ「腸骨の前傾」ではなく他に原因があります
たとえば、腸腰筋や腰方形筋などが原因の場合もありますので、その時は、それらの筋肉を調整します。
そして、最も大切なことは、「何故、それらの筋肉に異変が出たか?」です。
つまり、多くが筋肉や腱だけの問題ではなく、筋肉や腱の奥に隠れた「臓腑の問題」になるのです。
たとえば、前回の臨床実践塾で解説しました「腸腰筋の調整」で、大腸経と小腸経を使う方法を実技で行いましたが、インナーマッスルを調整するには、経絡を使うとスムーズにいくし、再発を少なくすることができるのです。
「根本的な原因は何か?」
それを考えるのが私たちの仕事です。
筋肉や腱だけを動かして、その場で治まったからといって、根本的な部位の治療をしなければ、患者さんは再び、同じ症状を訴えて来ることになります。
右の足が長くなっています
「膝が痛い!」と訴えて来る人は意外に多いです。
その時、どこを診るかで治療法が変わってきます。
たとえば、膝を中心に診るなら、鵞足炎やOA(変形性膝関節症)、膝蓋腱炎、膝蓋軟骨軟化症、関節水腫、痛風、関節リウマチ…etc。
膝蓋軟骨軟化症、リウマチ、痛風を除くと、多くが筋肉や腱に問題がありますので、それらを整えれば痛みを治めることができます。
その場合、膝だけを整えようとしても無理があります。
何故なら、筋肉には「起始」と「停止」があり、骨格や腱につながれているからです。
つまり、仮に膝周囲に停止部があるとすれば、そこだけ調整しても根本的な治療にはならないからです。
そんな場合は、起始部になる(筋肉が付着している)骨や腱も調整します。
たとえば、上の写真を見ると、明らかに右足のほうが長いのがわかるはずです。
この場合、腰椎が左に曲がって、左足が短くなる場合もあれば、右の腸骨が前傾して右足が長くなる場合もあります。
つまり、腰部の歪みが原因なのか、腸骨の歪みが原因になるかということですが、その奥に、真の原因が隠れていますので、その奥まで診断できなければ、何度も治療に通わせてしまうことになります。
ですから、人体惑星試論(七星論)の七星鍼法では、必ずと言っていいほど「脊椎診」をします。
脊椎診とは、背部から脊椎を撫でるようにして脊椎の歪みを診る方法で、脊椎の歪みで「慢性的な臓腑の異変」見つる方法です。
※ 3月25日(日)の臨床実践塾準備でも簡単に解説と実技を行います
脊椎診で腰椎に歪みがあれば、腰椎を矯正しますが、七星鍼法での「骨格矯正鍼」を使えば、腰椎、仙腸関節、股関節を一度に矯正することもできます。
また、「一穴整体鍼」でも一度に矯正することができます。
が、しかし、「手技療法がいい」という方には、次のような方法で矯正を行います。
腰椎の歪みの矯正は、七星鍼法に「生物力学療法」というのがあるので、その手法を使います。
方法は、患者さんを伏臥にして、歪みが矯正される角度に腰を曲げ、大腿内側の内転筋を挟むようにほぐしていきます。
大腿の内側筋をほぐした後に起きてもらい、膝の痛みを確認させてみてください。
100%ではありませんが、かなり楽になっているはずです。
次に、右足が長くなっている場合は、右の腸骨が前傾していることが多いので、右の腸骨の前傾を矯正します。
① 仰臥になってもらい、右膝を曲げます
② 術者は左手で患者さんの上前腸骨棘辺りを押えます
③ 患者さんには力を抜いてもらいます
④ 術者は右手で患者さんの足首を捕まえて、そのまま伸ばす方向に引いていきます
⑤ それを2~3回行います
⑥ 足の長さが揃ったのを確認します
⑦ 揃ってなければ「腸骨の前傾」ではなく他に原因があります
たとえば、腸腰筋や腰方形筋などが原因の場合もありますので、その時は、それらの筋肉を調整します。
そして、最も大切なことは、「何故、それらの筋肉に異変が出たか?」です。
つまり、多くが筋肉や腱だけの問題ではなく、筋肉や腱の奥に隠れた「臓腑の問題」になるのです。
たとえば、前回の臨床実践塾で解説しました「腸腰筋の調整」で、大腸経と小腸経を使う方法を実技で行いましたが、インナーマッスルを調整するには、経絡を使うとスムーズにいくし、再発を少なくすることができるのです。
「根本的な原因は何か?」
それを考えるのが私たちの仕事です。
筋肉や腱だけを動かして、その場で治まったからといって、根本的な部位の治療をしなければ、患者さんは再び、同じ症状を訴えて来ることになります。